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<<   作成日時 : 2015/01/30 15:31   >>

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 今年最初の「Monthly Prog Notes」は新しい年の幕開けに相応しい素晴らしい豪華ラインナップが出揃いました。
 2年前に彗星の如くセンセーショナルなデヴュー飾ったイタリア若手世代の筆頭格“アンレアル・シティ”の新作2ndは、前デヴュー作以上に70年代ヴィンテージ・イタリアンロック愛が全開に炸裂したであろう…以前に増して妖しげな煌きを湛えた最高潮な会心作に仕上がっており、70年代と21世紀との時間軸が見事に結実した代表作と言っても過言ではありません。
 今やベテランの域の存在でもある北欧スウェーデンの重鎮クラス“ビアードフィッシュ”、3年振り通算8作目の新譜は今まで培ってきた彼等の音楽経験と多種多彩なスタイルとが総決算されたかの様な、次世代を見据えた
新たな指針へとなるべく創作されたハイブリッド・プログレッシヴの完成形そのものが体感できる事でしょう。
 イギリスからはまた新たなシンフォニックの旗手が登場。かつてデヴュー以前のマリリオンに在籍していた初代キーボーダーが結成した、正統派ブリティッシュ・プログレッシヴの流れと伝承を聴かせる、遅咲きというにはあまりに畏れ多いであろう期待の新星“マイティー・バード”のデヴュー作は、21世紀シンフォニックというカテゴライズながらも、どこか懐かしさを抱かせるフィーリングとメロディーラインが聴く者の心を打ち胸をも熱くさせる新人離れした必聴作は是非注目すべきでしょう。私自身もイチ推しします!
 凍てつくような厳冬から希望に満ちた春に向けて、新たな一年のスタートに相応しきマエストロ達の魂の饗宴に暫し耳を傾けて下さい…。


1.UNREAL CITY/Il Paese Del Tramonto
   (from ITALY 2015)

画像
       1.Ouverture: Obscurus Fio/2.Oniromanzia(Il Paese Del Tramonto)
      /3.Caligari/4.La Meccanica Dell'ombra/4.Il Nome Di Lei
      /5.Lo Schermo Di Pietra (κένωσις)
      /6.Ex Tenebrae Lux
        a)Gelidae Mortis Imago
        b)Ciò Che Disse Il Tuono
        c)Processo Secondario
        d)Ab Aeterno

 イタリアン・ロックの新鋭にして70年代ヴィンテージ系を継承した若手世代期待のホープでもあるアンレアル・シティ
 2013年に彗星の如きセンセーショナルなデヴューを飾って以降、その後の動向と新譜製作が大いに注視されたが、2015年の新たな年に相応しく満を持してリリースされた2作目の新譜は、ラ・マスケーラ・ディ・チェッラやイル・テンピオ・デッレ・クレッシドレ…etc、etcと肩を並べる位の強大なインパクトを伴った、まさしく期待に違わぬ栄光のあの熱き70年代イタリアン・ロックのDNAを21世紀の現代にまざまざと甦らせた会心の一枚と言えるだろう。画像
 スペイシーでアシッドなサイケデリック感を漂わせたイントロダクションに導かれ、もうあたかも70年代にタイムスリップしたかの様な妖しげでダークな煌きを湛えた底無し沼の如き音世界に、知らず知らずの内にどっぷりと引き込まれる事間違いなし…。
 ハモンド始めメロトロン、モーグ、果てはフェンダーローズにクラヴィネットといったヴィンテージ系鍵盤の熱狂的なコレクターでもあるバンドリーダーEmanuele Tarasconiのコンポーズ能力とスキルの高さも然る事ながら、許婚でもあるFracesca Zenetta嬢のフリップ御大からの影響を思わせる70年代感覚なギターが前デヴュー作以上に前面へと押し出した熱気を帯びたプレイが聴き処でもある。
 本作品からベーシストが交代しているが、更なるリズム隊の強化を図った上でも最良な相乗効果を発揮している事に加え、ゲスト参加しているヴァイオリニストとホーンセクションの好演と相まって、初々しかったイメージの彼等が更に熟練(熟成)された匠の域に辿り着いた感をも抱かせる、そんな痛快にして誠に天晴れな2015年の幕開けに相応しい最高傑作誕生と言えるだろう。
 全世界中のプログレッシヴ…そしてイタリアン・ロックを愛するファンに、是非とも今直ぐ聴いて欲しい一枚であると断言出来る。


Web http://www.unrealcity.it/


2.BEARDFISH/+4626 - Comfortzone
   (from SWEDEN 2015)

画像
    1.The One Inside : Part One(Noise In The Background)/2.Hold On
   /3.Comfort Zone/4.Can You See Me Now?/5.King
   /6.The One Inside : Part Two(My Companion Through Life)
   /7.Daughter/Whore/8.If We Must Be Apart(A Love Story Continued)
   /9.Ode To The Rock'n Roller/10.The One Inside : Part Three(Relief)

 大御所フラワー・キングス然り、ムーン・サファリ、パートスと共に今や21世紀スェディッシュ・プログレッシヴに於いて牽引的なポジションをも担いつつ、ベテランの域としてすっかり板に付いている…そんな頼もしさにも似た感を抱かせるビアードフィッシュ
 作品をリリースする度毎にそれぞれ異なるコンセプトとテーマを打ち出して、作風を微妙に変えつつバンドの違った側面のアプローチをも試みてきた彼等ではあるが、デヴューから数えて今回で通算第8作目に当たる待望の新作は、前作『The Void』で多少なりとも感じられたHM/HR寄りなアプローチから一転、再び原点回帰に立ち返ったかの様な正攻法のヴィンテージ系プログレ色をより以上に強めた意欲作に仕上がっている。
画像 2枚組大作にして傑作2nd『The Sane Day』、或いは4th『Sleeping In Traffic: Part Two』辺りに近い感触とシンパシーすら伝わってくる意気込みといい、イエスやGG、果てはクイーンをも思わせるブリティッシュの御大へのリスペクトに加えて、北欧プログレッシヴならではの風合感+ネイチャーなイマジンとリリシズム、ヴィンテージロックが持つダイナミズムが渾然一体となった唯一無比の次世代を見据えたハイブリッド・プログレッシヴを構築している。
 鶏が先か卵が先かではないが、似たもの同士みたいなネーミングのアメリカのスポックス・ビアードと度々比較されてきた彼等ではあるが、ここ近年のコンスタントで精力的な作品リリースのペースには目を見張るものがあり、頭一つ二つ抜きん出た才気と飽くなき探求心には改めて頭の下がる思いですらある…。
 四面見開きデジパック仕様のおそらく初回限定特典だと思うが、新作CDに併せてデヴューから現在までのバンドの歩みを顧みる意で未発テイクとデモ音源を完全収録したドキュメント形式ボーナスCDで構成された2枚組
のヴォリュームといった大盤振る舞いも実に嬉しい限りである。
 新作と共に彼等の回顧録に浸りながら、これからのビアードフィッシュが指し示す展望をしかと見守り続けていきたいものである。


Web http://www.beardfishband.com/
+4626-Comfortzone -Ltd-
Imports
2015-01-20
Beardfish

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3.THE MIGHTY BARD/Blue God And Other Stories
   (from U.K 2014)

画像
       1.Before…/2.Blue God/3.Maybe/4.Heart Of The Strangelove
      /5.Bird/6.No Flesh Is The New Dream/7.Placidity
      /8.I Know/9.…After

 かのマリリオンが世に出る以前、初代キーボーダーとして在籍していたNeil Cockleを中心に結成され、紆余曲折を経て昨年末に満を持して漸くデヴューする運びとなったマイティー・バード
 50年代調レトロSFコミックの表紙をを思わせる意匠に苦笑せざるを得ないが、バンドのネーミングからしてサンダーバードかマイティジャックか?はたまたスーパー戦隊かアベンジャーズか…なんて軽い冗談はさておき、画像ホークウィンド風なアートワークで絢爛豪華なスペースロックを連想してしまいそうになるが、サウンドの傾向としては初期〜中期にかけてのジェネシスないしキャメルからの影響を感じさせる、遅咲きながらもブリティッシュ・プログレッシヴの伝統と王道に根付いた数少ない正統派ニューカマーと言えるだろう。
 キーボードにギター、リズム隊、ヴォーカル、そしてヴァイオリニストによる6人編成で、ブリティッシュ・ロックの持つ親近感溢れる良質なポップ・フレーバーと、心の琴線に触れるハートウォーミングでキャッチーなメロディーラインに、英国のたおやかで牧歌的な空気感が存分に堪能出来る好作品である。
 メンバー全員が長年音楽を経験してきた熟練者であるが故に、決して一朝一夕では出来ない曲作りの上手さと安定した演奏力に思わず身を委ねてしまう。
 マリリオンや一連のメロディック・シンフォニックとは正反対で真逆な、良い意味でこれぞ真のイギリスのプログレッシヴであるという事が実感出来る、新鋭でありながらも新人離れした稀有な逸材登場と言ったところだろうか。
 バンクスを思わせるCP70の響きの良さも然る事ながら、全曲の端々から伝わるどこか懐かしいフィーリングに目頭が知らず知らず熱くなってしまう。
 ややおちゃらけなアートワークながらも曲で泣かせるという、何とも実に心憎いデヴュー作に私自身感服せざるを得ない。


Web http://www.themightybard.com/

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