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<<   作成日時 : 2015/11/29 14:48   >>

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 11月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 抒情的な晩秋から寒さ厳しい冬へと季節が移り変わり、暖かい部屋で音楽を聴く機会がますます多くなりつつありますが、そんな時節柄に相応しくアメリカ、ロシア、そして日本からプログレッシヴ・マエストロ達が織り成す秀逸な作品が出揃いました。
 アメリカン・プログレッシヴメタルに於いて最早ベテランの域に到達したであろう“ユニフィード・パスト”通算7作目に当たる待望の新作は、アンダーソン影響下のヴォーカリストPhil Naroを迎えた4人編成で臨んだ…あたかもイエスとラッシュがコンバインしたかの如くヘヴィ・エモーショナルでシンフォニックなリリシズムとシンパシーを伴った重厚な音の波が怒涛且つ圧倒的に展開される様は、聴く者の脳裏に理屈と感動をも超越した昇天に近い興奮が体感出来る事必至です。
 ロシアからは4年振りに2作目の新譜をリリースした“クゥオーラム”にも大いに刮目すべきでしょう。
 ファンタジックなアートワークとイエスへの敬愛に満ち溢れたシンフォニックワールドを構築した前デヴュー作で世界中のシンフォ・ファンから絶賛された彼等が、満を持してリリースした今作の完成度の高さは世界的な視野をも見据えた、明るく開放的で21世紀にアップ・トゥ・デイトされたキャッチーなメロディーラインは聴き手側の期待を決して裏切らない極みに達していると言っても過言ではありません。
 そして日本からはジャパニーズ・プログレッシヴの新たな可能性と方向性・指針すら垣間見せるであろう、デヴュー作ながらも挑戦的にして野心作の顔すらも覗かせる、創作意欲と探求を携えた期待の新鋭“烏頭(うず)”なる一風変わった名前のニューカマー登場です。
 キーボードにギター、ドラムという所謂ベースレスなトリオスタイルにフィメール・ヴォイスがゲスト参加しているという変則的な体制も然る事ながら、鍵盤系がアコースティック・ピアノのみという至ってシンプルさが醸し出す、変拍子が目まぐるしく展開する…ヘヴィ・プログレッシヴ、クラシカル、ジャズロック云々すらも内包した鮮烈で独創的な個性を打ち出した唯一無比な音世界を是非とも御堪能下さい。
 寒空の下、魂をも揺さぶる熱きプログレッシヴ・スピリッツを持った楽師達の饗宴に暫し心震わせて下さい…。

1.UNIFIED PAST/Shifting The Equilibrium
   (from U.S.A 2015)

画像
       1.Erasure Principle
       2.Smile (In the Face of Adversity)
        3.Etched in Stone
       4.Peace Remains in the World
       5.Deviation from a Theme (of Harmonic Origin)
       6.Today is the Day

 ギタリスト兼マルチプレイヤーでもあるStephen Speelmanを中心に結成され、1999年デヴュー作に当たる『From the Splintered Present Surfaces』をリリース後、一時的な解散を経て2008年StephenとドラマーのVictor Tassoneによるデュオプロジェクト・スタイルとして再編。
 以後今日まで専属のヴォーカリストを入れたり、オリジナルメンバーだったキーボーダーが再加入したり…とメンバーの流動こそあれどコンスタンスに作品をリリースしてきたユニフィード・パスト、今作は通算7作目に当たるニューリリースである。
 Stephen、Victor、そして2013年の前作『Spots』から参加しているベーシストDave Mickelsonのトリオに、画像カナダのドルックファーベン始めベネズエラのバックハンドのヴォーカリストとして掛け持ちしているPhil Naroを迎えた4人編成で臨んだ今作に於いて、彼等の唯一無比な音宇宙は超絶にして最高潮な極みともいえる完成度に達したかの様だ。
 ジョン・アンダーソン影響下で崇拝者とも思えるPhilのハイトーン・ヴォイスの活躍と相まって、さながら彼等のサウンドスタイルはラッシュの持っている重厚で豪胆、時として知的で緻密な構築美にイエスの荘厳さと繊細なリリシズムが加味されたエモーショナルでハイブリッドなプログレッシヴが展開されており、聴き手の側ですらも息つく暇も無い位に只々圧倒される事必至であろう。
 単にパワー重視で押しまくるといった類のプログレ・メタルとは一線を画し、21世紀スタイルのメロディック・シンフォに有りがちな冗長さすらも感じられず、改めてギターやキーボードをマルチに手掛けるStephenのメロディーメーカー、コンポーザーとしての技量並び音楽スキルの高さが垣間見れる、まさしく名匠ここに極まれりの気概すら漲っている必聴級の逸品に仕上がっている。
 百聞は一見にしかず…兎にも角にも騙されたつもりで聴いて頂くしかあるまい。嗚呼…昇天!!
                 

Web http://www.Unifiedpast.com/ 
    http://www.facebook.com/Unifiedpast/
Shifting the Equilibrium
CD Baby
2015-09-15
Unified Past

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2.QUORUM/Another World
   (from RUSSIA 2015)

画像
       1.Snow
       2.Another World
       3.Behold
       4.'86
       5.Then And Here
       6.Motion
       7.Space Wanderer

 イエス影響下大の音楽性とファンタジックなアートワークが秀逸だった4年前のデヴュー作『Klubkin's Voyage』で、一躍世界中のシンフォニック・ロックファンの心をも鷲掴みにしたロシアの新鋭クゥオーラムの新作2nd。
 ベストセラーとなったデヴュー作以後の動向が注視されてきたが、その絶大なる期待感を決して裏切る事無く…前作に引き続きヴォーカリスト兼キーボードでギターからベースまでも手掛けるDmitry Shtatnovをメインに、専属ギタリストPavel Barabanov、そして ドラマーSergey Nikonorovの息の合った見事なまでのトライアングルの連携と卓越した仕事っぷりに加え、画像兄弟バンドでもあるエターナル・ワンダラーズからバックヴォーカルとして参加しているElena Kanevskaya嬢に、デヴュー作で抜けたフルート奏者に変わり新たなベーシストを迎え、幻想的なストーリー性をも孕んだアートワークを象徴するかの如く、イエスのみならずジェネシス影響下でもあることを物語っている壮麗で且つ爽快感を伴ったキャッチーなメロディーラインは今作でも健在で、収録されている何曲かはバンドデヴュー以前に書き下ろされたものであるという意味合いや観点を含め、改めて彼等の身上とバックボーンを窺い知る事が出来るだろう。
 凍てつく大地といった感のロシアのエキゾチックさと厳粛で一種冷徹で近寄り難い雰囲気をも醸し出しているであろう…そんなイメージすらも想起してしまう旧ソ連時代からのアルテミエフ以降、21世紀現在のリトル・トラジディーズ始めロストワールド、グリシェンカールまでに至るロシアン・プログレッシヴの系譜に於いて、前出のアーティスト勢とは全く真逆な、あたかもグローバルな視野をも見据え明るく開放的で天空への飛翔にも似たどこかしら突き抜けた感すら抱かせる彼等の真摯な姿勢に、文字通り本格的なロシアン新世代台頭という時代の到来すらも予見させる。
                 

Web http://quorum.su/en/ 
    http://www.facebook.com/Quorum-progressive-rock-158167797571871/?fref=ts


3.烏頭(UZU)/Same
   (from JAPAN 2015)

画像
       1.in
       2.烏頭
       3.Monogram
       4.Tarantella
       5.Caterpillar
       6.Isakower Phenomenon
       7.out

 近年関東圏のプログレッシヴ・シーンに於いて、その一種独特で唯一無比の如く構築された音世界が話題を呼び注視されている、GGを愛して止まないと公言している女性キーボーダー大和田千弘を中心にギター、ドラムのトリオスタイルで期待を一身に受けデヴューを飾った烏頭(うず)
 一風変わったバンドネーミングのユニークさも然る事ながら、使用している鍵盤系もアコースティック・ピアノのみという何ともシンプルなスタイルながらも挑戦的且つ野心すら感じられ、重厚で堅実なギターとドラムの好演に加え、ゲスト参加のフィメールヴォイスのサポートという相乗効果も手伝って、画像70年代イタリアン・ロックの名匠フェスタ・モビーレばりのテクニカルで変拍子が怒涛の如く目まぐるしく繰り広げられ、アコギとピアノと女性Voによる感傷的で抒情的な曲想といった側面をも覗かせながらも、ヘヴィ・プログレッシヴ、シリアスミュージック、ジャズロック、現代音楽、果てはアヴァンギャルドをも内包した、決してジャンル云々に縛られる事も染まる事も無い、まさしく自らが構築する音楽という命題に自問自答し真っ向から挑んだ、プログレッシヴという概念とカテゴライズをも超越した純音楽的な感動と衝動に突き動かされる珠玉の一枚がここに誕生したと言わんばかりである。
 21世紀という現代的な解釈で改めて日本のプログレッシヴの在り方を問うた指針に成り得ると共に、グローバルな中のジャパニーズ・アイデンティティーが色濃く反映されているのも特筆すべきであろう。
 毛筆による素晴らしい意匠はプログレッシヴ・ジャズロックQuiのドラマー吉川弾氏によるものである。
                 

Web http://uzuyouuzuyou.wix.com/uzusite 
    http://www.facebook.com/uzuyouuzuyou/?fref=ts
烏頭
UZU
2015-11-25
烏頭

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