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<<   作成日時 : 2017/01/31 16:13   >>

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 1月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 2017年最初の幕開けとも言うべき、イギリス始めイタリア、そして東南アジアのプログレッシヴ大国インドネシアから超強力なラインナップが出揃いました。
 ブリティッシュ・ロックの伝統とスピリッツを脈々と継承した期待の新星“カイロ”。
 その待望のデヴュー作はメロディック・シンフォやネオ・プログレッシヴといった概念をも遥かに超越した新旧の世代を問わない必聴必至な最高のクオリティーを誇る好作品に仕上がっています。
 バンドリーダーと共同プロデュースを務めたイット・バイツのJohn Mitchellの素晴らしい仕事っぷりにも注目です。
 2017年も好調なイタリアのシーンからは、人を喰ったかの様なユーモアを醸し出している曲者的バンド“アストロラビオ”2作目の新譜が到着です。
 陽気でたおやかなイメージと陰影を帯びたダークな佇まいとが同居した、70年代イタリアン・ヴィンテージの王道に追随する気概さと真摯な姿勢に感嘆の溜息が出る事でしょう、傑作です。
 東南アジアきってのプログレ大国インドネシアから、衝撃なデヴューを飾って以降新譜リリースが待たれていた“モンテクリスト”6年振りの新譜2ndが登場です。
 伝説のDISCUSに在籍していたキーボーダーが理想とし創造する、欧米のシーンにも引けを取らない極上にして哀愁のシンフォニック・ワールドは世界中のリスナーの五感と精神を天空へと飛翔させる事必至です。
 新しい一年のスタートに相応しい、新世代のマエストロ達による心と魂の饗宴を暫し御堪能下さい。
 暴君のトランプが何と言おうとも、素晴らしい音楽作品に国境や厚い壁はありません!

1.CAIRO/Say
   (from U.K 2016)

画像
       1.Cairo/2.Shadow's Return Prologue/3.Shadow's Return
      /4.Wiped Out/5.Say/6.Nothing To Prove
      /7.Nothing To Prove Reprise/8.Katrina/9.Searching
      /10.Random Acts Of Kindness Part I/11.Back From The Wilderness
      /12.Dancing The Gossamer Thread/13.Katrina(Breathe Mix)

 かつて90年代にアメリカのEL&P影響下の同名バンドが存在していたが、ブリティッシュ・サイドのこちらは以前TOUCHSTONEに在籍していたキーボーディストRob Cottinghamを中心に結成され、昨年末に本作品でめでたくデヴューを飾ったネオ・プログレ/メロディック・シンフォ期待の新鋭カイロである。
 収録された全曲のコンポーザーからアレンジまでも手掛けるRobを筆頭に、セクシーでキュートなイメージを湛えた女性VoのRachel Hillを擁し、ヘヴィで且つテクニカル時としてエモーショナルなギター、重厚で的確なリズム隊による5人編成で、画像ブリティッシュ・ロック伝統ならではのダイナミズムに加え映像感溢れるドラマティックで美的なリリシズムに裏打ちされたキャッチーなヴォーカル(RobとRachelのコーラスワークが実に素晴らしい!)とメロディーラインが絶妙で、この手のメロディック系にありがちな冗長で一本調子な感が皆無で、緊張感とメリハリを活かした緩急自在な…これぞシンフォニック・ロックと言わんばかりな王道を地で行く新世代到来をも告げる必聴必至の快作と言えるだろう。
 Robとの共同プロデュース始めエンジニア、ミキシング+マスタリングを手掛けるイット・バイツやキノのJohn Mitchell(彼自身バッキング・ヴォーカルとしても参加)の素晴らしい仕事ぶりも見逃せないだろう。
 大英帝国の持つロマンティシズムとメランコリックな趣が余すところ無く凝縮された決定版と言っても異論はあるまい。
                 

Web http://cairorocks.com/
     https://www.facebook.com/CAIROROCKS/?fref=ts


2.ASTROLABIO/I Paralumi Della Ragione
   (from ITALY 2017)

画像
       1.Dormiveglia #1/2.Nuovo Evo/3.Una Cosa
      /4.Pubblico Impiego/5.Arte(Fatto)/6.Otto Oche Ottuse
      /7.La Casa Di Davide/8.Sui Muri/9.Dormiveglia #2

 前身バンドだったELETTROSMOGを経て2014年に改名し出直しともいえる『L'Isolamento Dei Numeri Pari』から3年振りの新譜に当たる本作品をリリースした21世紀イタリアン・ロックきっての曲者アストロラビオ
 ELETTROSMOG時代からあたかも人を喰ったかの如きユーモア満載なアートワークは今作でも健在で、漫画チックなイラストレーションに著名人をさりげなく嵌め込んでみたり、挙句の果てがスヌーピーのチャーリー・ブラウンまで入れてみたりと、画像著作権云々は大丈夫なのか?といった外野の心配なんぞを余所に好き勝手やっている一方で、肝心要なサウンド面に於いては70年代から脈々と流れている伝統のイタリアン・ヴィンテージなテイスト全開で…ヘヴィ・プログレッシヴな側面を始め、イタリアンなアコギにシアトリカルなヴォイス、デリリウムっぽい抒情的なフルートからアレア調な歌メロまで、往年のバンドへのリスペクトも然る事ながら70年代への憧憬云々以上に時代と世紀の垣根をも越えた、あたかも心酔にも似た並々ならぬ追随の思いが全面的に(良い意味で)強く表れた好作品に仕上がっている。
 ネオ・プログレだろうがメロディック・シンフォだろうが知ったこっちゃないと言わんばかりな決意表明とも取れる潔さに加えて、イタリアらしい陽光の煌めきと陰影さが際立ったダークテイストな隠し味も忘れていないところが何とも心憎い…。
 21世紀のイタリアン・ロック、2017年もますます面白くなりそうだ。
                 

Web http://www.astrosito.it/
    https://www.facebook.com/AstrolabioRDI/?fref=ts


3.MONTECRISTO/A Deep Sleep
   (from INDONESIA 2016)

画像
       1.Alexander/2.Mother Nature/3.The Man In A Wheelchair
      /4.Simple Truth/5.Ballerina/6.A Deep Sleep
      /7.A Blessing Or A Curse?/8.Point Zero/9.Rendezvous
      /10.Nanggroe

 東南アジアきってのプログレッシヴ大国インドネシアの伝説的存在DISCUSに在籍していたキーボーダーFadhil Indraを中心に結成された、今や21世紀インドネシアン・シンフォニックの筆頭格となった感のモンテクリスト
 2010年の鮮烈なるデヴュー作『Celebration Of Birth』に世界中のプログレッシヴ・ファンが度肝を抜き、数々の賛辞と共に一躍脚光を浴びた彼等が決してワン・アンド・オンリーで終わる事無く、漸く満を持して6年振りに本作品の新譜2ndを引っ提げて再びシーンに帰って来た事を非常に喜ばしく思う。
 欧米寄りなイマジネーションとリリシズムを湛えたキャッチーなヴォーカル&メロディーラインが持ち味の正統派シンフォニックスタイルながらも東南アジアというエキゾティックな魅力と相まって、画像繊細さと豪胆さを兼ね備えたピアノのクリスタルな響きにヴィンテージ感満載なオルガンやシンセを駆使したキーボードワークの巧さ、テクニカルでエモーショナルな泣きのツインギターが紡ぎ出す劇的な音空間、屋台骨ともいえるリズム隊の堅実で強固なプレイといった…互いの相乗効果が最良の方向へと作用し、それは聴く者の脳裏に哀愁の南十字星よろしく黄昏時の大海の水平線をも想起させ、心と魂は“嗚呼、昇天寸前”と言わんばかり高らかに天空を飛翔する事だろう。
 インドネシアを始めとする東南アジア(特にシンガポールとか)のプログレシッヴ・シーン、まだまだ面白くなりそうな気配を覚えると共に、彼等を含めた今後のシーンの動向に更なる熱い視線を注がねばなるまい。
 彼等の雄姿をクラブチッタやシルエレで目の当たりにするのもそう遠くない日が来ることを切に願わんばかりである。
 余談ながらも、唯一インドネシア語で歌われる2004年のスマトラ島沖地震の被災者への哀悼と鎮魂を捧げたラスト・ナンバーが涙を誘う…。
                 

Web http://www.montecristoband.com/front.php
    https://www.facebook.com/MONTECRISTOBAND/?fref=ts


-追悼-
R.I.P.…John Wetton

画像 本ブログを更新の後に飛び込んできた突然の悲しい知らせ…。
 以前から癌闘病中だったジョン・ウェットン氏が1月31日天に召されました。
 享年67歳、逝くにはまだあまりにも早過ぎます…。
 キング・クリムゾン、UK、そしてエイジアといった輝かしき経歴と栄光の雄姿を私達は決して忘れません。
 ジョンの御霊に哀悼の意を表し、この場をお借りして慎んで御冥福をお祈りいたします。合掌。

 “キミタチ最高ダヨ!” 
 ジョン、貴方も最高のミュージシャンでした…素敵な思い出をありがとう。

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