幻想神秘音楽館

アクセスカウンタ

zoom RSS Monthly Prog Notes

<<   作成日時 : 2015/03/29 16:23   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 3月の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 今月は桜や色とりどりの花々が一面に咲き乱れるといった春爛漫のイメージを音楽で彩った、そんな素晴らしいの一語では言い尽くせない秀逸な作品が出揃いました。
 青き地中海を望む南欧ギリシャから美しくも抒情的な驚愕の新鋭“チッカーダ”がリリースする5年振りの2ndの新譜は、ギリシャらしいアイデンティティーと70年代ブリティッシュ・プログレッシヴのヴィンテージなエッセンスが、見事にコンバインした近年に稀の無い唯一無比の御伽世界を創作しており、まさしく2015年の上位クラスに躍り出るであろう絶対必聴作です。
 今や関東のプログレッシヴ・シーンに於いて、若手世代の新鋭にして筆頭格に上り詰めたであろう、そんな頼もしい期待感すら抱かせる“ptf(ピー・ティー・エフ)”2年振りの新譜2ndは、前デヴュー作での成功と経験値を糧に更なる成長を遂げた、クールな知性と熱きロック・スピリッツとの融合が実を結んだハイテンションな力作に仕上がってます。
 イタリアからは70年代ヴィンテージ・プログレッシヴの生き証人として、60年代末期の結成以降…一度たりとも作品をリリースする事無く一時的に表舞台から遠ざかっていたものの、21世紀の現在に於ける70年代ヴィンテージ系イタリアン・ロックの復興・復権に呼応する形で、伝説が今一度本物の“音”たるものを携えて再びシーンに帰還した“バッジ”の記念すべきデヴュー作は、「若手の世代にはまだまだ負けない!」と言わんばかりな、まさに時代と世紀を越えた、全世界のイタリアン・ロックファンへ声を大にして問いかける衝撃の話題作と言っても過言ではありません。
 春の陽光の下、シンフォニックの早春賦(早春譜)を奏でる幽玄な楽師達の饗宴を貴方の耳で是非とも体感してみて下さい…。

1.CICCADA/The Finest Of Miracles
   (from GREECE 2015)

画像
       1.A Night Ride/2.Eternal/3.At the Death of Winer
      /4.Around the Fire/5.Lemnos (Lover Dancer)
       The Finest of Miracles
       6.Birth of the Lights/7.Wandering/8.Sirens Call
      /9.As Fall the Leaves/10.Song for an Island

 煌めく地中海の国ギリシャから2010年に突如イタリア人との混成メンバーで、ジブリ作品的なイマジネーションを湛えて鮮烈にして驚愕のデヴューを飾ったチッカーダが、5年振りに満を持して待望の新譜2ndと共に再び我々の前に帰ってきた。
 5年という歳月は浮き沈みの激しい昨今の音楽シーン(ジャンル云々、メジャーやインディーズ云々問わず)にとって、売れる売れないやら流行り廃りが何かと取り沙汰される、あまりに陳腐で滑稽な商魂見え々々めいたきらいすら覚えるが、そんな狂騒に満ちた音楽業界とは完全に蚊帳の外の如くに一線を画した彼等にとって、5年間は決して無駄では無かった様に思えてならない。画像
 一見ワンオフ的な作品に思われがちだったデヴューから5年と言う熟成と研鑽の期間を経て、決して時流の音の波に乗る事とは無縁に、ただひたすら自らが信ずる創作の道を歩む真摯な姿勢に、改めてプログレッシヴ・ロックとは伝承の芸術にして感性と創造の発露そのものであると言っても過言ではあるまい。
 完成度とクオリティーの高さも然る事ながら、その期待に違わぬ新譜の本作品を何度も繰り返し聴き込む度に、近年に例を見ない素晴らしい内容といった美辞美礼の賞賛の言葉など無意味でしかあるまい。
 前デヴュー作でのイタリア人との混成から一転して、今作ではメンバー並びストリングスからホーンセクションに至る多種多彩なゲスト勢をギリシャ人で固めて、“我々はギリシャのバンド”であるという初心と決意表明すら思わせる並々ならぬ気持ちと英断に加え、英語とギリシャ語を使い分けたヴォーカルに、シンセ系を極力控えハモンドとエレピそしてメロトロンを最大限に活かした70年代ブリティッシュ・ロックスピリッツ全開で、GGやグリフォン果てはクリムゾン影響下の強さを物語る、アートワークのイメージ通り…早春の白昼夢をも彷彿とさせる音楽絵巻の綴れ織りがここにある。
 それはまるであたかも…70年代にタイムスリップしたかの如き郷愁めいた錯覚すら禁じ得ないリリシズムに思わず胸を熱くする事だろう。
 早くも2015年上位級の作品が決まったかな…。


Web http://www.facebook.com/pages/CICCADA/195885230446298


2.PTF/What Is Constant
   (from JAPAN 2015)

画像
       1.Time Lapse
       Suite; The Thing (that is Constant)
       2.I. Glacier Blue
       3.II. The Versatile
       4.III. Beyond the Ridge
       5.IV. Cloud 9
       6. 雲海-The Boundless Scenery of the Spheres

 今や関東の21世紀プログレッシヴ枠に於いて、TEEやエンジェルズ・ラダーといった新進と並ぶ顔的存在になった頼もしき期待感すら抱かせるptf (ピー・ティー・エフ)
 2013年の記念すべきデヴューから2年振りに届けられた新作の2ndは、前作で多かれ少なかれ感じられたある種の緊張感や堅さが取れて、幾分リラックスした雰囲気の環境の中で製作されたであろう格段の成長ぶりを窺わせる繊細さと力強さが同居した、プログレッシヴ・ロックへの熱意と気概がより以上に込められた最高潮の演奏を聴かせてくれる。画像
 ヴァイオリンをフィーチャリングしたジャパニーズ・プログレは古今東西に於いて、遡る事…スペースサーカスの2nd始め、アウターリミッツ一連の作品、更には現在もなお第一線の現役選手でもあるミダス、KBB、ファンタスマゴリア…と多岐に亘るが、瑞々しくも若手世代らしい繊細で研ぎ澄まされた感性に加え、荘厳なシンフォニックの中に醸し出されるライトでスタイリッシュな感覚に彩られたサウンドヴィジュアルを紡ぎ出す彼等の創作意欲と一切妥協の無いストイックさに思わず惹き込まれてしまう。
 鋭敏さと豪胆さが隣り合った緩急自在に調べを奏でる高島のヴァイオリンの安定感とコンポーザーとしての技量・スキルの高さも然る事ながら、脇を固めるKey、B、Dsの好演の素晴らしさも忘れてはなるまい。
 一見こじんまりとした地味めな感の意匠を思わせるが、自らが進むべき果てしなき道を指し示す羅針盤が描かれた意味にも納得出来よう。
 クールでインテリジェントな印象ながらも熱いハートが伝わってくる渾身の一枚を是非御堪能あれ!


Web http://www.ptfweb.com/
    https://www.facebook.com/pages/ptf/158658200896526
What is Constant
DISK UNION
2015-03-11
ptf

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by What is Constant の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



3.THE BADGE/Le Relazioni Pericolose
   (from ITALY 2014)

画像
       1.Le Relazione Pericolose/2.Anni'70
      /3.Ancora Un Giorno Dopo La Fine/4.Sotto Il Cielo D'Africa
      /5.Burokrat/6.Dichiarazione/7.La Leggenda Del Lago

 一瞬ジュールヴェルヌの新譜か?と思わせる様なアールヌーヴォー調のアンティークな趣が感じられるジャケットアートに目を奪われる。
 久し振りにMA.RA.CASHレーベルから、70年代イタリアン・ヴィンテージの流れを汲む伝承者として鳴り物入りでめでたくデヴューを飾る事となったバッジ
 実はその経歴と音楽経験は60年代末期にまで遡り、70年代に於いて既にPFM、バンコ、オルメ…etc、etcといった往年の大御所級ベテラン達に混じって活動してきたルーツを有しており、その時代を直に体感しシーンの推移を見つめてきた彼等だからこその、決してリスペクト云々といった次元では無い、一朝一夕では成し得ない…まさしく年輪を積み重ねてきた本物の説得力溢れる演奏には改めて溜飲の下がる思いですらある。
 70年代のイタリアン・ロックの熱い時代に一枚も作品を残す事無く、一時的に表舞台から遠ざかっていた彼等と同様、画像志半ばでシーンから消え今日まで音楽とは無縁の世界で生きてきた無名に近い者達はまだまだ存在しているみたいだ(無論、イタリアに限らず世界中にも存在しているのは言うに及ばずだが…)。
 名匠ベッペ・クロヴェッラのスタジオにて彼自身の陣頭指揮の下、ハモンド始めメロトロン、モーグといったヴィンテージ鍵盤を縦横無尽に駆使した、ダークな要素一切皆無ながらも、時折ハードエッジな側面を覗かせつつ流麗で且つ絢爛豪華な正統派シンフォニックを繰り広げる様は、『UT』並び『アトミック・システム』の頃のニュー・トロルス、『パピオン』期のラッテ・エ・ミエーレ、イビスの1st、果てはカプシクム・レッド、ムルプレといった歴史を刻んできた者達に追随するかの如き気迫で漲っている。
 モーツァルトのフレーズを含む9つのパートで構成された組曲形式の大作1曲目始め、2つのパートで構成された3曲目とラスト7曲目といい、収録時間65分を越える彼等の思いの丈がギッシリ詰め込められた…兎にも角にも聴き処満載な素晴らしい贈り物を是非貴方(貴女)のライブラリーに加えて頂きたい。嗚呼…昇天。


Web https://www.facebook.com/pages/The-Badge/273719492744553

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Monthly Prog Notes 幻想神秘音楽館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる