幻想神秘音楽館

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zoom RSS Prog Notes Special "Progressive Award 2016"

<<   作成日時 : 2016/12/31 15:19   >>

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画像 皆様のお陰で『幻想神秘音楽館』も今年2016年を一度も休載する事無く何とか頑張って完走する事が出来ました…。
 思い起こせば2007年に細々と開設したプログレッシヴ・ブログ『幻想神秘音楽館』も様々な紆余曲折と試行錯誤を重ねたりと、時には一時的な休載期間等を経て…気が付いたらあっという間に来年で10周年を迎えるという大なり小なりの快挙となり、私自身も感慨深いものを抱いております。
 これも単に皆様からの温かい支援と叱咤激励があってこそと感謝の念に堪えません…。
 改めてこの場をお借りして改めて皆様方に厚く御礼申し上げます。
 さて!2016年大晦日…今年最後の『幻想神秘音楽館』は毎年恒例ですが、今年一年のプログレッシヴ総括という意味合いをも兼ねた最大のイヴェントでもある『Prog Notes Special "Progressive Award 2016"』で締めくくりたいと思います。
 「プログレッシヴ10選+次点」「最優秀新人賞+新人賞」「永年功労賞」の発表に併せて「R.I.P 〜 メモリアル部門」では今年の春惜しくも鬼籍の人となったEL&Pのキース・エマーソンそしてつい先頃逝去したグレッグ・レイクに対し改めて哀悼と敬意を表し、在りし日の故人を偲びたいと思います。

 今年一年間本当に有難うございました。来たる2017年の『幻想神秘音楽館』も引き続き御愛顧頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
 10年目の『幻想神秘音楽館』に是非とも乞う御期待下さい。


2016 プログレッシヴ10選− 2016 Progressive 10 election

画像第1位 KANSAS
     /The Prelude Implicit

 2000年にオリジナルメンバー集結で復活を果たしたものの、スティーヴ、ケリー、そしてロビーを欠いた形で、結成当初からのオリジナルメンバー、フィルとリッチ主導による大幅な刷新で再スタートを切った実に16年振りの新譜に当たる本作品。
 当初はバンドの顔にしてキーパーソン的な前述の3人不在で一抹の不安すら抱いていたのが正直なところであったが、いざ蓋を開けてみたらオープニングからまるで何事も無かったかの如き…『Song For America』から『Point Of Know Return』までの、かつての黄金期へと繋がるいつも通りのカンサス・ワールド全開に、改めて自分自身取り越し苦労での杞憂だったのが何ともお恥かしい限りである(苦笑)。
 不死鳥を思わせる意味深なアートワークを踏まえて、長年カンサスを聴いて育った世代がフォロワー系バンドを経てかつてのオリジナルメンバーに新たな心血を注ぎ、見事なまでの起死回生劇を果たしたと言っても過言ではない、まさしくアメリカン・プログレッシヴの意地と底力に揺るぎ無いプライドすらも垣間見えて、さながら永年功労やらを通り越しビッグネーム・ヴァリューに寄り掛かってないヴェテランたる証で、名実共に2016年のトップに上り詰めた事にもはや異論はあるまい。
 大幅な刷新を遂げたイエスが今年来日公演を果たした今だからこそ、カンサスも7名の現メンバーで来日公演を演ってほしいと願うのは決して私だけではあるまい…。

画像第2位 CIRCA:/Valley Of The Windmill
 公私共に師と仰ぐクリス・スクワイアの逝去で、程無くしてイエス2代目ベーシストに襲名する事となったビリー・シャーウッド。
 ビリー自身イエスのベーシストとして決意と戸惑いの狭間で揺れ動く中、天国のクリスに捧げるべく彼自身のバンドの音楽を通じて、イエスそして自らに対する両方面での再起を誓った新たな所信表明とも取れる会心の一枚。
 もはやイエスのプロトタイプという見方云々よりも、改めてサーカというバンドの音として自我に目覚めた潔さと、師匠クリスの逝去を乗り越えて新たな道程を切り拓かんばかりな覚悟の大きさが曲の端々から伝わってくるかの様だ。
 清々しい青空と相まってどこか物悲しさすら漂わせた意匠然り、日本盤のみ収録されたクリスへの哀悼が込められたボーナストラックが聴く者の涙を誘う…。

画像第3位 ANIMA MUNDI/I Me Myself
 デヴュー当初から自然礼賛、地球讃歌、光輝く眩い神々の領域、崇高な宗教観…等をテーマに、慈愛に満ちたアースオペラを謳い続けてきた彼等が、今作では一転して全般的に憂いと悲しみ漂うダークでアイロニカルな冷徹で且つ重々しい旋律で彩られた異色作となった。
 さながらテロリズムの横行や難民、貧困、凶悪犯罪、環境問題…等が巣食う21世紀の病める現代社会に鋭いメスを入れたニヒリズムな観察眼で凝視し、混迷の現世に救済の光明を照らさんばかりな作品に込められたメッセージ性と気概がひしひしと伝わってくる。
 後述する日本のクェーサーの『:46』と共に、ファンタジーに相対しリアルな現実世界へと視点を向け疑問と警鐘を問いかけたシンフォニックというスタイルの福音書に他ならない。

画像第4位 KARFAGEN/Spektra
 今やフラワー・キングス、先のアニマ・ムンディと並ぶ21世紀シンフォニックの代表格となった彼等が、昨年のProgressive Awardでもランクインを果たした前作『7』の評判を弾みにして、更なる高みを目指して創作の大海原へと飛翔した最高傑作。
 ウクライナ出身云々といったカテゴリーをも遥かに超越し、ファンタスティックなアートワークを含めワールドワイドなヴィジョンを見据えて構築された荘厳なメロディーラインとリリシズムから、バンドのブレーンにしてキーパーソンでもあるアントニー・カルギンの泉の如く湧き出る創作力の充実ぶりが窺い知れよう…。
 クリアな録音質も然る事ながら、コンポーズ能力と音楽的スキルの高さを物語る各メンバーの演奏技量の素晴らしさに胸を打たれると共に、ヒューマンな温かみすら感じられる好作品へと昇華しているのが実に微笑ましい。

画像第5位 ESP/Invisible Din
 時間的なタイムラグの都合上で惜しくも新譜の紹介コーナーでは取り挙げられなかったが、仄暗い漆黒のアートワークとは裏腹にブリティッシュ・ロック界の名うてな匠達の実力と底力が存分に発揮され、作品の端々から…これぞまさしく栄光と伝統のブリティッシュ・ロックのプライドと誇りが堪能出来る好作品と言えるだろう。
 2年前に再結成されたブラム・ストーカーにてオリジナルメンバーTony Bronsdonと共にバンドの核となったTony Loweを筆頭に、プロコル・ハルムに在籍していたMark Brzezicki、そしてデヴィッド・ジャクソン、デヴィッド・クロス、果てはユミ・ハラ・コークウェル女史を含め多彩な顔ぶれのゲストプレイヤーを迎えた、宵闇迫る英国の黄昏時を彷彿とさせる映像的な心象描写には溜飲の下がる思いですらある。
 イギリスらしいメロトロンの使い方に心震えながらも、ジェントリーでメランコリックなマインドが詰め込まれた純粋で且つ燻し銀の如き正真正銘な英国の音である。

画像第6位 TEE/Tales Of Eternal Entities
 関東のプログレッシヴシーンに於いて、かのLu7と共にケンソーの後継的存在として賞賛されているTEE。
 今や『幻想神秘音楽館』並びProgressive Awardのランクインですっかり常連となった感に加えて、ジャパニーズ・ジャズロック新世代の筆頭格として重責を担いつつもそれを微塵にも感じさせない心強い頼もしさが伝わってくる。
 2009年のデヴューから着実に自らの創作ペースを保持しつつ、作品をリリースする度に洗練度とスケールアップ感が増しており、今作では日本人らしいイマージュが反映されたセンスの光るアートワークを象徴するかの如く、大御所キャメルにも匹敵するヨーロピアンな気風とブリリアントな透明感を奏でる極上なサウンド・スカルプチュアの極みへと達している。
 否!まだまだ彼等は天井知らずに上昇気流に乗ってくれる事だろう。

画像第7位 EDENSONG/Years In The Garden Of Years
 米国出身ながらも、かのアドヴェントと肩を並べるであろう…非アメリカンな旋律とリリシズムに裏打ちされたユーロピアン志向の最右翼と言っても差し支えはあるまい。
 8年前に鳴り物入りでデヴューを飾り、その驚愕ともいえる初期ジェネシスイズムを踏襲した欧州浪漫と抒情性で一躍話題となり、2年後のライヴ入りミニアルバム以降次回作のアナウンスメントが長らく待たされた感のあった彼等が満を持してリリースした今作は、デヴュー作で培われた…決して侵してはいけない神々の領域に足を踏み入れてしまった様な感覚が更に強く全面的に押し出され、さながら怖いものみたさ的な畏怖にも似た緊迫感と迷路を思わせる不安感とが混在した御伽世界を存分に醸し出している。
 ダークサイド風なジブリアニメをも思わせるアートワークのイメージに寸分違わぬ妖しくミステリアスな森の精霊達の宴さながらのヘヴィでシアトリカル&ミステリアスな佇まいに、改めてアメリカン・シンフォニックの奥深さと層の厚さたるものを再認識させられる。

画像第8位 PANDORA/Ten Years Like In A Magic Dream…
 毒々しくて狂騒的なイメージのアートワークとは裏腹に、デヴュー以降地道に自らの創作ペースを歩んできた彼等の通算4作目にしてバンド結成10周年を機に自らの回顧録的な意味合いで原点回帰と初心に立ち返ったターニングポイントな趣の一枚。
 デヴュー以前に英語で歌っていたヘヴィプログレ・レパートリーの再録始め、自らのルーツでもあり敬愛して止まないバンコ、ジェネシス、マリリオン、イエス、EL&Pの名曲カヴァーを収めた、彼等自身の思い出がぎっしりと詰め込まれたアンソロジーと言えるだろう。
 だからといって決して単なる思い出の寄せ集めに終始する事無く、バンドという創り手側の彼等を含めて聴き手でもある我々自身も本作品を通じて、プログレッシヴ・ロックを愛し聴き続けてきたからこそ現在(いま)の自分がある…そんな感慨深い不思議な余韻すらも堪能出来る稀有な作品となったのが実に微笑ましい。

画像第9位 QUASER/:46
 混迷の21世紀という現在(いま)を生きる我々日本人にとって、決して避けては通れない未曾有の大災害“東日本大震災”に焦点を当てた、災害に相対し今までの5年間の総括でもあり自問自答ともいえる異色作。
 バンドリーダー自らが被災地のボランティアへと赴き、現地の方々や消防団関係者との出会いと体験を通じ…プログレッシヴ・ロックというファクターを通してドキュメンタリー・タッチに迫った渾身の一作でもあり、関西出身でありながらも元来プログレハードなフェアリーテイルやジェネシス・リスペクトとは無縁な彼等自身、今作品に於いてファンタジーと訣別し嘘の無いリアルな世界観に真正面から向かい合った揺るぎ無い精神と勇気には何度も胸が熱くなる思いである…。
 3rd『Phase Transition』に収録の阪神・淡路大震災の経験を基に書き下ろされた組曲形式の「Promised Land」の再録を含め、様々な意味合いと復興の願いすら込められた本作品こそ今を生きる私達が聴くべきジャパニーズ・プログレッシヴの雄々しき姿ではなかろうか。
 来年で22年目の阪神・淡路、6年目の東日本…哀悼の祈りが再び巡ってくる。
 今年の熊本大震災を含めて地震で被災された方々に慎んでお見舞い申し上げると共に、犠牲になられた尊い人命に心から御冥福をお祈りいたします。

画像第10位 CIRCULINE/Counter Point
 昨年のデヴュー作で新人賞にノミネートされながらも一年間という長い様で短い期間のスパンを経て、一見突貫工事にも似たやっつけ仕事では?と匂わせながらも、本作品の2ndに於いて確実にステップ&スケールアップし70分近いトータルアルバム的な趣向を凝らした大作へと仕上げた、まさしく新世代アメリカン・プログレッシヴの先鋒となった感すら抱かせる、名実共に新人離れな自己進化と急成長を為し遂げ、今年1位のカンサスの新譜と並ぶ最高の必聴作と言えよう。
 正統派アメリカン・シンフォニックの王道を地で行きながらも、曲作りと歌メロの上手さに加えて映像的なイマジネーションすらも想起させるエモーショナルでドラマティックなメロディーラインにいつしか惹き込まれてしまい、さながら夢と現実との狭間の如き束の間の白昼夢が味わえる事必至である。
 おそらく次回作ではもっと更なる成長を遂げた彼等の音世界に驚愕し、上位のランキングへと上り詰めていくその輝かしい雄姿が拝める事だろう…。

次点− Runner-up
★PURSON/Desire's Magic Theatre
★HUIS/Neither In Heaven
★QUANTUM/Le Passage
★BLUE MAMMOTH/Stories Of A King
★STELLA LEE JONES/Escape From Reality


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2016 プログレッシヴ最優秀新人賞 − 2016 Progressive Best Rookie Award
★MODERN‐ROCK ENSEMBLE/Touch The Mystery
★PÕHJA KONN/Same
★APERCO/The Battle


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新人賞− New face award
★FUFLUNS/Spaventapasseri
★LA BOCCA DELLA VERITA/Avenoth
★AUDIO M/Same
★ITZAMNA/Chascade
★MASHEEN MESSIAH/For The Light Unseen
★ARCPELAGO/Simbiose


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永年功労賞
  − Secular Achievement Award

★ANDERSON/STOLT/Invention Of Knowledge
★DAVID CROSS/Sign of the Crow
★METAMORFOSI/Purgatorio
★CONSORZIO ACQUA POTABILE/Coraggio E Mistero
★NEUSCHWANSTEIN/Fine Art
★PABLO EL ENTERRADOR/Threephonic


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R.I.P 〜 メモリアル部門− R.I.P 〜 Memorial department
 天に召された貴方達二人の魂に慎んで御冥福をお祈り申し上げます。
貴方の魂と創作精神は永遠に不滅で、未来永劫決して忘れません…。
 プログレッシヴ・ロックのこれからを、天国からどうか見守り続けて下さい。
合掌。

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Keith Emerson
and Greg Lake,
I will never forget you who lived the era of glory ...
Thank you for memories.

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