幻想神秘音楽館

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zoom RSS Prog Notes of 2013years

<<   作成日時 : 2013/12/31 02:12   >>

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 お待たせしました!『幻想神秘音楽館』、2013年末にあたり正真正銘の復帰再開です。
 今年も残すところあと一日となりましたが、年末最大の寒波襲来で寒さ厳しい折皆様如何お過ごしでしょうか…。
 先月お伝えした通り、『夢幻の楽師達』、『一生逸品』、そして『Monthly Prog Notes』を2ヶ月間休載し、事実上の心身の休養を経て、漸くブログ更新・執筆再開出来るまでに意欲が回復し、宣言通りに年末恒例のプログレッシヴ10選を決める「Prog Notes of 2013years」で復帰するまでに至りました。
 思い起こせば…今年2013年は激動と怒涛、そして変化の起伏に富んだ一年間だった様に思えてなりません(苦笑)。
 ひと口では言い表せない位…まあ、いろいろとありましたが、それも来たるべき2014年に向けての立ち直りの為の布石ではないのか思います。これも一種の試練でしょうね。
 そういった諸々の出来事が波の様に押し寄せてきた一年間でしたが、それでも今年のプログレッシヴ・ムーヴメントを飾る10枚はかなり選出する事が出来ました。
 “倍返し”という流行語大賞の言葉通り、今年は40年振りにイタリアン・ロックが例年以上の盛大且つ爆発的に盛り上がった活気溢れる忘れられない一年だったと思います。
 そういった意味を踏まえて、今回の10選はイタリアン・ロック勢がかなりの率と割合を占めたという点が多々感じられますが、そこは大目に長い目で見てやって頂けたらと御容赦願いたく思います。
 今年…2013年のプログレッシヴ・ベスト10選を飾る下記のラインナップを御覧になって、閲覧された大半の方々が“大関らしい無難な線で選んだなァ…”と感じて頂けたら幸いです(苦笑)。
 それでは皆様良いお年をお迎え下さい…!
  『幻想神秘音楽館』来年も引き続き御愛顧頂けますよう、私自身も更なる精進を重ねて邁進して参りますので今後共宜しくお願いいたします。
 2014年の『幻想神秘音楽館』にどうか乞御期待下さい!


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 第1位 ANIMA MUNDI/The Lamplighter
 名実共に21世紀の中南米プログレッシヴの頂点に立ち、かのブラジルのサグラドを超越したと言っても過言では無い位、今やラテンアメリカンの先導的な役割をも担っている感が強くなったキューバの巨匠アニマ・ムンディの通算第4作目が今年のトップに立ったと言っても異論はあるまい。
 メロウそしてムゼアといった大手プログレ専門レーベルを渡り歩き、今作を以って自らのセルフレーベルを興し、ある意味に於いて記念すべきスタートラインに立った(立ち返ったと言うべきであろうか…)、デヴュー以降から一貫して揺ぎ無い音楽像と世界愛、そしてイマジネーションが存分に盛り込まれた純粋なまでの結晶と言わんばかりである。
 Roberto Díazの秀逸なコンポーズ能力に加え、紅一点のキーボーダーVirginia Peraza女史のスキルの高さ、そして両者を支えるメンバー間の結束の強さ、崇高なまでの自然賛歌を極彩色で彩ったEd Unitskyのファンタスティックなアートワーク…どれもが本作品に於いて素晴らしいまでの効果を高めている。
 ジャケットとサウンドが見事なまでに一体となった渾身の作品が2013年の頂点に立ったのも頷けよう。

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 第2位 LA MASCHERA DI CERA/Le Porte Del Domani
 先のアニマ・ムンディと共に21世紀のプログレッシヴ・ムーヴメントの先導的役割を担う…最早ベテランの域に達したと言っても申し分はあるまい。
 イタリアン・ロックというカテゴリーに止まらず、その精力的な創作意欲と妥協無き強靭な精神は全世界のプログレッシヴ・ファンから常に注視の的ともなっている、現代のイタリアン・ロックの旗手・匠Fabio Zuffanti率いるラ・マスケーラ・ディ・チェラ
 通算第5作目に当たる本作品は、紙ジャケットの意匠を御覧になってお解りの通り、かのレ・オルメの1973年の最高作『Felona E Sorona』の続編とも言える意欲的にして先駆者への挑戦とも回答とも取れる異色作となったのは言うまでもなかろう。
 以前にも増して完成度の高さや緻密な曲構成、複雑怪奇な迷路にも似た幽玄な音の迷宮世界の凄さも然る事ながら、今作品の根底にあるのは安易な続編リリースとは一線を画した…70年代への憧憬とかリスペクト云々をも超越した“物語を紡ぐ継承者”たる自覚をも強く意識した気概そのものではなかろうか…。
 円熟味を増した彼等が次に目指すものとは一体何であろうか?まだまだ今後の動向に目が離せない。

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 第3位 IL TEMPIO DELLE CLESSIDRE/Alienatura
 2010年の衝撃的デヴューから満を持してリリースされたイル・テンピオ・デッレ・クレッシドレ待望の2作目は、先のラ・マスケーラ・ディ・チェラと同様70年代イズムのヴィンテージ感とイタリアン・ロックの伝統を踏襲した完全なる正統派を如実に物語る入魂作と言えるだろう。
 ムゼオ・ローゼンバッハ再結成の為に抜けたLupoに変わり、新たなヴォーカリストを迎え再編ムゼオに対抗するかの如く“風”や“森羅万象”をテーマに打ち出した意欲作は、ダークな雰囲気こそやや後退したものの童話的なロマンティシズムとイメージが交錯する意匠の通り、美しき才媛のキーボーダーElisaが思い描く妖しくも美しい抒情性が余すところ無く鏤められた、バンドの新たなるカラーとイメージを決定付けた最高の一枚と言えるだろう。
 返す々々も冒頭1曲目の日本語の語りはElisa本人によるエキゾチックな語りで聞きたかったと思うのはファンとしての我が儘なのであろうか…。

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 第4位 MOON SAFARI/Himlabacken Vol 1
 今年1月の北欧プログレッシヴ・フェスで夢の様な待望の初来日公演を果たしたムーン・サファリ
 彼等にとって2013年は文字通り実りと収穫ある大きな一年だったと言っても過言ではあるまい。
 あのクラブチッタでの鮮烈なライヴ・パフォーマンスと爽やかなコーラスワーク、そして良質なポップス感覚のツボを押さえた絶妙なテクニックとアンサンブルは、競演の大御所トレッティオアリガ・クリゲットやフラワー・キングス等と比べても何ら遜色が無い位、感動と興奮、驚愕と共に聴衆の心を掴み魅了したのを今でも記憶に留めている。
 そんな来日公演という追い風とも言うべき絶好の機会と経験をプラスの糧にしてリリースされた通算第4作目は、陰影がかった意味深な意匠で少なからずとも一抹の不安を抱かせるものの、彼等ならではの従来通り温か味溢れる爽快感に満ちた期待を裏切らない快作に仕上がっている。
 彼等の揺るぎ無い自信と信条が為せる業でもあり、彼等を信じ愛して止まない者達がいればこその素晴らしい音楽がまさにそれである。

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 第5位 EARLY CROSS/Pathfinder
 プログレッシヴを含めHM/HRを内包した正統派ジャパニーズ・ロックの新たなる時代の申し子となった感のアーリー・クロス
 過去から現在までに至る幾数多の日本のロックミュージックに於いて、その良質さを濃縮還元し抽出された純粋無垢なまでの創作力が爆発・昇華した近年類を見ない傑作にして好作品。
 バンドサイト上での配信含め過去に数回のデモ音源流通を経て、フィンランドはLionミュージックからリリースされた正式フルレングスデヴュー作は、最早軽薄短小が主流な毒にも薬にもならない安易な拝金主義のJポップやら意味の無いアイドルユニットに頼らざるを得ない日本の死に体的な音楽産業とは完全に訣別し一線を引いた、所謂日本国内のトレンド云々では収まり切れない位に超越した、全てに於いてワールドワイドクラスを視野に入れた特異な存在と言っても異論はあるまい。
 ギタリスト兼キーボードのリーダー加藤寛暁のコンポーズ能力の高さに加え、Natasha Vaichuk嬢のエキゾチックな歌唱力の秀逸さ、強固でヘヴィなリズム隊…CDジャケット・インナーデザインの意匠を含め全てに於いて日本らしさを除外した、まさしく破格級の逸材ここに降臨である。
 一身上の都合でバンドを離脱したNatashaに変わり、新たな女性Voを迎えた彼等が今後どの様な方向に歩んでいくのか、私のみならず多くのファンが注視せねばなるまい。

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 第6位 PANDORA/Alibi Filosofico
 初期のバンコ、『Inferno』期のメタモルフォッシをも彷彿とさせる緻密なサウンドワーク、そして往年のオザンナやチェルベッロ果てはRRRばりの妖しさと胡散臭さ、ドロドロとした邪悪さと混沌…そして闇のエナジーが迸るパンドラ通算第3作目にして、まさしく3度目の正直とでも形容したくなる位にハイテンション+ハイボルテージ全開の最高傑作となった。
 デヴュー以降メンバー間に多少の変動こそあったものの、相応の高いクオリティーでコンスタンスに作品を発表してきた彼等ではあるが、ここに来て見事なまでに本性剥き出しと言わんばかり更なる大化けと変貌を遂げた、あたかもジャケットワークのイメージと寸分違わないダンテの『神曲』ばりな空前絶後の地獄巡りにも似た極上の禁じ得ない音楽絵巻に何度言葉を失った事だろうか…。
 サポートメンバーにArjen A.LucassenやVDGGのDavid Jacksonを始めとする多彩な顔ぶれを迎えて創作された21stイタリアン・スキツォイド・ロックワールドを是非御賞味頂きたい。
 この本作品一枚だけでも、今年或いは近年のイタリアン・ロックの充実さと盛況さが認識出来る筈であろう。

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 第7位 LE PORTE NON APERTE/Golem
 トリップの『Atlantide』を連想させる感の意匠でデヴューを飾ったレ・ポルテ・ノン・アペルテ
 彼等自身紛れも無く正統派イタリアン・ロックの精神と伝統を受け継いだ新鋭ではあるものの、往年への憧憬と気概の継承だけのみならず如何にも21世紀バンドらしいアピール性と新風を盛り込んだ、時代相応にマッチした
ライトでスタイリッシュな感覚を身に付けた次世代の筆頭とも言えるだろう。
 …とは言いつつもオルガンにシンセ系、そしてフルートの使い方なんて、やはりイタリアの血というかイタリア人だからこそ為せる技という所以を痛感してならない。
 70年代後期に衰退(停滞)したイタリアのシーンではあるが、その撒かれた種子は長き時代を経てイディオムや機材面といったテクノロジーがどんなに変遷を辿ろうとも着実に次世代の為に培われていった…そんなインスピレーションすらも想起させる位の感慨深さがある。

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 第8位 ACTIVE HEED/Visions From Realities
 何て幻想的でファンタジックな意匠に包まれた作品なんだろう…そんな言葉すらいつの間にか無意識に出てくる位夢見心地で穏やかな気分に誘ってくれる、ミラノ在住の詩人Umberto Pagniniを中心に多彩なアーティストの友人達とのプロジェクトとも取れるアクティヴ・ヒードのデヴューリリース。
 淡いブルーが基調の童話的なイメージを湛えたジャケット通り寸分違わぬサウンド・スカルプチュアを展開しており、英語の歌詞でありながらも安易な無国籍メロディック・シンフォやら変にインターナショナルを意識した方向性に向かう事無く、ハケットの一連の作品を想起させるアーティスティックな感性とイタリアらしいアイデンティティーとが見事に結実した、澄み切った青空を仰ぐ様な爽快感に満たされる大人の為のファンタジーを高らかに謳い上げた好作品と言えるだろう。
 伝統的なイタリアン・ロックの抒情性や旋律とは真逆に位置するところではあるが、これもまた新たなイタリアン・ロックの方向性でもありトレンドなのかもしれない。この作品何度聴いても心が洗われる…。

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 第9位 ELORA/Crash
 フランスから久々に耽美的で心をむしられる様な狂おしく頽廃的イマージュを纏った旋律をじっくりと聴かせてくれる期待の新星エロラのデヴュー作。
 アンジュやモナ・リザに代表される様なロック・テアトル系の継承では無く、かの伝説的存在のサンド・ローズ…果ては近年のデリュージョン・スクワードといったセピアで且つモノクロ的なカラーに支配された、物憂げなアンニュイさと繊細で壊れ易い硝子細工にも似た感傷的な心象が濃密に反映された入魂作と言えるだろう。
 お世辞にも美麗な意匠とは言い難い、幾分地味目で凡庸な感は否めないが、これこそがフレンチ・シンフォの隠された魅力にして魔力なのかもしれない…。
 あたかも70年代後期〜80年代初期に顕著に見られたフレンチ自主リリース系プログレさながらのデジャ・ヴをも垣間見る様な思いにも捉われる。凡庸な感のジャケットに決して惑わされない様に…。

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 第10位 UNREAL CITY/La Crudelta Di Aprile
 先のラ・マスケーラ・ディ・チェラのFabio Zuffantiが設立したイタリアン・プログレッシヴ専門の新興レーベルMIRRORが世に送り出した、メンバー全員がまだ平均20代の若手ながらも新たなる次世代の旗手になるべく、伝統のイタリアン・ロックの大海に身を投じた新鋭アンレアル・シティのデヴュー作が堂々のベスト10入りを果たした。
 ヴィンテージ系キーボードを熱烈的に愛好するキーボード奏者Emanuele Tarasconiと、彼の許婚でもある女性ギタリストFrancesca Zanettaの2人を中心に、ヴァイオリニストをゲストに迎えた、まさしく70年代のトリデント・レーベル系に見られた漆黒の闇のエナジーが迸る正統派のイタリアン・ヘヴィプログレッシヴを見事に受け継いでおり、彼等自身もまた憧憬とかリスペクト云々を遥かに超越した…イタリアン・ロックの伝統と歴史の一頁を紡ぐ為の継承者へと着実に揺るぎ無く歩み始めたばかり。
 力量的にはやや未熟な感こそ否めないが、磨けばまだまだ光沢を増して更なる輝きを放つ宝石の原石の如く未完の大器の今後の彼等の動向を大いに期待したいところである。何はともあれ次世代を担う前途有望な若者達の船出に心から拍手を贈りたい。

 本文最後の締め括りに…今回の10選にランクインしたアーティストと同等の力量を持ち作品の完成度共に申し分無かったものの、惜しくも「Prog Notes of 2013years」に選ばれなかった次点とも言うべき
素晴らしい楽師達に敬意を表する意味合いを含めて名前を挙げておきたいと思う。
 そして改めて今年2013年も本当に有難う!と感謝の言葉を贈りたい…。
LIFESIGNS、SHADOWLIGHT、WILLOWGLASS、LA COSCIENZA DI ZENO、OXHUITZA、TUGS、INGRANAGGI DELLA VALLE、CIVICO 23、BILL IN THE TEA、IL FAUNO DI MARMO、SIIILK、LEAP DAY、BELIEVE、OSADA VIDA、TOMPOX、PTF、FLIGHT PIG…etc、etc。

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