幻想神秘音楽館

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<<   作成日時 : 2015/06/29 16:23   >>

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 6月末の「Monthly Prog Notes」をお届けします…。
 今月はベテランの域ともいえる強豪達の新生デヴュー作を含め、数年振りに及ぶ新譜リリースと枚挙に暇がありません。
 70年代から今日に至るまで長きに亘り老舗級イタリアン・ロックバンドの精力的な活動には目を瞠るものがありますが、昨今のPFMやオザンナ一派に堂々と匹敵するゴブリン一派のファミリーツリーからまた新たな新勢力“ゴブリン・リバース”が誕生し、完全新生なるデヴュー作をリリースしました。
 本家ゴブリンからオリジナルメンバーのリズム隊を中心に結成された、『Profondo Rosso』から『Suspiria』の頃の気運と作風を21世紀の現代に甦らせた、ダークでホラーなコンセプトの中にも燻し銀の様な美しい輝きと漆黒の如き深みと渋みすら覚える、イタリアン・ロックファンやホラーのファンのみならず、プログレッシヴ・ロックを愛する全てのファン絶対必聴の2015年極上の傑作と言えるでしょう。
 アメリカの熟年世代シンフォニック・バンド“キネティック・エレメント”も6年振りに新譜の2ndをリリースし、前デヴュー作をも上回るイエスとジェネシス愛が徹頭徹尾に満ち溢れた、もはや職人芸の域ともいえるプログレッシヴの匠の技を聴かせてくれます。
 久々のベルギーからは7年振りの新譜2ndを引っ提げてシーンに戻ってきた“ネオ・プロフェット”が、同国の大御所マキャベル影響下から完全に脱却した21世紀型ネオ・プログレッシヴスタイルながらもヴィンテージなマインドと質感を纏って、メロディック・シンフォニックをも凌駕する自己進化(深化)を遂げたヘヴィでハードエッジなリリシズムを奏でる様は圧巻の一語に尽きるでしょう。
 本格的な暑い夏の到来に負けないくらいの気迫さとインテリジェンスな旋律を聴かせる楽師達の饗宴を是非御堪能下さい。
 …そして今回の本編最後にて、6月28日に逝去したイエスの要ともいえるクリス・スクワイアへの追悼に寄せた弔辞を綴りましたので、こちらも御拝読頂けたら幸いです。

1.GOBLIN REBIRTH/Same
   (from ITALY 2015)

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       1.Requiem For X/2.Back In 74/3.Book Of Skulls
      /4.Mysterium/5.Evil In The Machine/6.Forest
      /7.Dark Bolero/8.Rebirth

 一瞬ブラック・サバスの『Born Again』を連想させる様な、もう如何にもといった感満載なダークでホラーなアートワークに魅入られるか…或いは手を出すのを躊躇するかのいずれかであろう(苦笑)。
 21世紀という現在もなお枝分かれしつつ精力的に活動を継続し、その勢力を拡げつつあるイタリアン・ロック随一のホラーな申し子ゴブリンであるが、その本家からオリジナルメンバーでもあるピニャテッリとマランゴロのリズム隊が細胞分裂し、デヴュー作『Profondo Rosso』から出世作となったサントラ『Suspiria』の頃のバンドが持っていた気運よ今再びとばかりに、ツインキーボードとギタリストの新たな3人のメンバーを迎えて結成されたその名もゴブリン・リバースの完全新生なるデヴュー作。画像
 本家の名曲“Goblin”のあたかも新ヴァージョンをも思わせる初心に帰ったかの様なオープニング曲を始め、全収録曲の流れともいうべき恐怖と怪奇の世界観から時折ハッと思わせる燻し銀の如き光沢を放つ美しさすらも見出せる、プログレッシヴ・ロック本来の持つ崇高なまでの力強さと醍醐味が存分に堪能出来るだろう。
 グレゴリアン聖歌やブズーキすらもさり気なく挿入され、クリムゾンやスクワイアのベースラインを極端なまでに意識したメロディーライン、パイプオルガンと女性ヴォーカルを配したアンビエント風なナンバーに至るまで、本家ゴブリンへの対抗意識なんぞ微塵にも感じさせない…リスペクトをも超越した堂々たる自己への決意表明にも似た気概さすら感じ取れる。
 悪魔の生誕を覗き見るような地獄巡りの中で、長年に亘り本家ゴブリンで苦楽を共にしてきた男達の生き様ともいえる“証”すらも垣間見える、まさしく2015年の稀有にして傑作級な好作品と言えるだろう。
               

Web https://twitter.com/GoblinRebirth
    https://www.facebook.com/Goblin.Rebirth?ref=profile
Goblin Rebirth
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2.KINETIC ELEMENT/Travelog
   (from U.S.A 2015)

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       1.War Song/2.Travelog/3.Into the Lair
      /4. Her/5.Vision of a New Dawn

 2009年のデヴュー作『Power Of Light』から(ベーシストの交代を含め)実に6年振りの新作2ndとなったアメリカン・シンフォの新鋭(とは言ってもメンバー全員が推定60歳に手の届く世代であるが)キネティック・エレメント
 長年培われた音楽経験が遺憾無く発揮された良質なデヴュー作でありながらも、幾分感じられたやや試行錯誤を思わせる様なもたつき気味な流れは否めなかったのが正直なところで、画像今作ではそんなデヴューでの反省点を踏まえ改めてイエスやジェネシス影響下である事を全面に強く押し出した最良質なリスペクト・シンフォニックとして、清々しくも威風堂々たる姿勢と迷いを断ち切った様な爽快で明確な作風に仕上がっている。
 収録された全5曲とも最長で20分強、最短で9分という大曲揃いで、1〜2曲目と5曲目、そして3曲目、4曲目とそれぞれ3人の異なるヴォーカリストを配しつつ、緻密で複雑に構成されたカラーの違う楽曲と作風でアメリカンなヴィジュアルとユーロ・シンフォニックのマインドやリリシズムとが違和感無くコンバインされた、たおやかで悠久な時間と季節の移り変わりをも想起させるサウンド・スカルプチュアを構築している。
 同国のグラスハマーにも関与しているFred & Steveがミックスダウンを担当している事もあり、更なる音の幅と方向性が拡がった会心の一作になったと断言出来よう。
               

Web https://www.kineticelement.com/
    https://www.facebook.com/pages/Kinetic-Element-Official-Site/220146514695881


3.NEO PROPHET/T.I.M.E.
   (from BELGIUM 2015)

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       1.Horizons/2.Divide and Divine/3.Around the World
      /4.The Pendulum Swing/5.Generation Games/6.The Hourglass
      /7.Nemesis/8.The Art of Aging
      /9.Orchestral Death
         Part.1:In Social Skies
         Part.2:Need to Write my Song
         Part.3:The Genuine Me

 同国の大御所マキャベル影響下を思わせる次世代フォロワーの注目株ネオ・プロフェットの新作2nd。
 前デヴュー作『Monsters』から7年振りのリリースとなる本作品は、バンドリーダーでもあるヴォーカリスト兼ベーシストHans Sixを除きメンバーが全て一新され、時の流れをモチーフに妖しくもダークな質感を纏ったメロディックでハードエッジな作風にヴィンテージなユーロ・ロックのリリシズムとロマンティシズムな香りが加味された、あきらかにマキャベル影響下から脱したことを物語る秀逸な力作に仕上がっている。
 新キーボーダーの卓越された非凡なセンスも然る事ながら、力強さを伴った抒情的な泣きの旋律を自在に弾きこなすギタリストの上手さも特筆すべきであろう。画像
 21世紀型ネオ・プログレッシヴにカテゴライズされながらも、エイジアを彷彿とさせる3曲目や、一瞬イエスの「同志」を思わせる様な4曲目といったマニアックな嗜好性すらも顔を覗かせ、プログレッシヴ・ロックを心底愛する者達が心血を注いで作り上げた…まさしく全世界の世代を越えたプログレッシヴ・ファンの為の結晶に他ならない。
 お恥かしい話で恐縮ではあるが、私自身当初は本作品を過小評価していたものの、全く予想を覆す出来栄えの素晴らしさに脱帽感服している次第である(苦笑)。
 メロディック・シンフォニックやネオ・プログレッシヴのファンのみならず、ヴィンテージ系プログレッシヴの好きな方々にも是非とも聴いて頂きたい、手放し推薦の必須の一枚と言えるだろう。
               

Web https://www.neoprophet.com/
    https://www.facebook.com/pages/Neo-Prophet/155442385564?ref=profile
T.I.M.E.
Freia Music
2015-06-04
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追悼 クリス・スクワイア

画像 既に御存知の方もおられると思いますが、今回の『幻想神秘音楽館』の編集中、寝耳に水の如く突然飛び込んできた彼の訃報に、言葉に出来ないくらいのショックと悲しみ、動揺が隠し切れません…。
 享年67歳、まだ逝くにはあまりにも早過ぎます…。
 イエスの結成以降…一時的な解散と長期の活動休止こそあれど、決して一度たりともバンドから抜ける事無く、イエスという創作活動の場に於いて常に屋台骨的なポジションとして支えていた彼の生き様を、私達は一生忘れる事は無いでしょう。
 骨髄の白血病で67年間の生涯を終えた事に悔しさと悲しさと寂しさの入り混じった…何とも言えない複雑な心境ではありますが、今はただ長い間本当にお疲れ様でした、どうかゆっくり休んで天国からこれからのプログレッシヴ・ロックの未来を見守っていてほしい…そんな言葉を贈りたい次第です。
 クリス!本当に素晴らしい音楽と思い出をありがとう。貴方の力強いベースプレイはプログレッシヴ・ロックのファンにとって大きな誇りです。
 この場をお借りして、天国へ旅立った彼の御霊に慎んで御冥福をお祈り申し上げます。
合掌。


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