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<<   作成日時 : 2016/08/31 16:15   >>

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 8月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 今夏は熱狂と感動の渦で盛大に盛り上がったリオデジャネイロ・オリンピック…そして来たるリオ・パラリンピックを記念して、「一生逸品」と同様「Monthly Prog Notes」もオリンピックに呼応する形で、昨今の盛況著しい21世紀ブラジリアン・プログレッシヴ期待の新鋭を揃えてみました。
 ミュータンテス、オ・テルソ、モドゥロ1000…等といった70年代ヴィンテージ・プログレッシヴの血統を脈々と継承した王道復古回帰型の新星“アークペラゴ”のデヴュー作は、時代と世紀を超越したサイケでアートなヘヴィ・プログレッシヴ再誕を物語る必聴必至な会心の一枚に仕上がっています。
 フロイドやマリリオン、そして日本のノヴェラから多大な影響を受けたであろうブラジリアン・メロディックシンフォの新たな注目株“ハードウインド”の新譜2ndは大幅なメンバーチェンジを経てより以上にプログレッシヴ・ハード色の強まった、小さな街の一介のローカルバンドから一気にステップアップした好作品。
 特にノヴェラ・フォロワー系の日本のプログレッシヴ・ハードが好きな方々にも聴いて頂きたいバンドでしょう。
 ブラジリアン・シンフォニックの新たなる知性の申し子誕生と言わんばかりに、突如彗星の如く登場した新進気鋭のマルチプレイヤー“グスタヴォ・サンティアゴ”の鮮烈なデヴュー作は、南米プログレッシヴのカテゴリーすらも超越し、ユーロピアン・シンフォニックへの憧憬と自らが導き出した回答ともいえる荘厳なリリシズムを追求した、かのサグラドのマルクス・ヴィアナに匹敵するシンフォニック絵巻を構築しています。
 御大エマーソンの影響のみならず中世宮廷音楽、往年のイタリアン・ロック等からの多大なる影響を窺わせる極上の音世界に是非とも触れてみて下さい。
 猛酷暑だった夏も終わりを告げ、季節は抒情と感傷的な秋へと変わりつつあります…。
 初秋を彩るに相応しい光と影の如く…情熱と感性のマエストロ達の晩夏の饗宴に暫し身を委ねてみて下さい。

1.ARCPELAGO/Simbiose
   (from BRAZIL 2016)

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       1.Sopro Vital/2.Distância Entre Um Dia E Outro
      /3.Ebulição Dos Tempos/4.Cidade Solar
      /5.Universos Paralelos/6.Dentro De Si

 リオデジャネイロを拠点に長年モドゥロ1000のLuiz Paulo SimasやSérgio Hindsといった名うての大ベテランと交流・共演しながらも自らの創作活動を行っていたリーダー兼キーボーダー(ヴォーカルも兼ねる)のRonaldo Rodoriguesを筆頭に、G、B、Dsを加えた基本的な4人編成で2011年に結成された21世紀ブラジリアン・プログレッシヴ期待の新鋭アークペラゴ待望のデヴュー作。
 良い意味で水彩画タッチの素人らしい手作り感満載なアートワークながらも、かつてのミュータンテスないしオ・テルソ直系の古色蒼然とした70年代ヴィンテージ・プログレッシヴ・スピリッツの伝承と気概を現代に甦らせた会心の一枚と言っても過言ではあるまい。画像
 サイケデリック始めアートロック、ヘヴィロックの手法を徹頭徹尾身に付けたハモンドからメロトロン、ローズ系エレピ、モーグ+アープ系シンセの音色、往年の名残とロック本来のダイナミズムを感じさせるギターの好演、重厚でコンビネーション抜群なリズム隊、収録された全曲どれを取っても無駄が無くシンプル・イズ・ベストなスタイルが却って新鮮ですらある。
 70年代ロック黄金時代の輝かしいノスタルジックを追求しつつも、決して憧憬とかコピー紛いな物真似といった低次元な類とは一線を画した、かの東欧チェコのカプラムと並ぶ好例でありつつも21世紀プログバンドらしい明確な指針と方向性を含めた自己主張があることを決して忘れてはなるまい。
 CD‐Rによるセルフリリースとは思えないくらいのクオリティーとスキルの高さ、群を抜いて秀でたコンポーズ能力に兎にも角にも舌を巻く思いですらある。
                 

Web http://www.youtube.com/arcpelago 
    http://www.facebook.com/arcpelago/?fref=ts


2.HARDWIND/Fragmentos E Lembranças
   (from BRAZIL 2016)

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       1.Olhos No Escuro/2.Don't Follow Empty Skies
      /3.Fragmentos E Lembranças/4.Like Tears In Haze
      /5.Pensamentos Flutuantes/6.Longe E Tão Perto
      /7.Entre A Luz E A Escuridão/8.Helmet, Shield And Sword
      /9.Come Back To Your Home/10.The Bright Inside

 世界各国のプログレッシヴ・ムーヴメントの層の厚さたるや、御多聞に漏れずブラジルも然り…70年代のオ・テルソ、80年代のバカマルテ、サグラド、90年代のテンプス・フュジット、クアテルナ・レクイエムといった流れを経て、21世紀のブラジリアン・シンフォニックは更なる高みへと目指しているかの様だ。
 ここに取り挙げる新進気鋭のハードウインドなるバンドも、大西洋に面した小さな街で地道に活動していたが為に(かつてここでも取り挙げたスイスのユートピアにも相通ずるところがある)、今までシーンに浮上する事無くさながらローカル限定な光る逸材といった感は否めないが、フェイスブックやブラジルのFM放送を経由して漸く世界中に知られる事となったのが喜ばしい限りである。画像
 ジェネシス、フロイド、マリリオン、果ては日本のノヴェラから多大な影響を受けたであろう2010年のデヴュー作『Horizon's Misty Way』を経て、ヴォーカリストとギター以外のメンバーを一新しツインギターを擁する6人編成で再スタートを切った6年振り待望の新譜2ndは、英語とポルトガル語の歌詞を使い分けて前デヴュー作以上にメロディック・シンフォニックとプログレ・ハードロック色の強まった好作品に仕上がっている。
 ストレートで且つハードエッジに奏でられるツインギターに、壮麗でリリカルなキーボードの活躍の素晴らしさも然る事ながら、やはりノヴェラ系のジャパニーズ・プログレ愛に満ち溢れたサウンドスタイルが仄かに感じられて、かつてのフロマージュやヴィエナ辺りが好きなファンの心の琴線にも触れる事受け合いであろう。
 ノヴェラ・フォロワーの東京のエンジェルズ・ラダーと対バンさせてみたいと思うのは些か我が儘な願望かもしれないが、ささやかながらもシルエレのステージで演らせてみたいと思うのはやはり人情とは言えないだろうか…。
                 

Web http://www.facebook.com/bandaHardwind/?fref=ts 


3.GUSTABO SANTHIAGO/Animam
   (from BRAZIL 2015)

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       1.Ánimam (Parte 1)/2.Tiro No Escuro/3.Ilusões
      /4.Arcadia/5.Ánimam (Parte 2)

 故マルコ・アントニオ・アラウヨ始め、ECMの重鎮エグベルト・ジスモンチ、そしてサグラドのブレーンにして今やブラジル音楽界の大御所といった感のマルクス・ヴィアナ…等、ブラジルのミュージックシーンは今日に至るまで多種多才な優れたソロイストを輩出しているのは言うには及ぶまいが、21世紀ブラジリアン・プログレッシヴに突如彗星の如く登場した新たなる知性の申し子グスタヴォ・サンティアゴの2015年デヴュー作は、前述のマルクス・ヴィアナの音楽性にも匹敵するであろう抒情と幻想のユーロマンティシズム溢れる荘厳と美意識が濃密にぎっしりと詰め込まれた厳粛にして至高なる一枚であると断言出来よう。画像
 そこには最早南米プログレッシヴ云々やブラジリアン・シンフォニックというカテゴリーをも超越した夢幻なるヨーロッパ大陸への憧憬にも似た、崇高なる魂への回帰すらも彷彿とさせる理想郷へのシンフォニーとファンファーレそのもので必ずや聴く者の耳と脳裏に高らかに木霊する事だろう。
 御大エマーソンの影響下を偲ばせつつ、キャメル、GG、グリフォン、フォーカス、果てはオルメ、トレースといったプログレッシヴ界の実力派クラスの匠達の影すらも散見出来る。
 多彩なキーボード群にフルート、ベースをマルチに手掛けるグスタヴォを核に、ドラム、ベース、ギター、シタール…等のゲストプレイヤーを迎え中世宮廷音楽、バロック、果てはフォルクローレといった趣をも内包した、文字通りプログレッシヴとシンフォニックを愛する方々の為の天上界からの輝かしき贈り物に他ならない。
 ラストの大曲は、もう只々圧巻の一語に尽きる。嗚呼…昇天。
                 

Web http://www.facebook.com/gustavo.santhiago.88?fref=ts

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