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<<   作成日時 : 2014/05/30 17:59   >>

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 今月末更新の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 今月紹介する3バンドとも偶然というか奇しくもセカンドアルバムであるという不思議なラインナップ・揃い踏みとなってしまい、ある意味に於いて今後の創作活動の指針やら方向性を占う上での重要な意味合いを含めた試金石とも言えるでしょう。
 おそらく今年の2014プログレッシヴ10選で頂点に立つか上位クラスに食い込むであろう、ジャパニーズ・プログレッシヴの誇り高き誉れとして再び降臨した、名古屋のシンフォニックの雄…蒼き地球(ほし)の楽師達“マウマウ”。
 9年振りにリリースの新譜2ndは日本プログレッシヴの底力ここにありと言わんばかりな、諸外国勢のシンフォニックと遜色の無い肩を並べる位に到達した偉業とも言える会心の一枚です。
 細かい説明は一切不要、兎にも角にも是非聴いて頂きたいと願わんばかりです!
 東欧チェコのプログレッシヴ再興の起爆剤ともなった、ヴィンテージ系プログレ驚愕の使者“カプラム”も、前デヴュー作を遥かに上回るであろう、そんな期待感を一身に背負った文字通り有言実行の入魂作にして、東欧のエキゾチックさが惜しみなく存分に詰め込まれた、豪胆と繊細さが同居したブリティッシュ・ヴィンテージイズムを追求した傑作に仕上がっています。
 スイスの新鋭“ドーン”も70年代ブリティッシュイズムの洗礼を受けた次世代期待の旗手。
 今回紹介の新譜2ndは前デヴュー作以上に欧州浪漫と抒情が徹頭徹尾満ち溢れ、重厚な構成力と抒情美のイマジネーションがコンバインした、寄せては返すさざ波の様なメロトロンが堪能出来るヴィンテージプログレ愛全開で新旧のプログレ・ファンを問わず必聴作と言えるでしょう。
 日に々々暑い夏の兆しが感じられる昨今。そんな暑さに負けないくらい炎の如く熱い魂の幻想音楽師達の創作世界に足を踏み入れて、暫し現実から離れてみませんか…。


1.MAU2/Another Heaven
   (from JAPAN 2014)

画像
       1.Thunder Of The Dragon/2.Beat Of The Earth
      /3.深海の月錆/4.Another Heaven

 2005年にブルーを基調とした平和と静寂に満ちた印象深い意匠の素晴らしいデヴュー作で、国内のみならず海外のプログレッシヴ・ファンからも大いに絶賛された名古屋発のシンフォニックの雄マウマウ
 前デヴュー作での完成度の高さに次回作への関心と期待感に注目が集まっていたが、満を持して9年振りにリリースされた待望の2ndの本作品は、まさしく期待に違わぬ…決してお世辞や贔屓目云々を抜きに21世紀という混迷の世に問う、ジャパニーズ・ロック史上に燦然と神々しく輝く最高傑作に仕上がっている。
 ノヴェラ『聖域』、ケンソー『夢の丘』、Mr.シリウスの一連の作品…といった名作に接した時と同じ衝撃と感動が再び甦って、身も心も魂ですらも震え感涙で目頭が熱くなってくる。画像
 イエスやUKの影響下にしてリスペクトといった次元をも超越したマウマウというサウンドスタイルが完全に確立され、デヴューでのピースフルな世界観から一転して今作では戦乱と災厄を彷彿とさせる紅蓮の赤色をモチーフに、凶事の象徴ともいえる漆黒の竜が舞う暗示めいたヘヴィでハード…そしてダークネスな感の重厚で硬派なシンフォニックワールドを構築している。
 そんな作風に於いて、仄かな希望とひと筋の光明が見出せる様な2曲目や日本ならではの抒情と寂寥感に裏打ちされた涙なくして聴けない3曲目の秀逸さには、筆舌し難い感動を超えた“悟りの境地”にも似た精神世界への教義に相通ずるものがある。
 若手の某メタルバンドがプログレの真似事をしてみましたといった低次元な誤魔化しとは一切無縁な、プログレッシヴ・ロックの担い手・創り手という重責を真摯に受けとめ気高く強い誇りとプライドに満ち溢れた、まさに無我の極致に達したと言わんばかりな日本のロック会心の一枚と言えるだろう。
 日本人のみならず全世界の方々に聴いてもらいたい必聴作、これを聴かずして2014年…否!21世紀のプログレッシヴ・ムーヴメントは語れない。

Web http://www.geocities.jp/mau2_net/
    http://www.facebook.com/pages/MAU2/370756346353597
ANOTHER HEAVEN
AQUA PLANET RECORDS
2014-05-12
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2.CUPRUM/Brahma Višnu Šiva
   (from CZECH REPUBLIC 2014)

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       1.Cizi Město Hlavni Zemi/2.Urnový Háj/3.Iluzionista
      /4.Časostroj/5.Brahma Višnu Šiva/6.Chvíle V Canterbury
      /7.Pracuju Na Pásu/8.Labe 02 (Frag.VI)

 メロディック・シンフォ全盛のポーランド始めクラシカル・シンフォ大国のハンガリーと、同じ東欧圏でかつては先の両国と共に70年代のロックを巡る厳しい状況下の中を闘い生き抜いてきたチェコ共和国(旧チェコスロヴァキア)。
 近年は無意味で自己満足気味なレコメン系ばかりがもてはやされ、正統派のプログレッシヴ・ロックなるものは完全に鳴りを潜め、先の両国に大きく溝を空けられるといった暗澹たる辛い状況が続いていたが、2011年末に突如として鮮烈なデヴューを飾り、チェコ・プログレッシヴの再興と新時代の到来を告げる期待の新鋭として一躍脚光を浴びる事となったカプラム
 決して一回きりのワンオフバンドではなく、今ここに…如何にもいったプログレ感満載な意匠のデジパックに包まれた3年振りの期待の新作2ndを引っ提げて再び我々の前に戻ってきた。
 前作で聴かれたツェッペリン、フロイド、ジェスロ・タルといったブリティッシュ・ロック界大御所の70年代期のサウンド影響下を強く感じさせるブルーズィー&クラシカル、アコーステイックでトラディッショナルな感触のヴィンテージスタイル、古色蒼然とした旋律と佇まい、70年代の香りは今作品でも健在で一切合財損なわれる事無く、ややもすれば時代錯誤と取られがちな危うさをも孕んでいるものの、却ってそれが逆に一種のこだわりをも貫き通す真摯で潔い創作姿勢こそがチェコ・プログレッシヴらしくて非常に好感が持てる。
 今回はハモンドやフェンダー・ローズだけではなくメロトロン、モーグといったプログレ・ヴィンテージ鍵盤系大好きな方なら泣いて喜びそうな豪華大盤振る舞いなところも特筆すべきだろう。
 往年のコレギウム・ムジカムやモドリー・エフェクトから脈々と続いている系譜を一身に受け継いだであろう、澱みと迷いの無いチェコ気質が滲み出ており一切無駄の無い秀作に仕上がっている。
 昨今同国内の現役バンドで発見されたシンフォニック系のジェスターと共に、チェコのプログレシーンを再び盛り上げていって欲しいと思うのは私だけではあるまい。
 正統派チェコ・プログレッシヴの新たな快進撃を是非とも目撃・体感して欲しい!
 惜しむらくは、未だに彼等自身の公式サイトとフォトグラフが無いのが残念…。(YouTubeのライヴ画像はかなりUpされてはいるのだが)



3.DAWN/Darker
   (from SWITZERLAND 2014)

画像
       1.Yesterday's Sorrow/2.Cold/3.Darker
      /4.Lullabies For Gutterflies/5.8945
      /6.Out Of Control/7.Lost Anger/8.Endless

 2008年にかのサンドローズを思わせるかの様な、ヨーロッパ大陸特有の抒情と哀愁、翳りを帯びた厳かなヴィンテージ・テイストを堪能させてくれたスイスの新鋭ドーン
 ドラマーのみが交代した最新作の2ndは、あたかもフレスコ画、アブストラクトで描かれた闇夜に舞う蝶か蛾を想起させるイメージの意匠と寸分違わぬ、黄昏時・宵闇を独り彷徨うかの如き…朧気で儚くも幽玄で夢想な曲想で占められた、決して聴き手を飽きさせない密度の濃い完成度の高さと充実した内容であると言っても過言ではあるまい。画像
 先のチェコのカプラムと同様、彼等も70年代ブリティッシュ・スピリッツの洗礼を受けたヴィンテージ・プログレスタイルの継承者ではあるが、北欧系にありがちな重々しい陰鬱さやイタリア系にありがちな極端なまでの暑苦しさ(苦笑)が微塵も感じられず、メロトロンとハモンドが大々的にフィーチャリングされた古色蒼然とした作風ながらも、スイスというお国柄が持っている広大でクリアな雰囲気がバランス良く調和した現代的なエッセンスとマインドが存分に発揮され、ヴィンテージな質感の中にも新しい風とフィーリングが心地良く伝わってくる。
 スルメにも似た聴き込めば聴き込むほどまた違った味わいが堪能出来る好作品にして、時折聴き手をハッとさせる意表を突くかの様な進行と展開に、本作品のまたひと味違った新たな側面が見出せる事だろう。
 素晴らしい必聴作品であると手放しで褒められると同時に、軽く触り程度みたいなかじり聴き厳禁な雰囲気をも帯びた入魂作と言えるだろう。


Web http://www.dawnprog.com
    http://www.facebook.com/Dawnprog
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