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<<   作成日時 : 2013/09/29 14:00   >>

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 9月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 すっかり秋めいた青空が広がり、涼しい秋風が肌で感じられる様になった昨今、本格的な秋への季節の変わり目…まさしくプログレッシヴの秋到来を告げるに相応しい素晴らしい作品が到着しました。
 今回はベテランの域に達した名うての実力派3アーティストの新譜を中心にお届けしたいと思います。
 イタリアから“イル・テンピオ・デッレ・クレッシドレ”、そして“パンドラ”の両バンド共、3年振りの新作を引っ提げての登場です。両者共、イタリアン・ロックの伝統に培われた王道たる音を継承しつつ、21世紀という現代(いま)の時代感覚をも身に付けた新世代の音を完全に確立させた立役者に成り得たと言っても過言ではありません。
 北欧スウェーデンからも、今やアネクドテンやフラワー・キングスと共にしっかりと代表格的な顔へと上り詰めた“ムーン・サファリ”。待望の新作も聴き応え抜群な会心の出来栄えです。今年1月の初来日公演の感動と興奮の余韻が再び甦ってくる思いです。
 感動と感傷の秋にこそ素晴らしい作品群に是非とも触れてみて下さい…。

1.IL TEMPIO DELLE CLESSIDRE/Alienatura
   (from ITALY 2013)

画像
       1.Kaze/2.Senza Colori/3.Il Passo
      /4.Fino Alla Vetta/5.Onirica Possessione
      /6.Notturna/7.Il Cacciatore

 2010年の衝撃的なデヴューから早3年、待望の次回作に期待が高まる中、満を持して遂に登場したイル・テンピオ・デッレ・クレッシドレの2作目の新譜。
 “風”をテーマに綴られる全7曲からは、幽玄でファンタジックなイメージを湛える意匠をそのまま音で描き出したかの如く、時に力強く時に穏やかでリリカルな自然界の様々な表情を、イタリアならでは伝承の音で紡いだ心をも打つ素晴らしい好作品に仕上がっている。
 前デヴュー作で感じられたダークでデカダンスな雰囲気こそ後退しているが、サウンドの要ともいえるElisaとFabioが手がける音世界からは画像今まで以上に繊細に研ぎ澄まされた詩情豊かな感性と、迷宮を彷彿とさせる構築的なダイナミズムが更なる格段の進歩が窺えて、魔法の様に目まぐるしく曲展開していく様は聴く者の耳と脳裏に大きなインパクトを与えるだろう。
 Key、B、G、Dsの各パート共にサウンド・クオリティーが極めて高く、ムゼオ再結成の為に抜けた前任のLupoに代わり新加入したFrancesco Ciapica(声域に好みの差こそあれど)も、Lupoに負けず劣らずなかなかの歌いっぷりを披露し、もはや完全にバンドと強固に一体化している感が見受けられる。
 再結成したムゼオに対抗すべく全身全霊を込めた渾身の力作であると同時に、ムゼオの新作に多かれ少なかれ物足りなさを抱いていたファンの気持ちを満たすべく、由緒正しい伝統のイタリアン・ロックの新時代到来をも彷彿とさせる傑出した一枚と成り得るだろう。
 願わくば…冒頭1曲目の日本語ナレーションは、Elisa嬢御本人の声(日本語でもイタリア語でも)の方が望ましかった(苦笑)。

Web http://www.iltempiodelleclessidre.com/


2.PANDRA/Alibi Filosofico
   (from ITALY 2013)

画像
       1.Il Necromante,khurastos E La Prossima Vittima
      /2.Né Titolo Né Parole/3.La Risalita/4.Apollo
      /5.Tony Il Matto/6.Sempre Con Me
      /7.Alibi Filosofico

 嗚呼…これはもう如何にもといった感の猥雑で狂騒、邪悪な香りがプンプンと漂ってきそうなジャケットアートに思わず目を奪われる事だろう…。
 2008年のセンセーショナルなデヴュー以降、今やすっかりベテラン実力派の域に達した感のパンドラ
 本作品は実に3年ぶりのリリースで通算第3作目に当たる新譜。前述した通りお世辞にも美麗とは言い難い何やら秘教めいた儀式をも連想させる意味深な意匠で、紛れも無くイタリアン・ダーク・ヘヴィシンフォの伝統と歴史を踏襲した作品であるという事を如実に物語る、闇のエナジーと意欲に満ちた野心作であると言っても過言ではあるまい。画像
 前作リリース後正式にトリオスタイルへと移行し、今作ではオランダのアイレオンの要Arjen Anthony Lucassen始めVDGGのDavid Jackson、その他大勢の多才なゲストプレイヤーを迎え、地獄巡りにも似たパラノイアな空気漂う音楽絵巻を繰り広げている。
 イルバレ『YS』、オザンナ『パレポリ』、メタモルフォッシ『インフェルノ』…等に肉迫したかの様な妖しさモード全開の真骨頂に達した世界に相通じると言ったら、多くのイタリアン愛好者は泣いて狂喜し迷う事無く飛び付くことだろう!
 作品をリリースする度に確実に成長の跡を窺わせる彼等の最高潮に達した“今”を聴き逃したら、数十年分損をした気分になること必至と言えるだろう。
 それだけ脳内をも揺さぶる強大なインパクトと歌心ある深い余韻を持った最高作であると同時に、前出のイル・テンピオの新作と並んで今すぐ聴くべき作品である事を保証したい。全身が震えます…。

Web http://www.pandramusic.eu


3.MOON SAFARI/Himlabacken Vol 1
   (from SWEDEN 2013)

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       1.Kids/2.Too Young To Say Goodbye/3.Mega Moon
      /4.Barfly/5.Red White Blues/6.My Little Man
      /7.Diamonds/8.Sugar Band

 全世界的規模で空前の大ヒットを記録した前作『Lover's End』から3年…。
 心温まるハートウォームなサウンドが身上のムーン・サファリが、またこうして待望の新作を引っ提げて私達の前に帰ってきた!
 今こうして目を閉じながら彼等の4作目のフルレングスの新譜(前作は『Lover's End』の延長線上とも言うべきミニアルバム)を耳にする度に、今年1月の川崎クラブチッタでの鮮烈と衝撃のライヴが再び目の前にまざまざと甦ってくる。
 ドラマティック且つドキュメンタリータッチなフォトグラフの意匠に、画像一瞬形容し難い一抹の不安をも抱いたものの、いざ蓋を開けてみると何ら変わる事の無い愛すべき彼等の音楽世界だけがそこにあった。
 イエス+クイーン影響下を思わせるサウンド・スタイルとコーラスワークに加えて、カーステレオから流れてきそうな甘く切ないポップでキャッチーな感触に、どれだけ多くのファンが魅了されてきた事だろうか…。
 アンチな方々には御理解頂けないかもしれないが、彼等にヘヴィでハードエッジなメロディック・シンフォ路線を求めて期待する事がどれだけ無意味でお門違いな事であろうか。
 ビッグネームのイ・プーと同様、彼等の描く心優しき世界を信じ愛して止まない者達の為にこそ彼等の音楽があるのである。
 私達が望み続ける限り彼等は応えてくれるし歌い続けるのである。
 いつまでも変わらないでいてほしい…そんな理屈をも越えた感動だけが存在している。

Web http://www.moonsafari.se/

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