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<<   作成日時 : 2017/08/31 15:18  

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 8月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 季節はいつしか晩夏から初秋を思わせる雰囲気に様変わりしており、移ろいゆく時節に相応しく新旧のプログレッシヴ・アーティスト達の顔ぶれと好作品が出揃いました。
 80年代にデヴューを飾り、今もなお同時期のケンソーやアイン・ソフ、クェーサーと並んで現役の第一線で精力的に活躍している“ミダス”が創作した4年ぶりの新譜は、日本のシンフォニック・ロックの実力が更なる高みに達したと同時に研ぎ澄まされたポテンシャルが見事に開花した、ジャパニーズ・プログレッシヴたるプライドと揺るぎ無い自負と決意表明が作品の端々から伝わっており、バンド結成から30年選手という円熟の域と充実ぶりを物語る、クールでハイテンションな決定盤に仕上がっています。
 アメリカからは21世紀プログレッシヴ・ムーヴメントの一端を担いつつも、93年の結成以降2002年アルバムデヴューから数えて実に20年選手のキャリアを誇る“フォーエバー・トゥエルヴ”の7年ぶり通算4作目の新作は、若干のメンバーチェンジを経て心機一転と再出発を図っただけに、イエスとGGへのリスペクトや愛情が更に熱を帯びて昇華した会心の一枚となりました。
 南米ブラジルからは久々に心身気鋭のニューカマー“ウルトラノヴァ”が堂々たるデヴューを飾りました。
 21世紀プログレッシヴながらも決してメロディック系やプログレメタル風に寄り掛かる事無く、時代相応にスタイリッシュで流麗なサウンドスタイルに、前世紀のキャメルやマハビシュヌ…そして幾数多ものシンフォニック・ジャズロックのエッセンスが加味され、コズミックなエモーショナルとメロウなリリシズムを湛えた、まさしく新人離れした次世代南米シンフォの到来を告げる必聴必至な快作は聴き処満載です。
 プログレッシヴの秋到来の幕開けを告げる魂と渾身の楽聖達が織り成す宴に暫し日常を忘れて、束の間の夢へと遊離してみて下さい…。

1.MIDAS/雲来末〜Eternal Voyage
   (from JAPAN 2017)

画像
     1.Air Brewer/2.A Trip For Five Seasons
   /3.シェラ・デ・コブレを探して(A View Of Sierra De Cobre)
   /4.Long Lonesome Road/5.血と砂(Blood On The Sands)
   /6.Time Robber




 遡る事…1982年の結成、1988年のデヴューアルバムから早いもので30年選手という輝かしいキャリアを誇り、もはや関西出身という枠をも超越し、ジャパニーズ・プログレッシヴの大御所となった感すら抱かせるミダス、今作はこれでライブ作品を含めて通算8作目に当たる。
 2013年の前作『Touch The Clear Air』から実に4年振りの新譜リリースとなった本作品こそ、彼等の創造構築するシンフォニックワールドが最高潮に達し至高の逸品に仕上がっている事を如実に物語っていると言っても過言ではあるまい。
 リーダー兼ヴァイオリニスト右遠英悟の卓越したプレイと秀でたコンポーズ能力も然る事ながら、画像彼を支えるキーボードそしてリズム隊という抜群の阿吽の呼吸を利かせる屋台骨の素晴らしい仕事ぶり…全てに於いて円熟味を増しベテランの域に達したと述べるにはあまりにも畏れ多い位、崇高にして聡明で清廉な世界観を謳った、まさしくこれぞ日本人の手によるプログレッシヴの良心と実力が表れた指針でもあり理想形ではないだろうか。
 ラストナンバーを何度も繰り返し聴く度に、私も右遠氏も同世代であるが故の青春期の葛藤やら若き日の焦燥感やらがいつしか込み上がって、知らず々々々落涙にも似た感情で胸や目頭が熱くなってしまうのはいた仕方あるまい。
 聴く者の心を打つ日本のプログレッシヴに、改めて心から拍手喝采を贈りたい…。

 Web http://midas-rock.com/


2.FOREVER TWELVE/Home
   (from U.S.A 2017)

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    1.Seven Seas/2.Home/3.Daisy Chain
   /4.Kansas By The Sea/5.Karmagedden
   /6.Acoustic Rose/7.Fate Is In Our Hands




 イエス並びGG影響下の21世紀アメリカン・シンフォニックの雄フォーエバー・トゥエルヴ、実に7年振り通算4作目に当たる新譜。
 2002年のデヴュー作『Remembrance Branch』を皮切りに、2nd『Spark of Light』(2004)、前作の3rd『Taking Forever』(2010)までセルフリリースだった過去3作品を経て、心機一転北米きってのプログレッシヴレーベルMRRより満を持してリリースされた本作品、今まで不動のメンバーだったフルート兼女性Voとベーシストが抜け、残されたキーボーダー、ギタリスト(ベースとキーボードも手掛ける)、ドラマーを中心に装いも新たに男性Voを迎えた4人編成で再出発を図っただけに、画像今まで培われた音楽経験と実績が思う存分発揮されアメリカンテイスト全開な爽快感と突き抜けた開放感を伴いつつ、ガッチリと強固にまとまった縦横無尽に目まぐるしく繰り広げられる硬派でインテリジェントなシンフォニック・ロックを構築している。
 彼等のサウンドに触れた瞬間誰しもが脳裏によぎるであろう…70年代アメリカン・プログレッシヴの旗手でもあるイーソス、スターキャッスル、アルバトロス、カテドラル、イースター・アイランド、果ては大御所のカンサス、90年代の初期スポックス・ビアードといった巨匠達の面影がオーヴァーラップしてくること必至であると同時に、北米大陸出身ならではのサウンドの流儀とも言うべき王道と伝承が根底(バックボーン)にあることも痛感せざるを得ない。
                 

Web https://forevertwelve.com/
    https://www.facebook.com/pg/forevertwelve/about/?ref=page_internal


3.ULTRANOVA/Orion
   (from BRASIL 2017)

画像
    1.Órbita/2.Abismo Azul/3.Aquântica
   /4.Salinas/5.Chronos/6.Orion




 21世紀ブラジル・シンフォニックシーンより、ブルー・マンモスやアークペラゴに次ぐ超強力な新鋭がここにまた世に躍り出てきた。
 コズミックな神秘さと深遠なイメージを湛えたアートワークに包まれた、まさしくそんな音宇宙が醸し出すシンフォニーとバンドネーミングに違わぬ、久々にMUSEA/Rock Symphonyからの期待の新星ウルトラノヴァのデヴュー作である。
 G、Key、B、Dsによるヴォーカルレスのシンプルな4人編成で、彼等もまた21世紀プログレッシヴ・バンドらしい現代的なイディオムと自らのサウンドスタイルを保持しながらも、画像往年のキャメル(特に『ムーン・マッドネス』期辺り)、マハビシュヌ・オーケストラ、ハッピー・ザ・マン、果ては『Welcome』期のSBB、初期のイーストといったシンフォニック・ジャズロックのエッセンスをコンバインした文字通りハイブリッド系でありつつも、南米らしいエモーショナルな佇まいとヒューマンな温もり、メロウなリリシズムとが渾然一体となった、変拍子に転調といった幅広い音の起伏から意表を突いた曲展開に至るまで、兎にも角にもこれが本格的なデヴュー作とは思えない位、無駄な要素が一切見当たらない誠に威風堂々とした会心作に仕上がっている。
 余談ながらもバカマルテのリーダーMario Netoの協力が何よりも嬉しくて微笑ましい限りである。
                 

Web https://ultranova.mus.br/
    https://www.facebook.com/pg/UltranovaRock/about/?ref=page_internal

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