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<<   作成日時 : 2017/07/27 17:47  

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 7月終盤の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 鬱陶しかった梅雨空から、眩いばかりの陽光が照りつける爽快な蒼い夏空へと移り変わり、今月のラインナップもそんなイマジネーションに相応しい、夏の暑さに負けない位な白熱のマエストロ達の逸品が出揃いました。
 北米カナダからは久々に御大イエス影響下の正統派シンフォニックの申し子“アート・グリフィンズ・サウンド・チェイサー”のデヴュー作が登場です。
 並々ならぬイエス愛を感じさせるマルチプレイヤーを筆頭に、ヴォーカルレスながらもスリリングでダイナミズム溢れる21世紀版カナディアン・イエスチルドレン達が奏でる神々の領域の饗宴にいつしか魅入られる事必至です。
 東欧ハンガリーからは実に12年振りの新譜を引っ提げて、再び我々の前に返り咲いたベテラン“マインドフラワーズ”の3rdが聴き処満載です。
 硬派で抒情的なテクニカル・ヘヴィジャズロックは今作でも健在で、プログレッシヴ・ロック様々なカテゴリーをも超越した燻し銀の如きサウンドスカルプチュアは圧巻の一語に尽きるでしょう。
 イタリアからはまたしても期待の新世代が登場しました。
 “トラウマ・フォワード”なる、昨今類を見ない様なシンフォニックで且つシリアス、アヴァンギャルドにテクノでミニマルな、何とも実に捉え処が掴めない先進的で卓越したオリジナリティーは、是非貴方(貴女)方の耳で実際に体感される事をお奨めします。これこそ必聴必至間違い無しです!
 焼ける様な夏の暑さを暫し忘れ、真夏の夜の夢の如くクールにしてハードな匠達の宴を、是非貴方(貴女)の目と耳でしかと見届けて下さい…。

1.ART GRIFFIN'S SOUND CHASER/Visions From The Present
   (from CANADA 2016)

画像
   1.Intransition 1/2.Fast Track/3.To The Oceans
  /4.Supersuit/5.Red Sky At Night/6.Nomadic Traveller
  /7.Intransition 2/8.October Solace/9.Banyan Tree
  /10.Happy Place (Parts I - IV)/11.Ascension

 カナダから何とも実に粋の良い超強力ニューカマーが我々の前に颯爽と登場した。
 ART GRIFFINなるベースからキーボード、そしてアコギを含む各種ギターまでオールマイティーに駆使するマルチプレイヤーを中心に女性ヴァイオリニスト、ギター、ドラマーが集結した、その名もアート・グリフィンズ・サウンド・チェイサー、2016年にリリースされた堂々たるデヴュー作である。
 プロジェクト(バンド?)ネーミングのこだわりといい、かのロジャー・ディーンの手によるファンタスティックなジャケットアートからバンドロゴに至るまで、熱狂的というか偏愛的なまでのイエス愛と礼賛を如実に物語っているART GRIFFINの世界観と卓越したサウンドワークに、画像イエスのファンのみならず全てに於けるプログレッシヴ・ロックを愛するファンの為に捧げられた、オマージュ云々やリスペクトをも超越凌駕した最高の贈り物と成り得る事必至であろう。
 構築的で開放感をも伴った北米大陸ならではのスリリングさと天空をも突き抜ける様な疾走と飛翔感に、イエス・チルドレンともいえるアメリカのスター・キャッスル、カナダのモールス・コード、ポーレンといったかつてのレジェンド達の面影がオーヴァーラップし、UKのジョブスン果てはFMにも似たヴァイオリンプレイが筆舌し難い70年代プログレッシヴへの郷愁と憧憬を聴く者の脳裏に色鮮やかに呼び覚ましてくれる事だろう。
 全曲共ヴォーカルレスで、アンダーソンばりのヴォーカルを期待している向きには多少物足りなさを感じるかもしれないが、それらを補っても余りある彼等の白熱のパフォーマンスに、私を含め各々のリスナー諸氏が心から長年プログレッシヴ・ロックのファンで良かったと再認識出来るサムシングがきっと見い出せる筈である。
 時代相応のプログレッシヴながらもどこかしら懐かしさをも覚える会心の一枚となったのは言うに及ぶまい。
 嗚呼…昇天。
                 

Web http://www.facebook.com/ArtGriffinSoundChaser/


2.MINDFLOWERS/3RD
   (from HUNGARY 2017)

画像
   1.Catch The Red Spider/2.The Droid Wants To Be Human/3.The Human
  /4.Layers/5.Knowing The Pain/6.Inside/7.Case Closed
  /8.50 Years Later/9.The Error/10.Failing III./11.The Strange Place
  /12.E-Male

 20世紀末から近年にかけてアフター・クライング始めフガート、イエスタデイズ…等といった実力派で名うてのプログレッシヴ系アーティストを多数世に送り出した東欧のロック大国ハンガリー。
 そんなさ中、かねてからハンガリー随一のテクニカル・ヘヴィプログレッシヴの雄として各方面から絶大なる称賛と高評価を得ていたマインドフラワーズ
 2002年『Improgressive』でデヴューを飾り、2005年に2nd『Nuances』をリリースし、その期待感を一身に受けてこのままコンスタンスに活動が軌道の波に乗るのかと思いきや、突如長きに亘る活動休止を余儀なくされ、このまま忘却の彼方へと消え去ってしまうのかと私を含め誰しもが思っていた矢先、実に12年振りのタイトル通りの新譜を引っ提げて再び第一線に復帰し、文字通り今までの思いの丈がぎっしりと詰め込められた本作品こそ満を持しての会心の一枚に成り得たと言っても過言ではあるまい。画像 
 初心に返って原点回帰を目指したと言わんばかり、2人のオリジナルメンバーBalázs Szendöfi (本作品ではキーボードも兼ねる)とZoltán Szentpálのみによるデュオスタイルに移行し、サポートドラマー並びヴォーカリストと語りをゲストに迎えた一切の無駄を省き極めてシンプルなカラーを打ち出しつつも、従来通りの気迫の籠った力強くテクニカルで硬質な感触とムーディーでエモーショナルな抒情性を湛えたサウンドスカルプチュアは今作でも健在で、トータル70分強の長尺すらも忘れてしまう位に流麗でクールな彼等の佇まいには圧巻で溜飲の下がる思いですらある。
 21世紀プログレッシヴ始め、ジャズロック、クロスオーヴァー、プログメタル、メロディック…云々といった数多もの音楽概念を超越した至福で極上な時間と空間を存分に楽しんでもらいたい。
                 

Web http://www.facebook.com/mindflowersprog/


3.TRAUMA FORWARD/Scars
   (from ITALY 2016)

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   1.Into The Labyrinth/2.Red Shadow/3.Sundown Living Puppet
  /4.Cloud In A Bottle/5.Sometimes I Feel/6.Waiting's Four Seasons
  /7.Scars/8.Sense Of Consciousness/9.Foggy Hills
  /10.Behind The Line/11.A Rusty Piece Of Mind/12.Woman With Parasol

 2013年にトスカーナ地方で結成された、何とも不気味且つ意味深、面妖でミステリアスな趣と佇まいのニューカマーが彗星の如く登場した。
 トラウマ・フォワードと名乗る、メンバー全員が白塗りのマスクを被っており、素顔はおろか各メンバーの名前すらも判別出来ないというまさしく一切が秘密のベールに包まれた様相を呈しており、プロフィール・フォトを拝見する限り20〜30代の若手世代であろうと思われるが、気色と作風こそ違えどあたかも90年代のカリスマの名を欲しいままにしていたデヴィル・ドールに相通ずるシンパシーをも禁じ得ない。
画像 21世紀イタリアン・プログレッシヴにカテゴライズされながらも、安易に時代相応なメロディック・シンフォ寄りでもなければ、ゴリゴリな70年代ヴィンテージ・リヴァイバルを踏襲したサウンド直系寄りでもない、極めて純粋に自国のアイデンティティーに則った…チャーチオルガンの荘厳なオープニングを始め、クラシカル且つアンビエント、時折ニューエイジな残響を湛えたピアノ、アヴァンギャルド&テクノ感満載なシンセ・プログラミング、地中海の旋律を継承した印象的なアコギ、畳み掛ける様な曲構成とアンサンブルを重視したアーティスティックでシリアス寄りシンフォニックの新世代登場と言ったら当たらずとも遠からずであろうか…。
 各メンバーとも演奏技量含め曲作りの上手さとスキルの高さも申し分無しであるが故、このまま自らの世界観を保持していけたら更にもっともっと大化けしそうな期待感すらも予見出来る。
 兎にも角にも強烈にして鮮烈なオリジナリティーを身に付けた、将来が末恐ろしい期待の新星に心から拍手を贈りたい。
                 

Web https://www.facebook.com/TraumaForward/?fref=ts 

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