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<<   作成日時 : 2016/11/29 12:33   >>

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 11月終盤の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 季節は秋から冬へ…凍てつく様な寒さが徐々に肌で感じられる様になった今日この頃ですが、今回はそんな厳冬間近な時節に抗うかの如くハートウォームでホットな熱気と感動を伴った新進気鋭な楽師達のデヴューアルバム3枚が出揃いました。
 イタリアからは首都ローマ出身の大いなる期待の新星“ラ・ボッカ・デッラ・ヴェリタ”、満を持しての待望のデヴュー作の登場です。
 ブリティッシュ5大プログレバンド及びPFM、バンコ、オルメから多大なる影響を受けた…ある意味に於いて正統派イタリアン・シンフォニックを継承しており、邪悪なダークエナジーといったイメージとは真逆のヒューマンな温かみを帯びた清々しく爽快な地中海のたおやかな風をも想起させる宇宙幻想譚は、細部までのクオリティーの高さに加えて圧巻の一語に尽きる必聴作と言えるでしょう。
 我が日本からもウォーター・ガーデン以来久し振りの新鋭ニューカマーで、かねてから関東圏にて評判と話題を集めていた“マシーン・メサイア”の堂々たるデヴュー作がいよいよお目見えです。
 ジャパニーズ・プログレッシヴという枠をも越えたまさしくワールドワイドなヴィジョンを見据えた…イット・バイツやペンドラゴンばりのメロディック・シンフォニックを確立させた記念すべき一枚となるでしょう。
 良い意味で日本人離れしたメイド・イン・ジャパンロックのプライドと底力が垣間見える屈指の快作を是非ともお聴き下さい。
 フランスからは9人もの男女混成による大所帯の注目株“オーディオM(エム)”のデヴュー作が到着しました。
 正統派フレンチ・シンフォニックの王道を地で行くポエジーでリリカルなイメージを湛えつつ、ヴィンテージな趣と21世紀プログレッシヴの良質なエッセンス、そして重厚な豪胆さと幽玄な繊細さが隣り合った唯一無比なサウンド・スカルプチュアは聴けば聴くほど魅了され引き込まれる事必至でしょう。
 晩秋のフィナーレに相応しい…寒々とした月夜、独り物思いに耽りながら眩惑と夜想の饗宴に暫し耳を傾けて下さい。

1.LA BOCCA DELLA VERITA/Avenoth
   (from ITALY 2016)

画像       1.Intro 2161/2.Ouverture/3.Contro Luna E Luce
      /4.La Suite Dei Tre Pianeti
        a) Il Pianeta Vuoto / b) Due Gambe Come Noi
        c) Il Pianeta Ostile / d) Voyager 1977
      /5.Avenoth/6.La Festa/7.Antico
      /8.La Deportazione Degli Avenothiani
      /9.La Rivolta - Il Massacro Dei Terrestri
      /10.Perduto Avenoth/11.Reprise (Speranze distorte)

 2016年も終盤に差し掛かり、昨今のイタリアからは先月紹介したプロムナードと同様の必聴必至のニューカマーが続々とデヴューを飾っているのが何よりも嬉しい限りだ。
 今回ここに取り挙げるローマ出身の輝かしき新鋭ラ・ボッカ・デッラ・ヴェリタ(バンドネームの意はローマの有名な史跡“真実の口”の事)のデヴュー作は、大御所ジェネシスを始めイエス、クリムゾン、フロイド、EL&Pといった英国5大バンドはおろかPFM、バンコ、オルメ、ラッテ・エ・ミエーレ…等から多大なる影響を受けた、まさしく絵に描いた様な伝統的なイタリアン・シンフォニックを志向しており、2001年の結成以降ネット上で自らの音源を配信し様々なプログレッシヴ・フェスやトリヴュート系企画物にも常連で参加していた実績を誇っている。画像
 ハモンドやメロトロンといったヴィンテージ系がメインのツインキーボードに、フルートを兼任する伊語のヴォーカル、ギターにリズム隊という6人編成(バンドメンバーの写真でまともなものが皆無で、唯一4人のメンバーが写っている写真を掲載する事を御容赦願いたい…)で、管楽器等を含む多彩なゲストを迎えて製作された…もう如何にもといった感のアートワークが持つイメージと寸分違わぬトータル80分近いSFタッチなスペースオペラ(宇宙冒険譚)を謳い奏でる様は、邪悪な闇のエナジーといった作風が多い過去から現在までに至るイタリアン・ロックに於いて、久しく忘れかけていたであろうかつてのマクソフォーネやアクア・フラジーレにも相通ずる重厚且つ壮麗でファンタジカルなイマジネーションの中に牧歌的なたおやかさと人懐っこい親近感、ハートウォームな温かみすら感じられる好作品と言えるだろう。
 21世紀イタリアン・ロックからまたしても素晴らしい作品と出逢えた事を心から感謝すると共に、私を含めて大勢のイタリアン・ロックファンの方々のライヴラリーに是非とも加えて頂きたい愛すべき一枚であると断言しておきたい…。
                 

Web https://www.facebook.com/laboccadellaveritaprog/?fref=ts


2.MASHEEN MESSIAH/For The Light Unseen
   (from JAPAN 2016)

画像
       1.Sail Against The Wind/2.Divine Insanity/3.Cadence Of Life
      /4.Learning To Fly (On This Ground We Lie)/5.The Dawn (Prelude)
      /6.Awake:For You
         including The Wake (Interlude)
      /7.Tomorrow

 21世紀ジャパニーズ・プログレッシヴからまたしてもとんでもない偉業とも言える素晴らしい傑作級が登場した。
 バイブル・ブラック、TEE、エンジェルズ・ラダー、ステラ・リー・ジョーンズといった関東圏のプログレッシヴ・シーンに追随するかの如く、突如彗星の如く降臨した期待の新星マシーン・メサイア、本作品は5年もの期間を費やして製作された満を持しての待望のデヴュー作となる。
 そもそもはキーボーディスト兼リーダーでもある穐山義英の発案でイエスの名盤『ドラマ』を再現すべく、トリヴュート・バンド“機械飯店”としてスタートしギグの回数を重ねてバンド改名と共に世界各国のプログレッシヴ・リスナーの鑑賞に十分耐え得る様なサウンドワークとメロディーラインを重視したオリジナルナンバー指向へと移行し、画像イギリスのイット・バイツやペンドラゴン、ジャディス、果てはポーランドのサテライトにも匹敵するであろう…所謂日本からワールドワイドな視野へと見据えた完全なるメイド・イン・ジャパン・メロディックシンフォニックを確立させたと言っても過言では無い…そんな揺るぎ無い決意表明すらも禁じ得ない好作品に仕上がっている。
 キーボード兼リーダーの穐山を筆頭にヴォーカリストの棚村睦、ギター、ベース、そしてドラマーには元イエスの故ピーター・バンクス始めブランドXのメンバーとも活動していたMark Murdockという強力ラインナップによる5人編成で、当然ながら各メンバーともそれぞれ長い音楽経験と実績に培われた一朝一夕では成し得ないサウンドワークの上手さ、コンポーズ能力とスキルの高さを物語っており、日本人の弱点でもあった英語のイントネーションの歌い回しも難なくクリアしており、かつてのノヴェラやアウター・リミッツ、ネガスフィア、デジャ・ヴが辿り着けなかったであろう頂の極みにも達している。
 もはやジャパニーズ・プログレッシヴというカテゴリーをも超越し海外へと視野を向けたユカ&クロノシップ始めマウマウ、TEEと並ぶ唯一無比のポジションをも確立させた記念すべき趣をも湛えている素晴らしい一枚と言えるだろう。
                 

Web https://www.facebook.com/MasheenMessiah/?fref=ts


3.AUDIO M/Audio'm
   (from FRANCE 2016)

画像
       1.Stolen Love Bite/2.Mourning Dove
      /3.The Human Race/Dead Quiet
      /5.Run Away/6.Friend‐Less-R

 フレンチ・シンフォニックから久し振りに手応えを感じさせる素晴らしい新鋭の逸材が登場した。
 ツインギタリストにツインキーボード、リズム隊の男性6名とヴォーカル、フルート、ヴィオラ・ダ・ガンバの女性3名による総勢9名もの大所帯で編成された、文字通り正統派フレンチ・リリシズムを謳うオーディオM(エム)なるニューカマーのデヴュー作。
 摩訶不思議な鳥の生誕が描かれたアートワークも然る事ながら、21世紀のユーロピアン・ロックシーンに於いてヴィンテージ・スタイル追求タイプと現代的なメロディック・シンフォスタイルといった二つの流れが大まかに見受けられる中で、彼等は両方面での最良のエッセンスが融合したハイブリッドなタイプと言えるだろう。画像
 意匠のイメージと相まってフレンチ・ロック特有の良い意味で片田舎の佇まいや仄暗い深き森の陰影を湛えた抒情性とアイデンティティー、果てはお国柄とも言うべきアンニュイで儚くも物憂げなメロディーラインが何とも魅力的で、何度も繰り返し聴き込めば聴き込むほど知らず知らずのうちに彼等が紡ぎ出す牧歌的且つ幽玄な音世界に引き込まれる事必至であろう。
 ジェネシスないしアンジュからの影響も感じさせるが、聴き処によってはかのドイツのエデンにも似通ったアットホームさとマリコルヌ系のトラディッショナルなトルバドゥールの面影もチラホラと散見出来るだろう。
 ヴォーカルこそ全編英語であるが本作品を染め上げているのは紛れも無くフランスの自然と空気そのものである…。
                 

Web https://www.facebook.com/groupeaudiom/?fref=ts

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