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<<   作成日時 : 2015/09/29 16:53   >>

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 9月終わり間近の「Monthly Prog Notes」は、いよいよ本格的な芸術の秋到来を謳うかの如く…シンフォニック・ロックという範疇ながらも三者三様(3バンド三様)に作風と趣が異なった美学の結晶が出揃いました。
 もはやウクライナの代表格と言っても過言ではない、アントニー・カルギン率いる“カルファゲン”のタイトル通り通算第7作目に当たる新作は、2006年のデヴュー以降コンスタンスなペースで作品をリリースし続け、名匠の名に相応しくベテランの域と風格すら感じさせる、辺境ロック云々といった枠をも越えたアートワークとグローバルな視野をも見据えたサウンドスタイルに成長を遂げた必聴必至の最高作に仕上がってます。
 イタリア、スウェーデン、イギリスの21世紀プログレ・バンドから名うての実力派プレイヤー達が集結した多国籍シンフォニック・プロジェクトバンド“ヴィリィ”のデヴュー作は、70年代ヴィンテージスタイルと21世紀現代のアップ・トゥ・デイトされた感覚とが見事に融合した、アンビエントな視覚とドリーミーな浮遊感が聴く者の脳裏に幻想の大海原へ誘ってくれる事でしょう。
  プログレッシヴの御大ジェネシスをこよなく愛するイタリアから、初期ジェネシスの洗礼を受け…更なるジェネシス愛に満ち溢れたアコースティック系シンフォニックプロジェクトの“エレスメア”に要注目でしょう。
 21世紀イタリアン・ロックのタプロバンのギタリストを中心に、ジェネシスやハケット・バンド直系のアーティストがこぞって参加したブリティッシュな感触とイタリアのリリシズムとがコンバインした一片の幻想物語に暫し日常から離れてみて下さい…。
 現実世界から遊離した心と聴覚が、三篇のそれぞれ異なるイマジネーションとエモーショナルの楽園で戯れる…そんな秋の幻夢に浸って頂きたいと思います。

1.KARFAGEN/7
   (from UKRAINE 2015)

画像
       1.Seven Gates/2.Now and Ever/3.Hopeless Dreamer
      /4. Alight Again

 ロシアに隣接するウクライナ…両国間同士の政治的な思惑やらイザコザが何かと各方面で報じられてはいるが、ここでは純粋に芸術と音楽作品だけに言及しておきたい(苦笑)。
 辺境国プログレッシヴという代名詞も、もはや21世紀の現在となっては遠い昔の話であるという事を物語るかの如く、ウクライナきってのプログレッシヴ・マエストロでもあるアントニー・カルギン主宰のカルファゲン(タイトル通りの)通算第7作目に当たる新作は、もう如何にもといった感のファンタジックな意匠に包まれた、従来通りのエキゾチックな風合いと抒情性と相まって、かのフラワー・キングスにも通ずるグローバルな視野をも見据えた開放的で劇的なまでのヴォーカルパートとメロディーラインとの対比が絶妙で且つ素晴らしく、彼等の全作品中最も抜きん出た最高傑作になったと言っても過言ではあるまい。画像
 2006年のデヴュー以降コンスタンスな創作ペースを維持しながらも、アントニー自身サンチャイルドを始めホグワッシュ、更には自らのソロプロジェクトをも牽引し、イタリアのファビオ・ズファンティと同様彼自身もワーカホリック系アーティストでありつつ、それ以上に創り手側である以前一個人としてのナイーヴな内面性…喜び、憂い、悲しみといった感情を発露させてきた傾向が見受けられがちだったが、本作品では迷いや憂いを全て断ち切ったかの如く優しさや温かさに満ち溢れんばかりの自己を投影したタペストリーそのものであろう。
 余談ながらもSpecial thanksにて私の名前が掲載されていたので、思わず驚きと喜びと嬉しさと恐縮が入り混じった気持ちになってしまった(汗)。Thank you very much Antony !!               
                 

Web http://antonykalugin.net/index.html 
    http://www.facebook.com/Karfagen-310288492361822/timeline/


2.VLY/1 / [Time]
   (from MULTI-NATIONAL 2015)

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       1.Circles/2.Time/3.Time Elapsed/4.Headache
      /5.Out Of The Maze/6.Hypnotic/7.Time Remembered
      /8.Silver Beaches/9.Message In Water/10.Dark Days
      /11.Perfect Place/12.Time Forgotten

 トランスアトランティック、コーヴス・ストーンといった21世紀スタイルならではの多国籍プログレッシヴ・バンドに追随するかの如く、ここにまた一つ多国籍バンド注目のニューフェイスが誕生した。
 遠目から見ると漢字の「小」にも見えそうなユニークで且つ独特なバンドロゴを冠したヴィリィのデヴュー作。
 イタリアはイル・テンピオ・デッレ・クレッシドレの女性キーボーダーのエリーザ・モンタルドに、スウェーデンから元アングラガルドのマティアス・オルソンを擁した、イギリスのプログレッシヴ系ミュージシャン達からのコンセプトと発案の下SNS等を通じて製作されただけあって、イタリアン・ロック並び北欧シンフォニック的なカラーやイディオムが極力抑えられた、画像水中を舞う乙女の意匠といったイメージ通りのブリティッシュ・フレイバーが香り漂うアンビエントなイマジナリー、ポストロック的なアプローチをも前面に押し出した…あたかもモダンになったかの様なフロイド或いは4AD期のコクトー・ツインズにも相通ずる、所謂典型的なシンフォニック系作品とは一線を画したであろう、夢見心地にして仄暗い陰影を帯びた白昼夢にも似た映像的なシチュエーションすら駆り立てる意欲作に仕上がっている。
 各メンバーの好演と技量も然る事ながら、21世紀プログレッシヴという流れの中にもヴィンテージ&ワイルドな佇まいのハモンドとメロトロンが時折さり気なく顔を覗かせる辺りはやはりエリーザならではのこだわりが垣間見える思いで、ドリーミーで浮遊感溢れる趣に彩りを与えつつ作品全体を引き締めるといった役割をも担っているかの様だ。
 曇天の秋空の下で、時間が経つのも忘れる位に没頭し浸っていたい…そんな衝動すら抱かせる刹那な美が存分に詰め込まれた珠玉の一枚であろう。
                 

Web http://www.vlymusic.com 
    http://www.facebook.com/vlyband
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3.ELLESMERE/Les Châteaux De La Loire
   (from ITALY 2015)

画像
       1.Le Narrateur/2.La Loire/3.Sully‐Sur‐Loire
      /4.Passage/5.Meung‐Sur‐Loire/6.Blois
      /7.La Loire (Thème)/8.Chambord/9.Chaumont‐Sur-Loire
      /10.La Loire (Encore)/11.Au Revoir…
      /12.The Ancient Samovar (Bonus Tracks)
      /13.Wintry Afternoon (Bonus Tracks)

 イタリアン・シンフォニックバンドのタプロバンの現メンバーで、2013年リリースの4作目『Strigma』から加入したギタリスト兼ベーシストでもあるロベルト・ヴィテッリを中心に編成されたアコースティック系シンフォニック・プロジェクトの新鋭エレスメアのデヴュー作。
 古城をテーマにした童話めいた伝承物語をも想起させる見開き紙ジャケットの意匠に、プログレッシヴを愛する方なら思わず魅入られてしまう事だろう(内ジャケはさながらセピア色の『侵入』を思わせる)。
 ジェネシスをこよなく愛する国イタリアのバンドながらも、画像イタリアン・ロックなカラーと香りは幾分希薄で、どちらかというとブリティッシュの伝統に裏打ちされた『侵入』時代の初期ジェネシス、或いはアンソニー・フィリップスの一連の作品、スティーヴ・ハケットの名作『Voyage Of The Acolyte』をも彷彿とさせる、御大ジェネシス系列のアコースティックパートに触発されリスペクトしているかの如く6弦と12弦のアコギを大々的にフィーチャーし、アンソニー・フィリップスのナレーションにジョン・ハケットのフルートといったジェネシス直系ファミリーの参加、メロトロンにモーグ、更にはRRRのヴォーカリストにラネストラーネのドラマー、ピアノ、チェロ、ヴィオラといった多種多才な顔ぶれが参加して、壮大にして素朴な味わい深さが堪能出来る一大抒情詩にも似た音楽絵巻を紡いでいる…。
 枯葉舞い散るこれからの時節柄に相応しい愛すべき一枚としてじっくりと聴き込んでいきたい作品であろう。
                 

Web http://www.ellesmere-project.com 
    http://www.facebook.com/ellesmereproject
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