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<<   作成日時 : 2017/04/30 17:24   >>

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 4月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 緑が映え風薫る5月の初夏に相応しく、イギリス、イタリア、ドイツからプログレッシヴの粋と技を伝える新旧の担い手達からそれぞれ会心の一作が揃いました。
 イギリスからはブリティッシュ・ロックシーンきっての大御所“プロコル・ハルム”がバンド結成50周年記念を祝したアニヴァーサリーな新作を引っ提げて我々の前に帰って来ました。
 ファンタジックなイラストに包まれ、かの名作『青い影』や『月の光』にも匹敵し得るであろう極上のブリティッシュ・ロックの実力と真髄をとくと御堪能下さい。
 イタリアからは新世代イタリアン・ロックにその名を連ねるべく、2年前の自主リリースデヴュー作が大好評を博し、その甲斐あって2nd本作の新譜がめでたくプログレッシヴ・レーベルの大手Black Widowからリリースと相成った、ジェノヴァ期待の新鋭“パンサー&Cドット”に大いに注目です。
 PFMやバンコ、ジェネシスから多大な影響を受けつつも、ヴィンテージサウンドカラーとは一線を画した21世紀という時代相応なスタイルでイタリアン・ロックの伝統を踏襲したシンフォニックは必聴必至です。
 ドイツからはジャーマン・シンフォニック独特のリリシズムと70年代ピルツレーベル系プログレッシヴ・フォークの系譜を現代(いま)に伝える21世紀の注目株“ファブニ”の堂々たる登場です。
 そもそもはファウンズ(FAUNS)というバンド名義で2007年と2011年に2枚の素晴らしい作品をリリースした後、
6年間の沈黙を破り心機一転新たにバンドを改名し再デヴューを飾る事となった次第ですが、再出発に相応しくライヴとボーナストラックを収録した2枚組というヴォリュームも然る事ながら、ゲルマンの森の抒情詩を想起させるシンフォニック絵巻は圧巻で言葉を失う事必至です。
 時流の波に流される事無く混迷の21世紀を生きる匠達の、その魂の饗宴に暫し時を忘れて身を委ねて下さい…。

1.PROCOL HARUM/Novum
   (from U.K 2017)

画像
       1.I Told on You/2.Last Chance Motel/3.Image of the Beast
      /4.Soldier/5.Don't Get Caught/6.Neighbour
      /7.Sunday Morning/8.Business Man/9.Can't Say That
      /10.I Am the Only One/11.Somewhen

 ファンタジックなアートワークに思わず目を奪われそうになる、英国きってのジェントリーな大御所プロコル・ハルム
 本作品はバンド結成50周年記念となるスタジオアルバム数えて通算第13作目に当たり、結成当初からのオリジナルメンバーにしてもはやバンドのフロントマンでもあり顔的存在となったGary Brookerを核に、ジェスロ・タル始めジミー・ペイジ、デイヴ・スチュワート、ロジャー・ダルトリー、ピート・タウンゼント…etc、etcといった幾数多もの名うてのアーティスト達と組んできたメンバー達の好サポートで、画像アニヴァーサリーな意味合いと趣に相応しく最早プログレッシヴとかブリティッシュ・ロック云々といった概念や理屈をも超越した、心揺さぶる純然たる音楽作品にして匠の域に達したアーティスティックなロック&ポップスの理想形そのものに魅了される事だろう。
 オープニングからGaryが奏でるピアノのイントロを耳にしただけで、『青い影』『月の光』『グランドホテル』といった屈指の名作を初めて聴いた時のあの感動と興奮がまざまざと甦り、何一つ変わる事無く不動で揺るぎ無いプロコル・ハルムのロマンティックな世界観が色鮮やかに再現され、いつしか聴衆の誰しもが目頭が熱くなる事必至であろう…。
 クラシカルなピアノにハモンドの古色蒼然なる響き、オーケストレーションといったヴィンテージな風合いと共に21世紀という時代相応に構築されたタイトでモダン、黄昏時の都会的でアーバンな佇まいの音色が加味された、まさしく21世紀スタイルなプロコル・ハルムの決定版と言っても申し分あるまい。
 夢を紡ぐ大人達が奏でる大人の為のロックミュージックがぎっしりと詰まった…束の間の夢見心地な気持ちになれる一枚であろう。
                 

Web http://www.procolharum.com/ 
    http://www.facebook.com/procolharummusic/?fref=ts


2.PANTHER & C./Il Giusto Equilibrio
   (from ITALY 2017)

画像
       1.…E Continua Ad Essere…/2.Giusto Equilibrio/3.Oric
      /4.Fuga Dal Lago/5.L'occhio Del Gabbiano

 2年前、良い意味で如何にもといった感のアマチュアリズムな素人臭さが残るアートワークながらも、手作りの持つ温かみとたおやかでリリシズム溢れるメロディーラインで一躍話題となった、ジェノヴァ出身の新鋭パンサー&Cドット
 待望の2作目となる本作品は、セルフリリースの前デヴュー作が好評だった実績と経験が買われ、イタリアのプログレッシヴ専門大手Black Widowからの後押しでリリースと相成った、まさしくデヴューの時点でまだ出し切れていなかった彼等の持ち味が本領発揮され意欲的な出世作へ成り得たと言っても過言ではあるまい。画像
 自国の大御所PFMとバンコ、英国の大御所ジェネシス、イエス、EL&P、GGからの強い影響下を感じさせつつも、決してゴリゴリなヴィンテージサウンド偏重主義に寄りかかっていない…あくまで21世紀という時代相応のサウンドカラーでイタリアン・ロックの音と伝統を継承し、メロディック路線やポストロック的なアプローチとは極力無縁な孤高のロマンティシズムを湛えた、劇的で詩情溢れる歌心の素晴らしさに加え抒情で繊細なフルート、初期のバンコをも彷彿とさせる重厚なキーボードワーク、エモーショナルでセンシティヴなギター、リズム隊の抜群なコンビネーションとがバランス良く相まって、自らの音世界への極みなるものを追求したであろう近年のネオ・イタリアンの中でも傑出した一枚となっている。
 ラ・マスケーラ・ディ・チェラ、イル・テンピオ・デッレ・クレッシドレ、パンドラ…等といったイタリアンの現在(いま)を彩る新鋭とはまた違ったイディオムを誇る要注目な存在と成り得るだろう。
                 

Web http://www.facebook.com/panthereci/


3.FAVNI/Wind Swept
   (from GERMANY 2017)

画像      =Disc 1=
      1.Yearning For You/2.Fare-thee-well/3.Leaf In The Wind
     /4.Imaginary Necromancy/5.The Visionary/6.Summer's Over
     /7.In The Grey

      =Disc 2=
      1.A Rainy Autumn Day/2.Leaving/3.Cuiviénen [Live]
     /4.The Path [Live]/5.In The Grey [Live]

 前身バンドだったファウンズ(FAUNS)時代に『LeafFall』(2007)、『Awaiting the Sun』(2011)といった、21世紀版ジャーマン・プログレッシヴ・フォークロックの決定版ともいえる素晴らしい好作品をリリースした後、暫し6年間もの沈黙を守り続けた彼等が心機一転とばかりにファブニとバンド改名し、本作品で満を持して再デヴューを飾る事となった。
 余談ながらも同国には同系列なプログレッシヴ・フォークのFAUNというバンドが存在しているが故に、ある意味一線を引いた区別(差別)化を図りたかったのかもしれないが真相は定かではない(苦笑)。
 時流の波に決して流される事無く…70年代のピルツレーベル系のアーティスト達が持っていた雰囲気と趣を現代に受け継ぎ、さながらピルツ時代のヘルダーリンの名残と旋律、画像果てはノヴァリス、エデン、ノイシュヴァンシュタインといったジャーマン・シンフォニックの名匠達が紡いできたゲルマンの森の浪漫とリリシズムを彷彿させ、メランコリックな女性Voのカラーに追随するかの如く、荘厳で且つ幽玄なシンフォニック性も然る事ながら、メディバル・ソングばりな世界観を謳ったフォークタッチな旋律と相まって繊細で儚い抒情と美意識が高らかに木霊する、圧巻で極上なまでのサウンドスカルプチュアが繰り広げられている…。
 フルートからヴィオラまでも手掛ける女性Voのマルチな多才さに加えて、サポートメンバーのキーボードとハーディーガーディー奏者の好演が作品にユーロマンな奥行きと色彩を与えているのも特筆すべきであろう。
 ボーナストラックとライヴ音源を収めた2枚組という大盤振る舞いなヴォリューム感も実に嬉しい限りである。
                   

 Web http://www.favni.de 
    http://www.facebook.com/Favni.Berlin/

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