幻想神秘音楽館

アクセスカウンタ

zoom RSS Monthly Prog Notes

<<   作成日時 : 2013/10/31 17:08   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 今月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 季節は秋から晩秋…そして初冬に向けて日に々々変わりつつあります。そんな時節柄に相応しい心でしんみりと泣けるヨーロッパ大陸からの素敵な3枚の贈り物が届きました。
 久々のフランスからは大御所ピュルサーのKey奏者とギタリストが結成した新バンド“シルク”のデヴュー作。
 由緒正しいフレンチ・ロックの気風を継承したリリシズムとオリエンタルな雰囲気を纏った新たなる作風へのアプローチと挑戦は聴き処満載な快作と言えるでしょう。必聴作!
 活況著しい昨今のイタリアン・ロックから、またもやとんでもない逸材“ビル・イン・ザ・ティー”の登場です。
 PFMやアルティといったシンフォニックとジャズロック系をルーツとするイタリアの陽光と陰影の両面性を兼ね備えた卓越したテクニカルとロマンティシズムを聴かせるニューカマーに要注目です。
 今やオランダのベテランとなった“リープ・デイ”の3rdの新作は、今まで培われてきた様々なプログレッシヴとメロディック・シンフォのスタイルが濃縮還元された、まさしく正統派ユーロ・ロックの王道復古に倣った意欲的な最高傑作に仕上がっています。
 プログレの秋を高らかに謳う3枚の好作品を秋の夜長のお伴に御堪能下さい…。


1.SIIILK/Way To Lhassa
   (from FRANCE 2013)]

画像
       1.Childhood's Memories/2.Between/3.Cathy's Woods
      /4.In The Grey Chapel/5.Leaving North/6.Midlife Crisis
      /7.Khajuraho Dreams/8.Way To Lhassa/9.Witness
      /10.Wladyslaw's Marching Band

 読み難い綴りのスペルのバンドネーミングではあるが、正式名はシルクと呼称するフレンチ・シンフォ久々に骨のある新鋭のデヴュー作である。
 左右対称な相似形といったフロイドの『対』にも相通ずる、如何にもいった感の意匠に思わず作品を手に取られる方々も多いことだろう。
 フレンチ・ロックの大御所ピュルサーのJacques Roman(Key)とGilbert Gandil(G)の両名をフロントマンに擁し、ヴォーカリストとリズム隊を加えた基本的な5人編成に、男女混声合唱から管楽器系、ヴァイオリン、民族楽器といった多種多才なゲストプレイヤーを迎えた、瑞々しく壮麗にしてエモーショナルな音楽絵巻を繰り広げている。
画像画像 ユーロ・シンフォ独特の抒情性は基より、朝靄に包まれた深遠な森、夜の帳に包まれた街の佇まい、大聖堂の厳粛な雰囲気、東洋的な仏陀の教え…etc、etcそれぞれ異なったカラーと曲調を紡ぎつつ、あくまでピュルサーの兄弟バンドとかプロトタイプ云々といった低次元な括りから完全に一線を画した、フレンチ・シンフォ本来の醍醐味と幽玄的なイマージュを継承した独自のオリジナリティーを確立している。
 単なる一介のプロジェクト的ワンオフな結成とは違う、あくまでパーマネントを強く意識した決意表明とも取れる意気込みすら感じ取れる。
 それはあたかも…『Halloween』や『Görlitz』期のピュルサーからの脱却以外の何物でもない。
 今はただ彼等の新たなるアプローチを快く好意的に迎えてやりたい。

Web http://www.siiilk.com/


2.BILL IN THE TEA/Big Tree
   (from ITALY 2013)

画像
       1.Now I Know What The M Means/2.The Day Before/3.Feynman
      /4.I Wanna Be Frank Zappa/5.Interloop
      /6.Big Tree In A Losing Atomosphere/7.June/8.Madi
      /9.Change Colours

 イタリアン・ロック40年振りの当たり年(或いは“倍返し”の年)を思わせる昨今、またしても驚愕の新鋭が登場した。
 童話の絵本の挿絵を思わせる意匠でデヴューを飾ったビル・イン・ザ・ティーは、前々回のProg Notesで紹介したイングラナッジ・デッラ・ヴァッレに続くであろうイタリアン・シンフォジャズロック期待の新星と言えるだろう。
 PFMやアルティ・エ・メスティエリといった大御所からの影響下を思わせ、両バンドの持つ卓越したアーティスティックなテクニカルさとリリシズムを脈々と受け継いだ、地中海に降り注ぐ陽光の煌きと陰影を帯びた枯葉舞い落ちるポエジーなロマンティシズムを湛えた作風こそが彼等の身上と言っても過言ではあるまい。画像
 ツインギター(片一方はヴォーカルも兼ねる)にKey、B、Dsの5人編成でヴァイオリニストがゲストで参加しており、70年代のヴィンテージな気概さと21世紀のバンドらしい新たな息吹やエッセンスとがふんだんに盛り込まれた、まさしく新人離れすら思わせる唯一無比なサウンド・スカルプチュアを構築している。
 バンドネーミングを含め全曲タイトル共英語の綴りではあるが、変に極端な無国籍インターナショナルに染まる事無く、あくまで正々堂々たるイタリアン・ロックのスピリッツで真っ向から勝負に挑んだ真摯で潔い姿勢に頭の下がる思いである…。
 現時点に於いてメンバーが一人抜けている状態であるが、新たなメンツを補充して強力な後ろ盾とレーベルの支援を得てほしいと願いつつ、今後の彼等の動向には大いに注視せねばなるまい。
 自主リリースによるCD‐Rデヴューで世に送り出すには正直余りにも勿体無いそんな逸材でもある。

Web http://billinthetea.bandcamp.com/


3.LEAP DAY/From The Days Of Deucalion Chapter 1
   (from HOLLAND 2013)

画像
       1.Ancient Times/2.Signs On The 13th/3.Changing Directions
      /4.Incects/5.Hurricane/6.Ambrosia/7.Haemus
      /8.Llits Doots Nus - Sun Stood Still

 “嗚呼…なんて心洗われる美しく雄大な調べの音楽なんだろう!”。
 いきなり臆面も無く思わずそんな言葉すら出てくる位に最高の出来栄えと手応えをも感じさせる、今作で2年振り通算3枚目の新譜をリリースした、今やベテランの域に達したとも言えるオランダ・シンフォニックの雄リープ・デイ
 昨今素晴らしい新作をリリースし活況著しいトリオン始め、フランボロー・ヘッドにキング・エイダーといったオランダの現在(いま)を伝える21世紀プログレッシヴの旗手達。画像
 御存知の方々も多いと思うがリープ・デイのメンバー6人共、前述の3バンドからそれぞれ有志が集まった混成チーム的なカラーを纏い、結成以降一人たりともメンバーチェンジする事無く、今日までコンスタンスに活動を継続している結束力の固い類稀な存在とも言えるだろう。
 デヴュー作と2作目で幾分感じられたメロディック・シンフォの趣を多少引きずった感から、本作品から心機一転を思わせるかの如く中期ジェネシス始めキャメルやカヤックといった先人の大御所達をリスペクトしつつ21世紀バンドらしさが違和感無く加味された、文字通り“王道復古”に立ち返った素晴らしい会心の最高作に仕上がっている。
 良質な伝統あるダッチポップスのセンスを忍ばせつつ、モダンさとヴィンテージ感とを行き交うセンス・オブ・ワンダーで非凡なメロディーライン、スキルの高いコンポーズ能力、泣き泣きのリリシズム…それらが渾然一体と化した、ユーロ・シンフォニックの現在進行形すらをも物語る至高の結晶とも言えよう。
 21世紀プログレの理想形ここに極まれり…素晴らしい音楽作品に改めて乾杯!

Web http://www.leapday.nl/

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Monthly Prog Notes 幻想神秘音楽館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる