幻想神秘音楽館

アクセスカウンタ

zoom RSS Monthly Prog Notes

<<   作成日時 : 2015/05/26 16:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 今月の「Monthly Prog Notes」は、21世紀プログレッシヴの将来を担うべくデヴューを飾った期待のニューカマー…イギリス、アメリカ、そして北欧ノルウェーより3バンドが出揃いました。
 久々のイギリスからはイット・バイツやキノ、フロストといった、メロディック・シンフォ王道の流れを汲む期待の新星“セクション・フォー”の登場です。
 メロディック・ロックという範疇ながらも、その根底に脈々と流れる正統派ブリティッシュ・ロックたる伝統とルーツが垣間見え、新人離れしたコンポーズ能力と卓越したセルフプロデュース&リリースでデヴューを成し遂げた彼等の今後の動向に注目と期待が寄せられるでしょう。
 アメリカからも70年代ヴィンテージ・プログレッシヴと21世紀プログレッシヴ両方面での良質なエッセンスと、世代を越えたアイデンティティーが見事にコンバインした“サーキュライン”に要注目です。
 伝統のアメリカン・プログレッシヴらしさを地で行く作風ながらも、21世紀に相応しいサウンドアピールをも心がけている燻し銀の如き珠玉のデヴュー作に仕上がってます。
 北欧ノルウェーから久々の新星は、深遠な森や湖といったネイチャーなイマージュと北欧らしい抒情性を湛えた“ジェントル・ナイフ”が素晴らしいデヴューを飾ってくれました。
 管楽器パートを擁する総勢10名に及ぶ大所帯バンドながらも、極めてタイトでシンプルなサウンドワークに、クリアで澄み切った風と空気が脳内を駆け巡る事でしょう。必聴作です。
 風薫る初夏から本格的な暑い夏へと…季節の移り変わりが肌で感じられる昨今、熱い情熱とクールで知的なインテリジェント・シンフォニックの波に身を委ねてみて下さい。

1.SECTION IV/Superhuman
   (from U.K 2015)

画像       1.Superhuman
       2.Out Of The Dark
       3.In Danger
       4.Inside
       5.So Far Away
       6.Idwtstwt
       7.Guiding Light
       8.Take You Down
       9.Exile

 突如彗星の如く登場したブリティッシュ・メロディックシンフォ久々の期待の新鋭セクション・フォーの威風堂々たるデヴュー作。
 Vo、Ac‐G&Vo、G、B、Key、Dsによる6人編成で、昨今話題になっている『アベンジャーズ』の新作ムービーを意識しているのか、或いはマーベルかDCコミックの新連載を思わせる様なモロにアメコミ然としたタッチのアートワークに思わず目を奪われる事だろう…。
 イット・バイツ、ジャディス、クレド、キノ、ジェボ、フロスト…等といったメロディック・シンフォの歩みにその名を刻んできたベテラン勢にも匹敵し、それらと比較しても何ら遜色の無い演奏技量、録音クオリティーに至るまでの水準の高さに加えて、画像大手のインサイドアウト・レーベルからリリースされてもおかしくない位…本デヴュー作が彼等自身による自主リリースであるという事にも驚かされる。
 抒情的でリリシズム溢れるドラマティックさと、ブリティッシュ・ロック本来の持つ力強いダイナミズムと繊細でエモーショナルなヴォーカル&メロディーラインを踏襲しつつ、時折聴く者の心をもハッとさせる意表を突く様な展開に、誰しもが“嗚呼…これぞ伝統のブリティッシュ・ロックである!”と実感し、改めて大英帝国の底力と奥深さに感服にも似た思いに捉われる事だろう。
 凡庸で極ありきたりなメロディック・シンフォとは一線を画する、とてつもない新星の今後に注視せねばなるまい。
                 

Web http://www.section-iv.com/
    http://www.facebook.com/sectioniv?fref=ts


2.CIRCULINE/Return
   (from U.S.A 2015)

画像
       1.Return
       2.Nebulae
       3.Stereotypes
       4.Soleil Noir
       5.One Wish
       6.Imperfect
       7.Fallout Shelter

 イエスやジェネシス、GG、カンサスをこよなく愛し、スポックス・ビアードやグラスハマーへのリスペクトすら垣間見せる、70年代ヴィンテージ・プログレと21世紀プログレッシヴの作風と語法の両面性をも兼ね備えた、まさにアメリカン・プログレッシヴの王道を地で行く期待の新鋭サーキュラインのデヴュー作。
 男女のツインヴォーカリストにG、B、Key、Dsによる6人編成で、エレクトリック・ヴァイオリン等の若干名のゲストを迎えて製作され、メンバー各々が長年プロとしての音楽経験を積んできただけあって、一朝一夕では成し得ないポッと出の若手ニューカマーとは一線を画した曲作りと演奏の上手さが大いに納得出来るだろう。画像
 熟練者ならではのスキルの高さも然る事ながら、彼等の紡ぐメロディーラインを耳にする度に広大なアメリカの風土や気候といったナチュラルなイマジネーション、果てはインディペンデント系アメリカンシネマ…或いはプロモ用のミュージックビデオクリップに映し出されるドラマティックな1シーンすらも脳裏を過ぎる思いですらある。
 純粋で良質なアメリカンポップスのヒットチャートをも狙えそうなNatalie Brownのアダルトでムーディーな歌唱力の良さと相まって、アメリカン・プログレッシヴの範疇を一歩二歩突き抜けたインテリジェントなポップスとしても聴ける非常に稀有な素晴らしい内容を有しているところも彼等の身上と言えよう。
 それらを考慮しても収録時間が40分弱と言うのが何とも惜しまれるが故に、次回作こそ長尺の大作を期待したいところでもある。
                 

Web http://www.circulinemusic.com/
    http://www.facebook.com/circulinemusic?fref=ts


3.GENTLE KNIFE/Same
   (from NORWAY 2015)

画像
       1.Eventide
       2.Our Quiet Footsteps
       3.Remnants Of Pride
       4.Tear Away The Cords That Bind
       5.Beneath The Waning Moon
       6.The Gentle Knife
       7.Epilogue:Locus Amoenus
       8.Coda:Impetus

 北欧ノルウェーから新たな抒情の夢織人達、その名もジェントル・ナイフがデヴューを飾る事となった。
 バンドのネーミングからして明らかにGG影響下(作風的にはキャメルやカイパにやや近い)であるという事を匂わせながらも、彼等もまた先に紹介したアメリカのサーキュラインと同様、70年代プログレッシヴが持つヴィンテージな佇まいと作風に21世紀プログレッシヴが持つ新世代らしいアップ・トゥ・デイトなセンスとサウンドアプローチを加味した、同国のホワイト・ウィローやウォブラー、タスメルケとは趣も方向性も異なるノルディック・シンフォの現在進行形を見事に構築し謳い上げていると言っても過言ではあるまい。画像
 男女のツインヴォーカルに、ツインギター、そしてサックス、トランペット、フルートの管楽器を含めて総勢10名から成る大所帯で構成され、さながら大仰で重厚感溢れるサウンドを想像される向きもあるかもしれないが、大方の予想とは裏腹にハモンドやメロトロンをも導入し古色蒼然としたヴィンテージカラーを踏襲しつつも、21世紀プログレッシヴらしさを主張した極めてタイトで且つシンプルにまとめ上げたコンポーズ能力の高さには溜飲の下がる思いですらある。
 聡明でたおやかな夏空の下で暫し時間を忘れて至高の音世界に身を委ねてみたくなる様な、深遠なるノルウェーの森と湖、そして黄昏時の湖面を淡く染める夕暮れといった…さながらECMの北欧系の作品にも相通ずるマインドを反映したアンビエントなヴィジュアルをそのまま音に転化した、そんな大らかさとゆったりとした時間の流れが作品全体に満ち溢れている。
                 

Web http://www.facebook.com/gentleknife?fref=ts

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Monthly Prog Notes 幻想神秘音楽館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる