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<<   作成日時 : 2015/08/31 17:50   >>

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 8月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 夏の終わりから初秋の訪れに相応しく、プログレの秋到来の先陣を切ってベテランクラスの名匠達が揃い踏みとなりました。
 日本プログレッシヴ界の伝説に相応しい北山真氏が、混迷の世に問うべく満を持してシーンに帰って来たニュー・プロジェクト“北山真with真〇日”は、純粋なる和の精神と詩情を謳った、元新月の肩書きが不要なくらいに素晴らしい、まさに21世紀を生きる我々日本人の為の至高の夢語りと言えるでしょう。必聴作間違いなし!
 イタリアからはゴブリン・ファミリーツリーに連なりつつも、エネルギッシュで力強さが傑出した、オリジナル・ゴブリン誕生前夜の奇跡“チェリー・ファイヴ”が40年振りに再結成復活作をリリース。
 ヴォーカルとドラマーの2人のオリジナルメンバーを中心に、70年代から脈々と流れるイタリアン・ヴィンテージ・ヘヴィシンフォの流れを汲んだ、邪悪でダークなカラーを湛えつつも抒情性溢れる歌心が存分に堪能出来る会心の一作となってます。
 アメリカからも最早30年以上のキャリアを誇るベテランの域すら感じさせる重鎮“アドヴェント”が、時をテーマとした9年振りに通算3作目の新譜をリリース。
 北米シンフォニック・シーン随一の欧州浪漫を指向し、中世宮廷音楽や吟遊詩人さながらに夢想の迷宮を奏でる彼等の最高潮ともいえる幻想音楽絵巻は今回も健在で、プログレを愛して止まない方なら絶対必聴必至と言えるでしょう…。
 初秋の月夜に身を委ねつつ、夢を紡ぐ匠達の饗宴にどうか暫し耳を傾けて下さい。

1.北山真with真〇日/冷凍睡眠
  (MAKOTO KITAYAMA with SHINJITSU/Cold Sleep)

   (from JAPAN 2015)

画像
       1.約束の地/2.そろいぶみ/3.別のなにか
      /4.日々/5.冷凍睡眠/6.手段

 名実共にレジェンド・オブ・ジャパニーズ・プログレッシヴ・ヴォーカリストという称号に位置するであろう元新月の北山真が、満を持して混迷の21世紀という世に問いかけるべく結成した新たなるプロジェクト・バンド北山真with真〇日が、遂にその全貌を明らかにした記念すべきデヴュー作。
 1979年に新月の唯一作が世に出てから早36年…バンド解体以降カセットテープによるセルフレーベルSNOWでのソロ活動を皮切りに、新月時代の未発アーカイヴとライヴ音源を携えつつ紆余曲折と暗中模索を経て、試行錯誤と自問自答を重ねながらも時代の推移と共に自らの存在意義と意思表明を実践してきた北山自身の、それはあたかも新月時代をも超越した一切の妥協が無い完全新生と決意表明が一枚の作品となって結実した、文字通り21世紀ジャパニーズ・プログレッシヴにまた新たな一頁を刻み付ける揺るぎ無い自信作と言っても過言ではあるまい。画像
 清水一登やれいちといった日本プログレ界きっての実力派を盟友に伴い、新月時代のオマージュを思わせる曲想を匂わせつつ、摩訶不思議で意味深なアートワークの中にさりげなくジェネシスの「怪奇のオルゴール」を忍ばせたり、これでもかと言う位にメロトロンをフィーチャーしているのも然る事ながら、日本人だからこそ作れる“和”のリリシズムが聴く者の感性と心を打つのはもはや言うに及ぶまい。
 光るさざなみを見つめながら心を鬼にし、動物界と植物界にその身を委ねつつ全国の山々を訪ね歩き山野草と対話しながら自らの詩情世界を漂いつつ、新月時代という足枷を解き放ち新時代の日本のプログレッシヴの本来あるべき姿を確立させた落涙必至な会心の一枚がここにある。
 収録されている全6曲とも涙無くして聴けない秀逸さに加え、初秋の空を見つめながら心が打ち震える思いになるのはいた仕方あるまい…。

Web http://www.facebook.com/makoto.kitayama?fref=ts

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2.CHERRY FIVE/Il Pozzo Dei Giganti
   (from ITALY 2015)

画像
       1.Il Pozzo dei Giganti (Inferno XXXI)
      /2.Manfrendi
        a)La Forza del Guerriero
        b)Il Tempo del Destino
        c)Terra Rossa
        d)Un Mondo Tra noi Due
      /3.Dentro la Cerchia Antica (Paradiso XVI)

 ゴブリン・ファミリーツリーに於いて、そのあまりにブリティッシュ・プログレッシヴナイズされた…ある種異端ながらも傑出した存在として現在もなお根強い人気を誇るチェリー・ファイヴ
 本家ゴブリンの一派が精力的な活動と共に続々と作品をリリースしている事に刺激されたのか(或いは羨望の眼差しと対抗する意味なのかは定かではないが)、デヴュー直後にゴブリンへの改名以降、実に40年振りにチェリー・ファイヴ名義での再結成復活作として漸く陽の目を見る事となった。
 2人のオリジナルメンバー…ヴォーカリストのトニー・タルタリーニ、そしてイタリアン・ロック界の名ドラマーとして名高いカルロ・ボルディーニを中心に、画像イタリアン・ヴィンテージプログレッシヴをこよなく愛するギター、ベース、キーボードの新メンバーを迎えた文字通りの5人編成で製作に臨んだ、個人的には復活したラッテ・エ・ミエーレやアルファタウラスと並ぶ素晴らしい好作品に仕上がっている。
 1975年当時の若々しくてエネルギッシュな勢いが迸る一種の疾走感にも似たプログレハードな感触も素晴らしかったが、年輪を積み重ねて更なる円熟味を増した重厚感と歌心に加えて、安定した演奏と構成力は(イタリア語のヴォーカルも含めて)70年代に影響を受けてヘヴィ・シンフォニックを志す昨今の若手バンドの比では無いのが一目瞭然であって、ハモンドやメロトロンの使用頻度なんてまさに二の次三の次と言わんばかりである…。
 ダンテの『神曲』さながらの地獄絵図を思わせるダークで邪悪な意匠と寸分違わぬ、70年代イタリアン・ヘヴィシンフォニックの系譜を脈々と継承したベテランならではの実力が端々で垣間見える、今でも若手同様の気持ちと初心回帰を忘れない最高傑作であると共に、まさしくハートで聴かせる大人のロックというものが存分に堪能出来よう。

                 

Web http://www.facebook.com/cherryfiveband

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3.ADVENT/Silent Sentinel
   (from U.S.A 2015)

画像       1.In Illo Tempore/2.To Dunsinane
      /3.On the Wings of an Ant (Verse 1)/4.Voices from California
      /5.The Uncharted Path/6.Reloj de Sol
      /7.On the Wings of an Ant (Verse 2)/8.The Silent Sentinel
      /9.12/12/10.Sentinel's Reprise: The Exit Interview
      /11.Second Thoughts/12.On the Wings of an Ant (Verse 3)
      /13.Full Moon and Empty Hours/14.Riptide in Aeternum
      /15.Romanitas

 97年にMellowレーベルからデヴューして以降、長い製作年数を費やしつつも地道且つコンスタンスに活動を継続してきた、アメリカン・シンフォニック随一の欧州浪漫指向の申し子アドヴェント
 自らのセルフリリースに移行した2006年の2nd『Cantus Firmus』は名実共に彼等の出世作となったのは周知の事であるが、9年振りという長期のスパンを経てリリースされたファン待望の3rdは、前作を遥かに上回るスケールと圧倒的なヴォリュームで聴き手に夢見心地な音楽世界を約束してくれる珠玉の一枚に仕上がっている。
 大きな柱時計と時の流れに関連したテーマに沿って紡がれる中世の宮廷音楽さながらに、GG始めグリフォン、ジェスロ・タル、果てはミニマム・ヴィタルからのリスペクトすらも散見出来る、画像凡そアメリカンな雰囲気やらウェストコーストといった類の陽気さとは無縁な兎にも角にも聴き手に息つく暇すら与えない位の緻密で寸分の隙も無い、あたかも回廊巡りにも似た悠久の幻想音楽絵巻を縦横無尽に構築している。
 77分強という収録時間の長さが好みの分かれるところであるが、そんな煩わしさすらも忘れてしまう位に気が付いたらあれよあれよという間に彼等の築く迷宮の術中に嵌まってて、全曲聴き終えた後には誰しもが映画や演劇のフィナーレにも通ずる満ち足りた至福のひと時を体感する事だろう。 
 スポックス・ビアード始めエコリン、イズ、ニュー・エデン・オーケストラ…等といった現代のアメリカン・シンフォニックを彩る匠達と同系列ながらも、一歩二歩も抜きん出た唯一無比の世界観と趣はやはり彼等だからこそ成し得ないと言っても過言ではあるまい。最高傑作。

                 

Web http://www.adventmusic.net/ 
    http://www.facebook.com/adventprog?fref=ts

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