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<<   作成日時 : 2014/09/30 08:29   >>

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 今月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 本格的なプログレッシヴの秋到来を物語るかの様に、今回はニューカマー始めベテランがこぞって個々のカラーを打ち出しそれぞれヴァラエティーに富んだ充実のラインナップが出揃いました。
 イエス系のフォロワーバンドを数多く輩出しているアメリカから、決定打にしてまさしく頂点に上り詰めたであろう要注目の新星“ヘリオポリス”のデヴュー作は、これでもかと言わんばかりなイエス・リスペクトが炸裂したサウンド・チェイサーここに極まれりを実感させる会心の一枚で、聴く者誰しもが暫し時を忘れて昇天すること必至でしょう。
 6年前に奇跡の復活劇を遂げたイタリアのベテラン“ムルプレ”も新たなメンバーを加えた布陣で、イタリアン・ロックの伝統が脈々と息づいた、熟練ならではの味わい深さに裏打ちされたリリシズムとロマンティシズムが心に響く秀逸な新作が要注目です。
 おそらく今回のラインナップで一番の呼び声が高いであろう…スペインはバルセロナ出身のバカテク超新星“チートス・マガジン”の怒涛のデヴュー作は、何ともポップでコミカル全開の畑違い丸出しな意匠に閉口するものの、GG始めスポックス・ビアード愛に溢れんばかりな、どことなくヘソ曲がりで頭でっかちながらも人懐っこい親近感すら覚える、久々にアクのある曲者登場を絵に描いた様なユーモアの中に感動を聴かせる
必聴必至の推薦作です。
 初秋真っ只中の青空を仰ぎ見ながら、秋風薫るプログレッシヴの調べを御賞味下さい。


1.HELIOPOLIS/City Of The Sun
   (from U.S.A 2014)

画像
        1.New Frontier/2.Take A Moment/3.Mr.Wishbone
       /4.Elegy/5.Love And Inspiration

 過去から今日に至るまでイエス影響下のフォロワー系バンドを数多く輩出してきたアメリカのシーンから、看板に偽り無しの如く決定打ともいえる強力なニューフェイスが登場した。
 ロケット・サイエンティスツ、マース・ホロウ…等といった実力派クラスの21世紀アメリカンプログレで経験を積んできたベテランプレイヤー達によって、地元ロスで結成されたヘリオポリス
画像 SF的なシチュエーションを思わせるバンドネーミングと装丁も然る事ながら、アメリカン・プログレの伝統を踏襲しつつも聴き手の期待を決して裏切る事無く、21世紀プログレの持つキャッチーさとメロディーライン、ハモンドとメロトロンを駆使したヴィンテージな手応え・感触を兼ね備えた、まさしく徹頭徹尾にイエスへの憧憬と敬愛がぎっしり詰め込まれたリスペクト云々な生ぬるい次元すらをも圧倒的に凌駕した超絶のデヴュー作ここに降臨と言えるだろう。
 往年のスター・キャッスルや21世紀アメリカンの新鋭フライト・ピッグやパーフェクト・ビーイングより一歩二歩も抜きん出た、良い意味で“これぞイエス・スピリッツの真髄だ”と言わんばかりな開き直りにも似た頑なまでのこだわりと、プログレッシャーのプライドたる姿勢と気概が好感を呼び胸を打つ。
 活況著しい北米大陸のプログレッシヴの現在を反映した、カナダの新鋭ドルックファーベンと共に要注視すべき超新星の登場に心から拍手を贈りたい。


Web http://www.heliopolisband.com/
    https://www.facebook.com/HeliopolisLAProg?fref=ts
City of the Sun
10t Records
2014-09-16
Heliopolis

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2.MURPLE/Il Viaggio
   (from ITALY 2014)

画像
        1.Il Viaggio/2.Alejandra/3.Nani E Clown
       /4.Angelica/5.Per Una Volta/6.La Battaglia
       /7.Sirene

 1974年にバンド名を冠したデヴュー作をリリースした後、70年代後期のイタリアン・ロック衰退期と同時に消息を絶ち、34年後の2008年オリジナルメンバーのKey、B、Dsによるトリオスタイルで見事に復活を遂げ、玖保キリコの漫画(笑)を思わせる様なコミカルタッチなジャケットながらも正統派の重厚なイタリアンプログレを奏でるベテランならではの実力と味わい深さを聴かせてくれたムルプレ
 本作品は6年振りの3作目に当たる新譜で、前復活作でのトリオスタイルから一転して新たにギタリストと女性Vo(両名ともゲスト参加かもしれないが…)を加えた5人編成で、画像イタリアンなカラーとイマージュに彩られたリリシズムとセンチメンタルな抒情を高らかに謳い上げた、全曲とも3〜5分台(長尺でも7分台)の小曲で占められており、トータル35分ながらもアナログ時代への回帰を思わせる趣向が感じられる。
 曲の構成から展開を含めて、美しくもたおやかな女性Voと的確で安定した演奏の上手さは申し分無く、それ以上に作品全体に満ち溢れているイタリアン・ロックの持つ“愛”と“心”も忘れてはなるまい。
 時代と世紀を越えてなおも不変なイタリアの持つ魅力と情熱が存分に堪能出来る純真な一枚と言えるだろう。
 ちなみに74年のデヴュー以前からレパートリーで演奏していた未発表曲が新録で収録されているとの事だが、何はともあれ賞賛云々を抜きに沢山の方々に是非とも聴いて欲しい素敵な作品です。

Web https://www.facebook.com/iosonomurple


3.CHEETO'S MAGAZINE/Boiling Fowls
   (from SPAIN 2014)

画像
        1.Nova America/2.The Driver And The Cat/3.Volcano Burger
       /4.Teddy Bears/5.Four Guitars/6.Octopus Soup
       /7.Fat Frosties/8.Naughty Boy/9.Driver French(Bonus Track)

 思わず「何ィ!!!」とドン引きしそうになる位、それこそ顔をしかめたくなる様なポップで漫画チック、ややもすれば場違いなジャンル感の意匠に、一見するとアヴァン系かレコメン系か!?と疑いたくもなるが、彼等は正真正銘スポックス・ビアード、イット・バイツ等に影響を受けたと語る、スペインはバルセロナ出身の21世紀プログレの新鋭チートス・マガジンのデヴュー作である。
 おバカじみたデザインとは裏腹に、兎にも角にも新人離れしたコンポーズ能力からスキルの高さ、演奏技量、構成力が抜群で且つ桁違いに上手過ぎるのが(良い意味で)何とも腹立たしい(苦笑)。
 自主リリース物ながらも録音クオリティーの高さも申し分無く、様々なSEがコラージュされたオープニングがいきなり25分強の大曲というのも実にプログレファンの心理を上手く突いていて何とも心憎い。画像
 ニール・モーズを敬愛して止まないKey&Voを筆頭に、G、B、Dsの4人編成に加えて、女性コーラスやサックスといったゲストを迎え、超絶無比な白熱の演奏とコーラスワークから音楽的ルーツに要所々々GGの影が見え隠れしているのもタダナラナイ(もし買ったら先ず3曲目を聴いてほしい)。
 21世紀プログレらしい洗練された演奏に英語のヴォーカルから察するにスペイン臭さが微塵も感じられず、往年のトリアナ、グラナダ、果てはイトイズ、カイ、ゴティック…といったフラメンコとアンダルシアの風の香りを想起させる伝統のスパニッシュ・プログレを期待する向きには些か寂しい限りではあるが、それはそれで良しとして心温かく彼等の様な新世代の登場を祝福してあげようではないか。
 …にしても、ライヴフォトを御覧の通りメンバー全員色違いの全身タイツというのも何だかなァ(苦笑)。
 真面目に演っているのかフザけているのか?松ちゃんのゆうパックのCMよろしくではないが…メンバー全員きっと良い意味で“バカまじめ”なんだろうね。決して色モノではないと思うけど…。
 でも…こんなジャケで笑わせてしっかりと作品で感動させるバンド、私は正直好きです。


Web https://www.facebook.com/cheetosmagazine

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