幻想神秘音楽館

アクセスカウンタ

zoom RSS Monthly Prog Notes

<<   作成日時 : 2015/12/29 11:35   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 今年最後の「Monthly Prog Notes」は、2015年の締め括りに相応しく驚愕と興奮の最新イタリアン・ロックの傑作群が出揃いました。
 年輪を積み重ね世代を越えて今もなおイタリアの第一線で現役バリバリに活躍しているニュー・トロルスから派生した“UT(ウーティー)ニュー・トロルス”名義の第2作目は、ユニークなジャケットとは裏腹に往年のトロルスサウンドを継承しつつ様々なサウンドアプローチと多彩な側面が垣間見える、まさに彼等の最高潮ぶりを物語っている傑作に仕上がっています。
 テクニカルなピアノと時代相応のヘヴィプログレッシヴとがコンバインした2008年の衝撃的デヴュー作で一躍話題をさらった新鋭“VIII(オッタヴァ)ストラーダ”待望の新譜2ndも必聴作です。
 前デヴュー作と同傾向ながらも7年の歳月が更なる向上心と高水準に昇華された音楽性を構築させたであろう、紛れも無く21世紀イタリアンの一つの究極の形が本作品から窺い知れる事でしょう。
 前出の2バンドに負けず劣らず同等に真っ向から勝負出来る期待の新鋭“アナコンディア”にも要注目です。
 意味深でダークな佇まいに一種の毒々しい狂騒すら孕んだ…どこか歪で捻くれた感性が燻し銀の如く光る21世紀型ヘヴィプログレがヴィンテージなノスタルジックをも想起させ、さながら70年代のチェルベロやウーノにも相通ずるシンパシーが、現在のみならず往年のイタリアンファンをも唸らせる事必至の一枚です。
 去りゆく2015年にそれぞれの思いを巡らせながら、来たるべき2016年の新たなるプログレッシヴの展望に期待と希望を寄せつつ、至高と伝承を奏でるマエストロ達の饗宴に暫し耳を傾けて下さい…。

1.UT NEW TROLLS/E'
   (from ITALY 2015)

画像
       1.Dies Irae/2.Oggi non Sono Spento/3.Cambiamenti
      /4.Trullo Lungo/5.Cherubino/6.Opera Suite/7.Io.../8.Ostinato

 イタリアン・ロック界きっての大御所中の大御所ニュー・トロルスのファミリーツリーに於いて、別働隊とでも言うべき…本来ロックバンドとしてのスタイルとカラーを強く前面に押し出したUT(ウーティー)ニュー・トロルス名義による2年振りの第2作目。
 人を喰ったかの如きユーモアとジョークに満ちた意匠からも伺える様に、コンチェルト・グロッソシリーズのトロルスとはまたひと味もふた味も違った、人肌の温もりにも似たハートウォーミングな親近感とどこかフレンドリーなシンパシーすら抱かせる会心の一枚と言えるだろう。
 70年代の『UT』或いは一時的な分裂後の『アトミック・システム』の頃に近い画像作風と言ってしまえばそれまでであるが、ゴリゴリなヘヴィさや大仰なクラシカル・シンフォのスタイルを幾分抑えた所謂時代相応に最良の部分を抽出し濃縮還元した、クラシカル・シンフォ、ポップス、果ては地中海な佇まいのクロスオーヴァーなグルーヴ感すら体感出来るといった様々な側面と表情を持ったトロルスサウンドが存分に堪能出来る。
 アナログ・ヴィンテージとデジタリィーな二極の鍵盤系をバランス良く使いこなし、女性ヴァイオリニストを含む多彩(多才)なゲストプレイヤーを迎え、往年のファンを始め新たなファン層をも魅了する大ベテランならではの曲作りの上手さも然る事ながら、年輪を積み重ねた分だけの自負と揺るぎ無い自信に満ち溢れた“大人の”余裕感すらも全曲の端々に表れていて、まさにトロルスサウンドの健在ぶりに加えプライドと面目躍如が改めて証明された、昨今の21世紀新進勢の若僧すら寄せ付けない凄みが伝わってくる…。
 6曲目の冒頭部分を耳にして血が騒ぐのは私のみならずイタリアン・ファンならちょっとした興奮ものであろう。
 2016年の新たな年明け、ドライヴのお供にカーオーディオで思う存分大音量で聴きたくなる位に最高の贈り物となったのは言うまでもあるまい。
 天にも昇る様な最高の作品とはまさにこれである…。
                 

Web http://www.utnewtrolls.com/page/home.html 
    http://www.facebook.com/groups/newtrolls/?pnref=lhc
E'
MARACASH
2016-01-08
Ut New Trolls

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by E' の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



2.VIII STRADA/Babylon
   (from ITALY 2015)

画像
       1.Ombre Cinesi/2.Preludio a Eclipse/3.Eclipse Anulaire
      /4.Deguello/5.1403, Storia in Firenze/6.Babylon
      /7.Time of Stardust/8.Slow/9.Ninna Nanna

 今や名実共に21世紀イタリアン・テクニカルプログレッシヴの最右翼と言っても過言では無いVIII(オッタヴァ)ストラーダ
 2008年の衝撃的とも言えるデヴュー作から実に7年ぶりの新譜2ndが、満を持して漸くここに届けられた事に心から祝福の言葉を贈りたいのは最早私のみだけではあるまい…。
 童話の絵本の表紙絵を思わせる様なメルヘンタッチで素晴らしい意匠とは裏腹に、バビロンの空中庭園をモチーフに意味深なテーマを伴ったハイレベルな域の楽曲に何かと興味は尽きない。
画像 ヘヴィでソリッドなギター、前述通りのテクニカルで予測不可能な展開を奏でるピアノをメインにオルガンを含めた多彩な鍵盤群の目を瞠る活躍に加えて、新たなベーシストを迎えたことでリズム隊の更なる強化が功を奏しているのかもしれない。
 前デヴュー作よりも遥かに向上した音楽性とダークなイマジネーションを湛えた重厚でドラマチックなサウンドワークに突き抜ける様な疾走感と刺激を覚え、聴き手である側も思わず拳に力が入ってしまうのはいた仕方あるまい。
 70年代イタリアンの精神と気概に現在進行形なサウンドスタイルが違和感無く融合した、極上で優雅に尚且つ知的な豪胆さと繊細さが際立っているハイブリッドな21世紀イタリアン・ロックの理想形ここにありと言わんばかりである。
 彼等の長きに亘る7年間もの沈黙は決して無駄では無かった言を如実に物語っており、何よりも全ての世代のイタリアン・ロックを愛して止まない方々に是非とも聴いて頂きたい珠玉の一枚であると断言出来る。
                 

Web http://www.VIIIstrada.com/ 
    http://www.facebook.com/VIIISTRADA/?ref=profile
Babylon
FADING
2015-12-04
Viii Strada

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by Babylon の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



3.ANACONDIA/L'orizzonte Degli Eventi
   (from ITALY 2015)

画像
       1.Eroi Di Solitudine/2.Nel Silenzio/3.Ideale O Verita
      /4.Come Un Fiume In Piena/5.Un Foglio Bianco/6.Gerico
      /7.Il Colore Dell'aria

 よもやこの21世紀イタリアン・ロックから深遠で且つ混沌或いはインテリジェントな狂暴性を身に纏った、あたかも70年代のチェルベロ、セミラミス、果てはウーノといった残像と幻影をも彷彿とさせる新鋭が登場するとは予想だにしなかったのが正直なところである。
 そんな久々にインパクト大の鮮烈な衝撃度を伴って我々の前に現れた、大蛇の名前をモチーフにした期待の新星アナコンディア
 1995年にミラノで結成され、地道なライヴ活動が実を結び2001年自主リリースによる4曲入りシングル『Genesi Instabile』でデヴューを飾り、2005年2作目の自主リリースシングル『Due Mondi』に引き続き翌2006年2作目シングルと同名タイトルのセルフデヴューアルバム(1作目と2作目のシングルのカップリングで、おそらくイタリア国内のみのリリースで国外には出回らなかったと思われる)以後、画像9年間ものブランクと沈黙を破ってめでたくLIZARD傘下のLocanda Del Ventoレーベルより正真正銘の正式フルレングスデヴューを飾る事となった次第である。
 結成から自主リリースデヴューまで若干メンバーの変動こそあれど、21世紀以降メンバーチェンジする事無く不動のメンバーという結束力の固さで、妥協や慢心とは凡そ無縁な硬派でヘヴィにダークなロマンティシズムを謳い奏でる、まさしく世代を越えてイタリアン・ロックを愛好する者にとって絶対必聴の傑作であると言えよう。
 どこか斜に構えた歪で捻くれた視点で、文明と人類の進歩=ゴキブリ並みな堕落とでも言いたげなアイロニカルとシニカルさが描かれたアートワークといい、時代相応にプログメタル風なアプローチが垣間見られつつも、70年代ヴィンテージな趣を湛えたフェンダーローズにオザンナを思わせる様なゲスト参加のフルートとサックス、イタリアンの伝統と血…或いは中世古謡の片鱗をも想起させるアコギとブズーキのフィーチャリングが絶妙の域を感じさせる。
 黄昏時の地中海への郷愁を思わせる様なラストで締め括られる辺りともなると、最早聴き手である誰しもが言葉を失う事必至であろう…。
 いやはや「Monthly Prog Notes」2015年の締め括りにとんでもないバンドが登場したものである(苦笑)。
 何はともあれ彼等が数年後の次回作でまたどんな狂騒なる展開を繰り広げてくれるのか大いに注視せねばなるまい。
                 

Web http://www.anacondia.com/ 
    http://www.facebook.com/anacondiatheband/?ref=profile.

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Monthly Prog Notes 幻想神秘音楽館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる