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<<   作成日時 : 2014/11/29 17:25   >>

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 晩秋に吹く風が日に々々初冬への足音をも思わせる昨今ですが、今月の「Monthly Prog Notes」はそんな感傷的で寒々しい冬空をも想起させるであろう心と魂を揺さぶる秀逸な作品群が出揃いました。
 2年前にギタリストのColin Tenchを中心に結集され一大センセーションを巻き起こした多国籍プログレッシヴ・プロジェクトの先鋭ともいえる“コーヴス・ストーン”が久々に我々の前に帰ってきました。揺るぎ無い創作意欲と精神が遺憾無く発揮された新譜セカンドは並み居る新旧のプログレッシヴ・アーティスト等にも引けを取らない、繊細にして野心作の本領発揮が垣間見える超強力盤と言えるでしょう。
 日本からは関西プログレッシヴ久々ともいえる期待の新星“ウォーター・ガーデン”が、満を持しての念願のデヴュー作が遂に登場です。“和”の抒情と浪漫を湛えた旋律が、聴く者の脳裏に古の倭の国を色鮮やかに呼び覚ますであろう会心の一枚に仕上がっています。
 ベルギーのシーンからも久々の新鋭登場は、かつて70年代にイソポダで活躍したベーシストが息子のドラマーを伴い結成された“フォッシル・エヴォリューション”です。親子共々世代を越えてベルギーのプログレッシヴ再興を胸に抱き創作された音世界は、往年の多数に及ぶユーロロックの名作に負けず劣らず、欧州の伝統の作風を継承した秀逸なデヴュー作は感涙を誘うでしょう。
 2014年も残すところあと一ヶ月余り…去りゆく秋に思いを馳せながら暫し現実を忘れて、幻惑な音色に耳を傾けて下さい。


1.CORVUS STONE/Corvus Stone II
   (from MULTI-NATIONAL 2014)

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       1.The Simple Life/2.Early Morning Call/3.Boots For Hire
      /4.Sneaky Entrance In To Lisa/5.Purple Stone
      /6.A Stoned Crow Meets The Rusty Wolff Rat/7.Lisa Has A Cigar
      /8. Mr Cha Cha/9.Dark Tower/10.Scandinavians In Mexico
      /11.Mystery Man/12.Camelus Bactrianus (Tuolla tuonnempana)
      /13.Uncle Schunkle/14.Eternal Universe/15.Moaning Lisa
      /16.Campfire (Tulen Luona)

 ひと昔前のアメリカン・プログレハードを思わせる様な意匠と、“カラス石(石カラス!?)”なる何とも珍妙なネーミングで2年前にデヴューを飾った、さながらプログレッシヴ多国籍軍を彷彿とさせるプロジェクト・バンドのコーヴス・ストーン
 単なるイヴェント的な乗りのワンオフバンドで終結する事無く、今ここに満を持して前作以上のハイテンションとアグレッシヴさを全面に押し出した待望のセカンドアルバムが届けられた。
 Pasi Koivu、Colin Tench、Petri Lemmy Lindströmと前デヴュー作同様のメンバーに変動は無く、前作でゲストドラマーだったRobert Wolffが正式メンバーに迎えられ、画像シンフォニック、ヘヴィプログレ、メロディックロック、ジャズロック…etc、etc(パープルの“ハイウェイ・スター”のフレーズが出てきたり)といった多種多彩なサウンドスタイルが渾然一体となった、小曲揃いで(長尺曲で14分)尚且つCD収録時間限界ギリギリまで詰め込んだ80分近いトータルタイムといった独特のスタイルは前作に引き続き本作に於いても健在である。
 加えて、ビッグ・ビッグ・トレイン始めドルックファーベン、ミンストレル・ゴースト…等の各国に拠点を置くシンフォニック・バンドのヴォーカリスト等を多数ゲストに迎えて、収録曲毎に異なったお国柄的雰囲気とカラー、母国の言語や歌詞が端々に垣間見える意欲的な試みが成され、良い意味で徹頭徹尾ヴァラエティーに富んだ聴き手に寸分の隙をも与えない緻密にして豪快さが隣り合った傑作に仕上がっている。
 Sonia Mota嬢の手掛けるミスティックでエロティシズム漂うアートワークにも注目である。




Web https://www.corvusstone.com
    https://www.facebook.com/CorvusStone
Corvus Stone II
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2014-09-30
Corvus Stone

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2.WATER GARDEN/日巫女(Himiko) - Prayer In The Land Of Rising Sun
   (from JAPAN 2014)

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       1.月黄泉/2.カギロヒ/3.光の扉/4.乱
      /5.悠久の祈り/6.君といる夏/7.いにしえ
      /8.春の日に/9.Stardust And Dreams/10.蠟の翼

 ここ数年大阪のミダスや神戸のクェーサーといったベテラン勢の精力的な活動を除き、やや停滞気味な感のあった関西のプログレシーンだったが、そんな暗雲を払うかの如く現状打破に臨むべく久々に京都から期待の新星が登場した。
 美しき日本の抒情と悠久の浪漫を湛えたアートワークのイメージと寸分違わぬ、琵琶湖の水面に映る水中庭園の名を冠したウォーター・ガーデンの待望のデヴュー作。
  VoとKeyの女性2名とG、B、Dsの男性3名による、あたかもフリートウッド・マックを連想させる編成ではあるが、かつてのフロマージュが持っていた和の趣とリリシズムを湛えた詩世界に、ノヴェラやプロヴィデンスから継承された洋楽系シンフォナイズな旋律が融合した独特の世界観を構築していると言ったらお解り頂けるだろうか…。画像
 往年のカルメン・マキをも彷彿とさせる女性ならではの繊細で力強いチフミの歌唱力(良い意味でロック系のアニソンをも思わせる)に好みの差が分かれるところだが、2曲目と4曲目のインストナンバーから邪馬台国や日本書紀といった古の倭(大和)の国からの伝承が脳裏に鮮やかに甦る様は、日本ロック黎明期のファー・イースト・ファミリー・バンドを始め近年のわっぱがっぱや水鏡すらも凌駕する、日本人のアイデンティティーを新たな時代に向けて覚醒させた21世紀ジャパニーズ・プログレッシヴへの大いなる指針に成り得るだろう。
 勿論、本作品での新曲を含めデヴュー前からの代表曲と呼び声の高い「蠟の翼」、名曲の「光の扉」「Stardust And Dreams」に至るまで、どれも無駄の無い素晴らしい出来栄えを誇っている。
 6曲目の青春時代誰しもが経験している淡く切ない思いに私と同様に懐古し共感する方々も多い事と思う(苦笑)。
 まさしく“日処国のプログレッシヴ”ここに極まれり…を物語る記念すべき新たな礎となるだろう。


Web http://www.geocities.jp/watergarden_biwako/
    https://www.facebook.com/watergarden.progressive
日巫女 -Prayer in the Land of the Rising Sun-
MUSEA RECORDS
2014-12-31
WATER GARDEN

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3.FOSSIL EVOLUTION/World In Motion
   (from BELGIUM 2014)

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       1.Beautiful Colours/2.World In Motion/3.Next Time
      /4.The Voice Inside/5.Oblivion/6.Considering

 同じベネルクス系ながらも、近年のプログレッシヴ・シーンの活況著しい隣国オランダからやや遅れを取っている印象が強いベルギーではあるが、それでも大御所のマキャベルを筆頭にマインドゲーム、フィッシュ・オン・フライデー、新鋭のネオ・プロフェット、マドレーヌ…等を輩出し、地道なペースながらもプログレッシヴの伝統を絶やさない精神が脈々と生き続けているという事に好感を覚えてしまう。
 そんな久しい感のベルギーのシーンからまた新たなプログレッシヴの継承者がデヴューを飾る事となった。
 70年代に2枚の好作品を残して解散したイエス影響下のイソポダのベーシストが自分の息子であるドラマーと共に一念発起で結成したフォッシル・エヴォリューションは、欧州的な翳りと幽玄な印象漂う黄昏時を思わせるアートワークをそのまま音に転化したかの如く、ユーロロック本来の伝統を踏襲したドラマティックでセンチメンタルな作風は、画像21世紀プログレッシヴでありながらもメロディックな時流の音に決して歩み寄る事無く、聴く者の心の琴線に触れ魂をも揺さぶる落涙必至の傑出した内容を誇っている。
 サックス、トランペット、そしてハモンド奏者をゲストに迎え、ベテラン世代と若手世代との同じ志を持った者同士のコンバインが相反する事無く、正統派のベルジャン・シンフォニックを再興すべく、持てる力を惜しみなく発揮した頑なな信念とプライドがギッシリ詰め込まれたデヴューにして最高の一枚と言えるだろう。
 ラストの大曲はイソポダ時代の8分の曲を新たに13分近くリアレンジしたもので更に感涙を誘う。
 ユーロロックを長年愛し続けて良かったと思える位の至福のひと時が堪能出来るだろう。


Web https://www.facebook.com/FossilEvolution/photos_stream

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