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<<   作成日時 : 2016/07/31 17:20   >>

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 7月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 全国的な梅雨明けと共に夏本番の激しい猛酷暑のさ中、一服の清涼剤を思わせる…ほんのひと時の涼風にも似た、ネオ・プログレ時代を彩る情熱の楽師達のクールでホットなシンフォニックに暫し暑さを忘れて身を委ねて頂けたらと思います。
 イエス2代目ベーシストの跡目を引き継いだビリー・シャーウッド率いるイエス・ファミリーの最右翼“サーカ”5年振り4枚目の新作は、クリアブルーな自然界と風車という意匠のイマージュをそのまま音に転化したかの如く、3rdアルバム期のイエス直系のヘヴィでシンフォニックなロックの息遣いを感じさせる会心の一枚に仕上がりました。
 日本盤のみに収録された故クリス・スクワイアに捧げられたレクイエムのボーナストラックが涙を誘います。
 イタリアン・ネオプログレッシヴの先鋭に位置するであろう期待の注目株“アド・マイオラ”、2ndの新譜も聴き処満載の好作品です。
 PFM、バンコ、果てはゴブリンといった先人達からの影響とリスペクトを窺わせつつも、時代相応にアップ・トゥ・デイトされたスタイリッシュさを身に付けた新世代らしいサウンドアプローチで、妖しい笑みを湛えたブロンズそのままの仄かにダークな佇まいは新旧のイタリアン・ロックファンをも唸らせる巧妙さが見え隠れしている秀作でしょう。
 東欧チェコからは、あのカプラムと並んでヴィンテージ感満載な21世紀スタイル・プログレの旗手“ジェスター”3作目の新譜は、かのムゼアを経由し本腰を入れてワールドワイドに配給され、あたかもマイルストーン的な意味合いをも持たせた世界中のシンフォニック・ファン必聴作となってます。
 往年のチェコの巨匠モドリー・エフェクトの再来をも予見させるであろう、過去と現代のユーロ・ロックマインドが融合したスピリチュアル+エモーショナルなロックシンフォニーは、聴き手の脳裏に悠久の大地を彷徨う修道士の息遣いをも想起させる事でしょう。
 真夏の陽炎に揺らめく蜃気楼の様なマエストロ達が紡ぐ光と影のファンタジーを思う存分御堪能下さい…。

1.CIRCA:/Valley Of The Windmill
   (from U.S.A 2016)

画像
       1.Silent Resolve/2.Empire Over
      /3.Valley Of The Windmill/4.Our Place Under The Sun
      /5.Cloudy Sunday Morning(Bonustrack Japan)

 今秋11月に待望の来日公演を控えているイエスであるが、昨年逝去した師と仰ぐクリス・スクワイアの跡目を継ぎイエス2代目ベーシストをも担う事となったビリー・シャーウッド。
 その彼が先導しイエス初代キーボーダーだったトニー・ケイと共に牽引してきたもう一つのイエス・ファミリー別働隊的バンドのサーカが、2011年の3rd『And So On』から実に5年振りの新譜を引っ提げて帰って来た。
 クリアブルーな天空を仰ぎ見るかの様に朽ち果てた風車という何とも意味深なアートワークを物語るかの如く、
3rd始め『こわれもの』、『ドラマ』、果ては『ロンリーハート』の頃の作風をも彷彿とさせるイエス・スピリッツをしっかりと継承したアップテンポな高揚感とグルーヴさは、画像ビリーならでは細部にまでこだわった並々ならぬ向上心とイエス・ワールドの継承者としての頑ななプライドが端々から滲み出ている。
 本作品からビリー自身もギタリストに転向し、アコギのパートに於いても御大ハウのイズムをも受け継いだ決意すら垣間見えてイエス愛全開の全身全霊なパフォーマンスに加え、トニーのサポートに新しいリズム隊の好演と相まってバンド史上に於ける最高傑作へと見事に昇華している。
 収録された全曲の素晴らしさも然る事ながら、日本盤オンリーで特別に収録された今は亡きクリスに捧げられたボーナストラックが涙を誘う…。
 スペース上の都合で掲載が見送られたもののジョン・アンダーソンとロイネ・ストルトとの共演作『Invention Of Knowledge』と並ぶ、イエス・ファミリーツリーの面目躍如が際立つ心洗われる清廉なる逸品と言えるだろう。
 天国のクリスへ…この曲を聴いているかい。イエスのファミリーは悲しみを乗り越えて皆頑張っているよ。キースと一緒にプログレッシヴ・ロックのこれからを見守っておくれよ。
                 

Web https://www.facebook.com/circahq/?fref=ts
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2.AD MAIORA/Repetita Iuvant
   (from ITALY 2016)

画像
       1.Molokheya/2.Life/3.Fermati
      /4.Torba/5.Invisibile/6.Repetita Iuvant
      /7.Etereo/8.Never Mind/9.Whaling Stories(Bonustrack)

 2014年にCD‐Rオンリーの『Ad Maiora !』で鮮烈なるデヴューを飾り、各方面から絶大なる賞賛を受け新世代らしいイタリアン・ロックの創作と自らの方向性たるものを指し示したアド・マイオラの、本作品は2年振りの2ndに当たる新譜である。
 大御所PFM始めバンコ、果てはゴブリンからのリスペクトすらも窺わせ、イエスやジェネシスといったカラーすらも散見出来て、彼等もまた長き歴史を誇るイタリアン・ロックというカテゴリーの中に位置付けられながらも、画像仄かなダークさを纏ったヘヴィ・シンフォニックに往年のイタリアン・ロックが兼ね備えていたジャズィーさと歌心溢れるリリシズムとが互いに相乗効果を発揮して、ヴィンテージなスタイル一辺倒に相対するかの如く、70年代というマインドを保持しつつも時代相応にデジタリィーな感覚と21世紀バンドらしい独特のスタイリッシュさと語法を身に付けた先鋭にも成り得そうな秘めたるポテンシャルを見事に開花させている。
 アートワークのブロンズを思わせる妖花の微笑みにも似たミスティックなヴィジョンと、燻し銀の光沢をも思わせる幽玄な煌めきをも湛えた唯一無比の孤高なる作風こそ彼等の身上と言っても過言ではあるまい。
 プロコル・ハルムのナンバーを収録したボーナストラックに、シークレットなゴーストトラックといったやや大盤振る舞いなサービス精神も彼等ならではの懐の広さが窺い知れる。
                 

Web http://admaioraprog.altervista.org/ 
    http://www.facebook.com/Ad-Maiora-175404319162863/?fref=ts


3.JESETER/Siddhartha
   (from CZECH REPUBLIC 2016)

画像
       1.Om, Pt.1/2.My Soul Is The Whole World
      /3.No One Can Learn A Thing/4.One Step Behind You...
      /5.The Sign Of Awakening/6.In The Crest Of A Newly Opened Fig
      /7.With The Child-People / Samsara
      /8.Water Into Wine, Wine Into Water/9.Art Of Silence
      /10.Asking The River/11.To See A Living Life/12.Om, Pt.2

 2014年に突如いきなり東欧チェコから、2007年のデヴュー作と2012年の2ndの両作品が紹介され、イエス、GG影響下をルーツとし同国の名匠モドリー・エフェクトの再来とまで謳われ一躍その名が世に知られる事となったジェスター
 今やチェコに於いてカプラムと共に21世紀型ネオプログレッシヴの先鋒に位置するであろう彼等の待望ともいえる3rdの新作は、過去2作品の経験と実績が認められた形でこの度めでたくムゼアを経由してワールドワイドに配給される運びとなった事を心から祝福せねばなるまい。
 Vo、G、Key、B、Ds(メンバーチェンジで2ndから加入)による基本的な5人編成に加えて、画像今作はバックに2名の女性Voを始め、トランペット、サックス、フレンチホルン等といった管楽器群、ヴァイオリン、コントラバス、マンドリン、ハーモニカといった大所帯のゲスト参加を経て2年間もの録音期間を費やして製作されたもので、タイトル通りへルマン・ヘッセ作の1922年の小説からインスパイアされた、釈迦の出家以前の名前を借りた主人公の苦行と経験がトータルコンセプトの形式で作品化されたものである。
 ネオ・プログレらしい劇的且つエモーショナルなメロディーラインを湛えながらも、70年代と現代とのエッセンスがコンバインしたクラシカルさとハイブリッドさが絶妙な音空間を醸し出し、チェコ語のヴォーカルを含めたお国柄のエキゾチックさと相まって、さながら朝焼けの中をガンジス川の沐浴で悟りの境地に達した求道者の慈愛の精神と教義が脳内を駆け巡ると言うのは些か言い過ぎであろうか(苦笑)。
 純粋なるシンフォニック・ロックとして存分に堪能出来る一方で、人生そして真の幸福とは何ぞやといった問いかけにも似た深遠なテーマも忘れてはなるまい。
                 

Web http://www.jeseter.com/ 
    http://www.facebook.com/Jeseter-243687402119/?fref=ts

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