幻想神秘音楽館

アクセスカウンタ

zoom RSS Monthly Prog Notes

<<   作成日時 : 2013/05/31 18:50   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 5月最後の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 今月は偶然にも、私自身のFasebook上でのプログレッシヴ関連の友人達によるバンドが立て続けにデヴューを飾り、過去に例を見ないフレンドリー・プログレッシヴバンドのレヴューを中心にお届けいたします。
 盛況著しい活発な感を思わせるイタリアから若き期待の才能Emanuele Tarasconi率いる、70年代イタリアン・ヴィンテージを継承した伝統美の申し子“アンレアル・シティ”。
 70年代のトリデント・レーベル色を彷彿とさせるヘヴィでダークな趣を湛えつつ、リスペクトをも超越したイタリアン・プログレッシヴ愛に満ち溢れた新世代の回答とも取れる熱気と気迫の籠った力作はまさに聴き処満載です。
 久々のフランスからは、フレンチ・ロックの伝統と21世紀らしい革新との狭間で、自らの所信表明にも似たオリジナリティーを確立させ、フランスのデカダンなイマージュを時代相応のスタイルに昇華した期待の注目株“エロラ”が堂々の登場です。
 先般紹介の期待の新鋭ミンストレル・ゴーストのギタリストをメインに世界各国から名うてのミュージシャンが結集した、待望の多国籍ニューカマー“コーヴス・ストーン”が到着しました。
 キャメルばりにハード且つメロウに泣きの旋律を奏でる、プログレッシヴなギタープログレが堪能出来ます。

 昔、キング・クリムゾンの2枚組ベスト盤に『新世代への啓示』というタイトルがありましたが、現代はまさに『新世代からの啓示』さながらの様相です。

 21世紀という今を生きる時代に真正面から立ち向かい常に挑戦し続ける、若き真摯な楽師達が奏でる魂の鳴動と旋律を心の奥底から存分に感じ取って下さい。

1.UNREAL CITY/La Crudelta Di Aprile
   (from ITALY 2013)

画像
       1.Dell'Innocenza Perduta/2.Atlantis(Conferendis Pecuniis)
      /3.Catabasi(Descensio Ad Inferos)/4.Dove La Luce É Piú Intensa
      /5.Ecate(Walpurgisnacht)
      /6.Horror Vacui
         a)Le Radici Del Male/b)L'Assassino
        /c)Nel Sonno Della Ragione/d)Il Baratro Della Follia

 ファビオ・ズファンティ主宰の新興レーベルMirrorから、先に紹介したオシューザに続く第二のニューカマーとして堂々たる鳴り物入りでデヴューを飾った、新世代イタリアン・ロックを背負うべく降臨した期待の新星アンレアル・シティ
 バンドネーミングこそ現代風ではあるが、肝心要のサウンドはまさしく…あの熱き70年代イタリアン・ロックのヴィンテージ感と伝統を脈々と継承した、傾向的にはかつてのトリデントレーベル色満載で仄暗いダークなカオスと雰囲気を湛えた、これぞイタリアン・ロックの歴史が為せる魔力とでも云うべき、恐るべき才能を兼ね備えた21世紀の若手世代の到来をしっかり物語っている。
画像 ヴォーカル兼キーボーダーEmanuele Tarasconiが頑なにこだわり抜いた、憧憬やリスペクト云々を超越したイタリアン・ロック伝統愛溢れるコンポーズ能力含め、(ルックスも端正な美青年で)インテリジェントな若者らしい初々しさと爽やかささえ感じる歌唱法、そしてハモンド、モーグ、クラヴィネット、果てはメロトロンにビロトロン、チェンバーリンといったヴィンテージ鍵盤好きが泣いて狂喜しそうな使用機材の充実さ、彼の許婚でもある女性ギタリストFrancesca Zanettaの気迫漲る好演、強固なリズム隊、ゲスト参加のヴァイオリニストのアクセント…etc、etc、さながら21世紀版の『ツァラトゥストラ組曲』をも彷彿させる凄まじさ全開。全てに於いてベストな環境の下で素晴らしい方向へと作用している。
 新人らしい粗削りや多少未完な部分こそ感じられるものの、それは今後ライヴ等での演奏の場数を沢山こなし着実に経験を積み重ねていけば自然と解消される事だろう。本作品はデヴューに相応しい挨拶代わりみたいなもの…次回作は本領発揮とばかりに大化けする事確実と言えるだろう。
 先月紹介した同国の若手世代プロジェネシと並ぶ必聴作!いやはや末恐ろしい新人がまた登場したものである。

Web http://www.unrealcity.it/


2.ELORA/Crash
   (from FRANCE 2013)

画像
       1.Se Taire/2.Elle Espère/3.Annèes Lumière
      /4.Ici Encore/5.Espoir Part-1/6.Espoir Part-2
      /7.Contrôle/8.En Paix/9.Elle/10.Crash

 フランスはマルセイユから彗星の如くデヴューを飾った、同国の新鋭デリュージョン・スクワードに続くであろう驚愕の新人エロラ
 一見すると凡庸で地味な印象をも与える意匠ではあるが、男女二人のツインヴォーカルに、G、Key、B、Dsから成る6人編成が紡ぐ新世代のフレンチ・シンフォニックは、フランス語独特のイントネーションと節回しを有効に活かしつつ、往年のシャンソン系フレンチ・ロック&ポップスが持っていたアンニュイな気だるさと頽廃的な狂おしさが色濃く随所に反映された、フレンチ・シンフォでありながらも過去のどんなスタイルにも触発されていない…それこそ今まで聴いた事が無い様な先鋭的な斬新さと切り口・可能性をも打ち出してきたニュータイプと言っても過言ではない。
画像 デイヴ・ギルモア影響下を思わせるエモーショナルな響きと陶酔感すら覚えるギターワーク、マインドトリップ一歩手前な感のニューウェイヴ・カラーを湛えたキーボードの綴れ織り…等の聴き処満載で、時代相応な音作りではあるがメロディック・シンフォをも超越・凌駕した、あたかも禁じ得ない儚さと憂いを帯びたリリシズムに一度でも嵌まれば病み付きになること必至、兎にも角にも時間が経つのが忘れる位に何度聴いても飽きを感じさせない。
 彼等の楽曲から想起出来るイメージ、それはグレーな心象風景の中に一条のクリアーな透明感すら見出せる、まさしく決して交わる事の無い6月の雨空とほんのひと筋の陽光とのアンビバレンスなのかもしれない。
 当然必聴作、クオリティーの高さは折り紙付きで保障します。

Web http://www.elorarock.com/


3.CORVUS STONE/Same
   (from MULTINATIONAL 2013)

画像
       1.The Curtain Rises/2.October Sad Song
      /3.Highway To Emptiness/4.Ice King/5.I'll Leave It All Behind
      /6.Corvus Stone/7.Moron Season/8.Horizon/9.Intermission
      /10.Moustaches In Massachusetts/11.Pilgrims
      /12.Jussipussi/13.Iron Pillows/14.After Solstice
      /15.The Rusty Wolff Attack/16.Lost And Found
      /17.Scary Movie/18.Cinema/19.You're So Wrong
      /20.Ice King(Instrumental)/21.Ten Inch Lisa

 一見するとややHM/HR寄りな感をも思わせるジャケットアートであるが、彼等コーヴス・ストーンは、正真正銘紛れも無く正統派シンフォニック・プログレッシヴ注目株のニューカマーである。
 そもそもバンドの中心人物が先般ここでも紹介したミンストレル・ゴーストのギタリストColin Tenchで、画像ミンストレル・ゴーストのレコーディングと同時進行で、実は本デヴュー作の製作をも進めていたという離れ業を成し遂げたという事に先ずは正直感服な思いである…。
 先のミンストレル・ゴーストがリーダーBlake Carpenterの主導によるカラーなら、コーヴス・ストーンは紛れも無くColinの泣きのギターがフルに活かされたバンドで、その内容たるや変幻自在で多種多彩(多種多様)な音楽的素養が物語る非常にヴァラエティーに富んだ、近年稀に見ないギタープログレッシヴの最高傑作に仕上がっている。
 Colinの音楽的背景・バックボーンとでも云うべき、ペイジ始めブラックモア…ハウ、ハケット、ギルモア、ラティマー、果てはヤン・アッカーマンにマリオ・ミーロといった往年の名ギタリストがオーヴァーラップして、プログレッシヴ、ハードロック、そして近年のメロディック・シンフォニックといった様々なスタイルをも内包しつつ、決してギターオンリーで一本調子な作風に陥る事無く、ヘヴィとメロウ…押しと引き、程良い疾走と緊張感、エモーショナル、ミステリアス、そして泣かせ処のツボを心得た魂を揺さぶる旋律に、エマーソン影響下を思わせるKey奏者兼バンドコンポーザーPasi Koivuの好演が光っている(ミンストレル・ゴーストのBlake Carpenterも数曲ヴォーカルでゲスト参加している)。
 キャメルやセバスチャン・ハーディーを更にモダンでタイト且つソリッドなイメージでアップ・トゥ・デイトしたら、きっとこんな現代風なサウンドスタイルになる事だろう。
 ちなみに…私の友人でもあるSonia Mota嬢が手掛けたジャケットアートの素晴らしさも特筆すべきであろう(PCは一切使用せず、全て手書きとの事)。

Web http://www.reverbnation.com/corvusstone

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Monthly Prog Notes 幻想神秘音楽館/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる