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<<   作成日時 : 2013/01/31 16:57   >>

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 今年最初の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 今年2013年は例年に無い位のプログレッシヴ・イヤーにして、先日の川崎クラブチッタでの北欧プログレ・フェスを皮切りに、今春4月に開催されるイタリアン・ロックフェス〜最終章といった一大イヴェントが大挙目白押しといった様相です。
 そんな一年の始まりに相応しく、ユーロ・ロック大国にしてムーヴメントの中心核とも言うべきイタリアから怒涛の嵐の如く注目の新作並び期待のニューカマーが登場しました。
 今回はそんな中でも厳選に厳選を重ねた上で選りすぐりの注目株を取り挙げてみました…。
 トップを飾るは、実に3年振りの新譜リリースとなる21世紀イタリアン・ロックの旗手となった感の“ラ・マスケーラ・ディ・チェラ”。待望の新譜は大御所オルメの代表作『Felona E Sorona』の続篇とも言うべき物語を創作したリスペクト云々を超えた意欲作はオルメのファンのみならず必聴作と言えるでしょう。
 そして2013年の幕開けと共に、イタリアからまたしてもとんでもない超絶必聴の新鋭“ラマナイフ”の衝撃的な登場は、21世紀のイタリアのシーンを大いに引っ掻き回してくれそうです。
 意味深で妖しげな只ならぬネーミングと如何にもといった感のメンバーの切れ者的アブナイ風貌も然る事ながら、往年のオザンナばりに妖しく奇抜な変人モード全開のステージングとパフォーマンスと、誰しもが驚愕し言葉を失う事でしょう。今年の台風の目になりそうな勢いを孕んでます。
 ラ・マスケーラ・ディ・チェラに追随すべく、伝統的イタリアン・ロックという命題に挑みつつ正統派にして王道の新たな担い手として堂々たるデヴューを飾った“レ・ポルテ・ノン・アペルテ”も要注目株です。
 メタモルフォッシやビリエットばりのヘヴィ・シンフォニックを伝承した攻撃的な重厚感とソフィスティケイトされた柔和な部分とがせめぎ合いながらも物語を紡いでいく様は、感動と陶酔以外の何物でもありません…。
 新年に相応しい、現在(いま)を伝える後継者達が奏でる魂の旋律に思う存分酔いしれて下さい。

1.LA MASCHERA DI CERA/Le Porte Del Domani
   (from ITALY 2013)

画像
    1.Ritorno Dal Nulla/2.La Guerra Dei Mille Anni/3.Ritratto Di Lui
   /4.L'enorme Abisso/5.Ritratto Di Lei/6.Viaggio Metafisico
   /7.Alba Nel Tempio/8.Luce Sui Due Mondi/9.Alle Porte Del Domani

 今や名実共に21世紀イタリアン・ロックの筆頭格であると言っても過言では無い、正統派にしてイタリアン・ロックの伝統と王道の継承者としての揺るぎ無いプライドと、長年培われた経験が70年代の名匠達と遂に肩を並べる位の実力へと漸く辿り着いた感を抱かせるラ・マスケーラ・ディ・チェラ
 スタジオ作品としては前作『Petall Di Fuoco』以来、実に3年振りの待望の新譜である。
 もう既にリーダーでもあるファビオ・ズファンティ自身のFacebook等での告知を含め、見た目第一印象で懐かしさを感じさせるジャケットの意匠からお察しの通り…かのオルメの70年代の名作にして代表作でもある『Felona E Sorona』の続篇にして独自の解釈を含ませながらも、決して安易なリブートやらリスペクト云々に終止する事無く、それすらをも遥かに超越した、オルメの構築した世界観を損なう事無くあくまで彼等自身がオリジナル作に敬意を払いつつ、画像70年代と新世紀プログレとのイディオムとアイデンティティーが時間と世紀を越えて見事に結実・融合した、まさしくハードカヴァー級のノヴェライズを読破する醍醐味をも堪能出来る。
 イタリアン・ロック史の生んだひとつの物語が本当の意味で完結を迎えるというメモリアルな趣をも感じさせつつも、彼等ならではの…今まで以上に気迫の籠った“思い”が込められた傑出の入魂作に仕上がっている。
 前作で参加していたギタリストが抜け再び5人編成に戻って製作に臨み、曲によってゲスト参加のギタリスト並びもう一人のフルート奏者(サックスも兼ねる)が、壮麗にして重厚感溢れる作品に色を添えている。
 マスケラのファンのみならずオルメのファンをもきっと虜にするであろう本作品。かつてのタリアピエトラや現メンバーによるオルメですらも感慨深い思いできっと耳にする事だろう。まさに…伝統は受け継がれるの言葉に相応しい。

Web http://www.mascheradicera.wordpress.com


2.LAMANAÏF/L'uomo Infinito
   (from ITALY 2013)

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    1.L'ipnotico Salto/2.Rani/3.(In) Stabile/4.Magnolia
   /5.L'uomo Infinito/6.H.E.N.(Hic Et Nunc)/7.Girotondo
   /8.Puzzle!/9.Insonne(Pavor Nocturnus)/10.Un Amore Chirurgico
   /11.L'amami/12.I/O

 前述したラ・マスケーラ・ディ・チェラの新譜に次いで、2013年のイタリアン・ロックシーンから、またしてもとんでもない超新星が登場した。
 何やら怪しげで胡散臭さプンプン漂ってきそうな…意味深で只ならぬ…一筋縄ではいかない…そんな常套句が次から次へと頭の中から湧き出てきても足りない位、見た目まさしく70年代のオザンナが持っていた妖しく奇抜で、イタリアン・ロックの持つドロドロとしたカオスを混迷の21世紀にまざまざと甦らせ、燻し銀の如きカリスマ性を放ちつつ世に降臨した、伝統的ロック・テアトラーレの新たな申し子、その名はラマナイフ
 Vo、G、B、Dsというキーボードレスの基本的な4人編成ながらも変拍子を多用し、多彩なエフェクトやギミックをフルに活かしつつ、キーボード抜きでもここまでヘヴィで迷路の様に複雑奇怪なミスティシズムを纏ったプログレッシヴを創作し、シンフォニック主流なイタリアン・ロックの現在(いま)に真っ向から挑んできた事に驚愕と興奮をも禁じ得ない。画像
 やはり何を差し置いても…有り余る位に迸るイタリアン・ロックの熱い魂に、オザンナ系列からの影響を偲ばせる邪悪で妖しげな香りと禍々しい儀式を彷彿とさせる“血”を感じずにはいられない。
 ニューカマーにして素人臭さが全く皆無、一朝一夕では成し得ない位の新人離れした驚くべき構成とコンポーズ能力の高さに舌を巻くばかりだけではなく、デヴュー作であるにも拘らずDVDサイズのスーパー・ジュエルボックス仕様パッケージとヒプノシス風のインナーフォトブックレットといった大盤振る舞いに、新人らしからぬ常識を覆す桁外れな豪胆さに、イタリアン・ロック界に颯爽と現れたニヒリズムを匂わせる曲者な風雲児に思わずニヤリとしてまうから困りものである…。
 彼等の公式サイトを拝見しても、ジョジョの石仮面か紅白歌合戦での金爆樽美酒マスクよろしくと言わんばかりに、ライヴ会場でオーディエンス全員が白塗り仮面を着けて客席越しに参戦する様は、ステージと聴衆が一体と化した…さながら黄金時代のオザンナの幻影か残像を垣間見る様な錯覚に捉われる。
 70年代のイルバレの1st或いは初期のRDMで感じられたヘヴィネスなロック・スピリッツにも相通ずるところは、まさにイタリアン・ロックの底無しの奥深さと漆黒の底辺をも窺い知れよう。
 本作リリース元のリザード・レーベル発足時初期の最高傑作ジェット・ラグ以来の快作にして怪作、驚くべき野心作という呼び名に相応しい、プログレ始めHM/HRといったジャンルの垣根をも越えた超絶無比にして奇々怪々な仮面劇場へようこそ…。

Web http://www.lamanaif.it


3.LE PORTE NON APERTE/Golem
   (from ITALY 2013)

画像
    1.Preludio Al Sogno/2.Il Re Niente/3.La Citta Delle Terrazze
   /4.Binario 8/5.Il Vicolo Dei Miracoli/6.Rigattiere Dei Sogni Infranti
   /7.Nemesi/8.Oceano‐Nel Canto Della Sirena/9.Giardini Di Sabbia
   /10.Animale Del Deserto Pt.1〜La Rivolta Della Tartaruga Elsie
      〜Animale Del Deserto Pt.2
   /11.Imprevedibilita

 見た目トリップの『Atlantide』を連想させる様な意匠に加え、西洋の怪奇小説譚に登場する土人形の魔神ゴーレムを作品タイトルに冠した通り、御大のラ・マスケーラ・ディ・チェラにリスペクトし追随するかの様に正統派イタリアン・ヘヴィシンフォニックの王道を歩むべく堂々たるデヴュー飾ったレ・ポルテ・ノン・アペルテ
 ピアノからアコギまで手掛けるVoを始め、専任フルート、G、Key、Dsによるベースレス(恐らくGとKeyが交互に兼ねていると思われる)の5人編成で、画像ビリエット始めメタモルフォッシ、ダルトン、デリリウム、そして当たらずも遠からずではあるが初期のトリップ辺りからも影響を感じさせ、70年代の先人達のイディオムを彼等なりに昇華し、イタリア人としてのプライドと頑ななまでにイタリア語のヴォーカルにこだわり、長年の伝統を継承する事への誇りと栄誉を自らが示すかの如く、(良い意味で)時代相応ながらにして王道復古の言葉通りに実践し、職人気質にも似た21世紀のイタリア伝承のロックというものを見事に修得し現代に甦らせているかの様だ。 
 変にインターナショナルな視野を意識し英語のヴォーカル(まあ…良し悪しもあるが)で無国籍風メロディック・シンフォに歩み寄る輩とは全く無縁な、その真摯で純粋なまでの後継者たる姿勢は…茶目っ気たっぷりでひょうきんな風貌からは想像出来ない位に気高くも潔い。

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