幻想神秘音楽館

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<<   作成日時 : 2014/12/26 17:15   >>

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 2014年末、今年最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 今年も残すところあと僅か数日を残すのみとなりましたが、今年も一年間『幻想神秘音楽館』を御愛顧、閲覧頂き誠に有難うございました。
 こうして無事に一年間一度たりとも休載する事無く更新連載する事が出来たのも、単に皆様からの温かい御支援と激励があってこそと実感している次第です。
 来たる2015年も更なる精進と努力を積み重ねて、プログレッシヴ・ロックに貢献していきたい所存です。
 また来年も引き続き御指導…御教授・御鞭撻頂けますように何卒重ねて宜しくお願い申し上げます。
 今年最後の「Monthly Prog Notes」は、年末を締め括るに相応しく大英帝国…ブリティッシュ・プログレッシヴからベテランと新鋭の注目の3作品が出揃いました。
 30年選手の風格と貫禄がすっかり板に付いた感の大ベテラン“パラス”の3年振りの新作は、ユーモラスさの中に一片のダークエナジーが見え隠れする意匠のイメージと寸分違わぬヘヴィ・シンフォニックを構築してます。
 ハケットからの強い影響下を物語るソロ・プロジェクトの新鋭“タイガー・モス・テイルズ”の、あまりにも新人離れした夢幻の地平線と圧倒的な音の迷宮世界を縦横無尽に構築した驚愕のデヴュー作は、新旧のプログレッシヴ・ファンなら必聴必須と言っても過言では無いでしょう。
 タイガー・モス・テイルズに負けず劣らず、親子2人組のマルチプレイヤーを核に、伝統と王道のブリティッシュ・プログレッシヴの中に21世紀らしい摩訶不思議なアプローチが盛り沢山な、曲者的で強烈な個性が傑出した“ツームブレイ・ブーワッシュ”の超強力なデヴュー作も聴き応え抜群です。
 一年の締め括り…そして新しい年への幕開けに相応しいマエストロ達の饗宴に是非とも耳を傾けて下さい。


1.PALLAS/Wearewhoweare
   (from U.K 2014)

画像
       1.Shadow Of The Sun/2.New Life/3.Harvest Moon
      /4.And I Wonder Why/5.Dominion/6.Wake Up Call
      /7.In Cold Blood/8.Winter Is Coming

 “これが次回公開のディズニーアニメの新作キャラです”なんて書いたら、絶対にディズニーのファンからお叱りやら石を投げつけられることだろう(苦笑)
 まあ、冗談はさておき…キモ可愛いという言うにはやや程遠い摩訶不思議な不気味キャラが描かれた意匠の本作品がスタジオ録音として通算第7作目に当たるパラス、前作から3年振りの新譜がここに到着した。
 84年のメジャーデヴュー作『The Sentinel』の続編的な趣にして、ある意味に於いて節目というか区切りを付けたと言っても過言では無い位、彼等が長年保持し続けてきたサウンドスタイルの集大成的な意味合いすら感じさせる前作『XXV』を経て新たなる方向性をも模索したであろう今作からは、画像アンビエントでエモーショナルなドラマ性がより以上に色濃く強調され、メロディックシンフォをも超越したヘヴィでソリッドなギターに加えダークでアグレッシヴなリリシズムを湛えたキーボード・オーケストレイションが更に自己進化(深化)を遂げた、まさに原点回帰に立ち返ったかの様な、21世紀スタイルへの完全新生を全面的にアピールした実に堂々たる意欲的な力作に仕上がっている。
 思えば…80年代ブリティッシュ・ポンプロック勃発期、マリリオン始めIQ、ペンドラゴン、ソルスティスと共に同期であった彼等も、幾多もの苦難を味わい1998年の復帰作に至るまでの活動休止という長いブランクとスパンこそあれど、早30年選手というベテランの域に達し実力派として確固たる地位とポジションを築き上げた、決してこれが単なる通過点では無い、文字通り次なる新たなフィールドをも見据えたスタートラインに立ったとも言えるべき“極み”にして“決意表明”とも取れよう。
 バンドサイドのセルフレーベルからのリリースというのも、改めて初心に帰った意味合いすら窺える。


Web http://www.pallasofficial.com/
    https://www.facebook.com/PALLASOfficial


2.TIGER MOTH TALES/Cocoon
   (from U.K 2014)

画像
       1.Overture/2.Spring/3.The Isle Of Witches
      /4.Summer/5.Tigers In The Butter/6.The First Lament
      /7.Autumn/8.The Merry Vicar/9.A Visit To Chigwick
      /10.Winter/11.Don't Let Go,Feels Alright

 伝統と王道を謳うブリティッシュ・プログレッシヴに、また一つの大いなる才能が芽吹き出した。
 キーボード始めギター、果てはドラムプログラミングからサックス、ヴォーカル…等に至るまで全てをこなすマルチプレイヤーPeter Jonesを核としたシンフォニック・プロジェクトであるタイガー・モス・テイルズのデヴュー作。
 多くのプログレッシヴ・ファンが大なり小なりニヤリと納得するであろう、ハケットの秀作『Spectral Morning』に収録されていた名曲「Tigermoth」から拝借したとおぼしきプロジェクトネーミングから察する通り、少年期からハケットを師と仰ぎ、御大のジェネシス、イエスは然り、近年のフラワー・キングス並びロイネ・ストルト、ビッグ・ビッグ・トレイン…等画像からの大きな影響が全収録曲の端々から垣間見える、夢想のファンタジーの極限の地平線がこれでもかと言わんばかりに壮大荘厳に繰り広げられる様は、決して一本調子な独りよがりな多重録音系とは一線を画した、70年代プログレッシヴへのオマージュとリスペクトを意識した完全バンドスタイルの好作品に仕上がっている。
 春夏秋冬をテーマにした小曲といい、アジアンテイストな異国情緒を湛えた趣のサウンドワークや、フロイドばりの効果音を要所々々に配した何とも細やかな心憎い演出に溜飲の下がる思いですらある…。
 一朝一夕では成し得ないコンポーズ能力と音楽的素養のスキルの高さに加えて、トータルアート、レコーディング技術を含めたプロデュースを総じて、プログレッシヴ・ロックを創作するとはまさにこういう事であるのを実践したプライドと確信に満ちた力作であると断言出来よう。
  次回作に於いて、マルチプレイヤーとしての更なる力量がどこまで問われるか…或いは多重録音という限界の壁を壊して如何なる方向性に持っていくかが大いに注目されるだろう。期待して待たねばなるまい。
 兎にも角にもデヴュー作ながらも徹頭徹尾第一級品の完成度を兼ね備えた驚愕の新星ここに登場と言えよう。

Web http://www.tigermothtales.com/
    https://www.facebook.com/TigerMothTales?fref=ts


3.TWOMBLEY BURWASH/Grak
   (from U.K 2014)

画像

       1.Buzzard Of Us/2.100 Species/3.Cabaret Night
      /4.Zzzvv/5.A Sense Of Texture

 先のタイガー・モス・テイルズと同時期に到着した本作品も要注目すべきブリティッシュ・ニューカマーと言えるだろう。
 BruceとKevinのMcDade親子を中心としたツームブレイ・ブーワッシュは、ギターからヴォーカル、マンドリン、キーボード系プログラミング&エフェクト…等のマルチプレイを手掛ける二人に、リズムセクションとバッキング・ヴォーカル、ヴァイオリンを迎えたプログレッシヴ・プロジェクトチームで、多重録音系とは作風や趣が異なりつつも、McDade親子のデザインによる英国らしいユーモアとセンスの光る昔ながら風の手作り感満載で、どこか童話的でほのぼのとした牧歌的な意匠(初期のゴングをも彷彿させる)がそのまま音楽に反映された、親子間の音楽の好みやら世代のギャップを程良く融合させた英国の伝統ならではのテイストが遺憾無く発揮された、誠に天晴れな快作のデヴューを飾ったと言えるだろう。画像 内容的には純粋良質なブリティッシュ・ポップスフレイバーが鏤められた伝統的プログレッシヴの系譜を含んだクラシカル・シンフォニックからトラディッショナル・フォーキー、ブルース系に至るまでの様々雑多なエッセンスが濃密に凝縮されたトランス・ミクスチャーの様相を呈しながらも、どこか人懐っこくてハートウォーミング、肩の力を抜いて暫しひと時のリラックス気分を満喫する様に穏やかな陽だまりの下で聴いて欲しい…と言わんばかりな、ひと癖もふた癖もありそうな突出した個性が全開した愛らしくて心憎い、英国のインテリジェントとウィットに富んだどこか臍曲がり的なニヒリズムすら垣間見える。
 実に興味深くて面白い新鋭が登場したものである。

Web https://www.facebook.com/twombleyburwash


 来る2014年12月31日、お待ちかね…2014年プログレッシヴ・アワードを発表!
 今年2014年を鮮やかに飾ったプログレッシヴ10選が決まると共に、今回から新たに併設した“新人賞”の発表、更には今回特別に設けられた様々な企画も目白押しです。
 どうか皆さん刮目して乞御期待下さい!

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