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<<   作成日時 : 2014/06/28 18:09   >>

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 6月の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 梅雨明けと共に本格的な夏の到来はプログレッシヴ・ロックにとってイメージ的にも一番似つかわしくない…太陽燦々なミスマッチで苦手な時季ともいえますが、そんな時節柄とは無縁ともいえるプログレッシヴの迷宮から今月もまた素敵な音が届けられました。
 活況著しい近年のイタリアン・ロックからまたもや期待の新星として登場した“ロゴス”は、オルメ始めバンコ、果てはジェネシスといったプログレ史にその名を刻む御大の流れを汲む驚愕の使者で、そのヴィンテージな感性と現代的なシンフォニック・ロックのセンスとが渾然一体と化したサウンド・スカルプチュアは聴く者に果てなき夢と終わり無き時間を約束してくれる事でしょう。
 キャメルのキーボードをも兼ねるGuy Leblanc率いるカナディアン・プログレッシヴの代表格“ネイサン・マール”。2008年の前作『Exodus』から実に6年振りの期待の新作は、今まで以上にハイテンションでテクニカル、そして尚且つアグレッシヴさとリリシズムなメロディックさが炸裂した、バンド史上に於いて最高作に仕上がっています。アンディー・ラティーマーのゲスト参加にも注目です。
 日本のノヴェラ影響下の21世紀フォロワーバンド最高峰ともいえる“エンジェルズ・ラダー
も4年振りに新作を引っ提げて私達の前に帰って来ました。
 脱ノヴェラ・フォロワーをも試みた意欲的なサウンドスタイルへの挑戦は、日本のプログレならではの醍醐味とどこか懐かしくて親近感すら覚える歌メロの良さが存分に堪能出来る、ジャパニーズ・プログレハードに新たな一頁を刻む必聴作となりました。
 茹だる様な夏の暑さと鬱陶しさを暫し忘れさせてくれるであろう、一服の清涼剤にも似た心の遊離と癒しの音色に是非とも耳を傾けて下さい。

1.LOGOS/L'enigma Della Vita
   (from ITALY 2014)

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       1.Antifona/2.Venivo Da Un Lungo Sonno/3.In Fuga
      /4.Alla Fine Dell'ultimo Capitolo/5.N.A.S./6.L'enigma Della Vita
      /7.In Principio/8.Completamente Estranei
      /9.In Quale Luogo Si Fermo'il Mio Tempo/10.Pioggia In Campagna
      /11.Il Rumore Dell'aria

 昨年と同様、今年2014年のイタリアン・ロックの“現在(いま)”も火傷する位に熱く盛り上がっている。
 70年代後期から80年代全般までの停滞・低迷期がまるで嘘だったかの様に、活況著しい21世紀のイタリアン・ロックの今日に至る復興までの奇跡の道程を誰が想像し得たであろうか…。
 先回取り挙げたFEMに続き、まさに対抗馬の如く登場し一躍話題と注目を集めている期待の新鋭ロゴス
 96年にヴェローナで結成され、地道な活動を継続し2000年を境に自らの公式サイト経由で2作のネット配信を経て、6年の製作期間を費やし漸くここに正式なデヴューを飾る運びとなった。画像
 バンコの『自由への扉』を意識したかの様な意匠にジェネシスの“ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ”を彷彿とさせるオープニングといい、兎にも角にも徹頭徹尾先人のバンコやオルメ、果てはプログレの御大ジェネシスからの影響を強く感じさせる、もはやリスペクト云々の次元をも超越したイタリアン・ロックとプログレッシヴへの並々ならぬ愛情に満ち溢れた会心の一枚…堂々たる力作と言っても過言ではあるまい。
 ツインキーボードにギター、そしてドラマーを兼ねるベースという変則的な4人編成で数名のサポートメンバーを迎えて、ハモンドにメロトロン、フェンダーローズを主体としたヴィンテージ系鍵盤を多用した70年代というイタリアン・ロック黄金期のイディオムを踏襲しつつも、あくまで21世紀バンドらしさを明確に打ち出したシンフォニックスタイルで更なる時代への一頁を築き上げんとする、その真摯な姿勢と創作意欲には感服すると同時に頭の下がる思いである。
 決して一過性で終わる事無くこれからも脈々と受け継がれていくイタリアン・ロックの未来を占うという意味合いを含め、追随する創作者達への重要な指針として位置付けられるであろう…そんな気概と息遣いすら感じ取れる。
 さあ!イタリアン・ロック新時代の迷宮へようこそ…。

Web http://www.logosprog.it/




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2.NATHAN MAHL/Justify
   (from CANADA 2014)

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       1.Tantrik Kobbler/2.Deception/3.It Tolls For Thee
      /4.Spirit/5.Ballad Of An Angry Man/6.Justify
      /7.Infinite Light

 1984年の自主製作によるアナログ盤でデヴューを飾って以降、幾多もの紆余曲折と暗中模索、試行錯誤を経てメンバー間との集散を繰り返しつつ、その妥協の無い貪欲なまでの創作姿勢を貫き通し今日に至るまで(デヴュー作のCD化を含めて)概ね7枚もの優れた素晴らしい音楽性と抜きん出た完成度を誇るスタジオ作品を世に送り出した、カナディアン・プログレッシヴの雄ネイサン・マール
 本作品はスタジオ収録通算8作目に当たる新作で、かの大御所のラッシュやサーガを例外とすれば、今やミステリーと共に21世紀カナディアンの代表格に成り得たと言っても過言では無い、ベテランの風格漂う熟練者ならではの味わい深さが随所に滲み出たプログレッシャーとしての誇りと自信に満ち溢れた最高傑作に仕上がっている。画像
 現在キャメルのキーボーダーをも兼ねる音楽的リーダーでバンドの核ともいえるGuy Leblancが、ネイサン・マール=自分自身であるという事を全面的に押し出して、今までの作品以上に自らのソロプロジェクトバンド的なニュアンスを更に強めた、言い換えれば「自らの存在意義とは何ぞや…」と言わんばかりな決意表明に近いものすら感じ取れる(今作では彼自身ドラマーをも兼ねている)。
 従来通りのハイセンスでテクニカルなサウンドスタイルといった持ち味に、アグレッシヴさとメロディックなリリシズムが加味された、まさしくタイトル通りの自らを“正当化する”の意に相応しい、自己の分岐点に立ち返った燻し銀の如き孤高の輝きを帯びた野心作とも取れるだろう。
 盟友でもあるアンディー・ラティーマーのサポート好演が光っているのも聴き処と言えよう。

Web http://www.guyleblanc.com/WWW.GUYLEBLANC.COM/Welcome.html



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3.ANGEL'S LADDER/Opus.II
   (from JAPAN 2014)

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       1.創世/2.Wendy - ピーターパンの孤独 - /3.Silver Rain
      /4.After Dream/5.追憶の日々/6.Prophet
      /7.夢 - For You - /8.Hold Me Tonight/9.Theresia
      /10.Same Feeling

 現在もなお根強い人気を誇るジャパニーズ・プログレハードの生ける伝説ノヴェラ。
 言わずもがな彼等を愛して止まない信奉者達によって、現在に至るまで数多くのノヴェラ系プログレハードのリスペクト・フォロワーが輩出されてきたのは周知の事だろう。
 無論…作品を一度も世に残せなかったり、自主製作によるカセットテープやセルフアルバムのリリースで終えたものから路線変更してしまったりと、それらフォロワーバンドの末路は多岐に亘るが、正直なところオリジナルノヴェラの後進や継承もままならずそのまま足踏み状態だったのが率直な見解と言えよう。
 そんなジャパニーズ・プログレッシヴの寂しかった側面を打ち消すかの如く、2010年彗星の如くデヴューを飾ったノヴェラエイジ・チルドレンともいえる申し子エンジェルズ・ラダーの登場は、かつてのノヴェラファンを大いに狂喜させた事として記憶に新しい。画像
 そんな彼等が満を持してリリースする実に4年振りの新作は、正統派の日本のプログレハードここにあり!を合言葉に、キーボードとドラムの交代劇にもめげず、前作以上にアーティスティックなテンションを高めプレッシャーに臆する事無くストイックなまでの姿勢で臨んだ、先回紹介のマウマウの新譜と並んで近年稀に無い気迫の籠った一枚に仕上がっている。
 一見ブルー・オイスター・カルトのアルバムにも似たミスティックさとSFテイストな世界観とが融合した意匠に思わず目を奪われるが、その未知数にも似た期待感に違わず収録曲全てに於いてノヴェラをリスペクトしつつもフォロワーサウンドからの脱却を試みており、本作品はあくまでエンジェルズ・ラダーとしての“音”を確立して大きな勝負に出たきたところが何とも嬉しい限りである。
 全曲の素晴らしさも然る事ながら、ノヴェラの“ロマンス・プロムナード”を彷彿とさせる4曲目、ユーライア・ヒープやマキオズ色の強い5〜6曲目までの流れが心の琴線に触れて病みつきになりそうで、私自身改めてジャパニーズ・プログレッシヴを長年愛し続けて本当に良かったなァと思えてならない今日この頃である。

Web https://www.facebook.com/angelsladder.progrehard

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