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<<   作成日時 : 2013/03/30 15:04   >>

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 3月末の「Monthly Prog Notes」をお届けします。
 厳しかった冬から希望に燃える春へと季節の移行をも感じさせる昨今を象徴するかの様に、今月も強力なラインナップが出揃いました…。
 久々のイタリアからは、1月のラ・マスケーラ・ディ・チェッラの新作、そしてレ・ポルテ・ノン・アペルテのデヴューにも匹敵する超強力新人の“オシューザ”が到着。
 ヴォーカルレスのオールインスト作品ながらも冗長さが全く感じられず、ハード&ヘヴィでエッジの効いたギターサウンドと脇を固めるツインKeyを始めとするメンバーの好演が堪能出来ます。
 先月のアーリー・クロスに続き、日本から世界に向けてまた新た光明が放たれました。
 ファンタスマゴリアに次ぐヴァイオリン・プログレシンフォ期待の新星“ptf(ピー・ティー・エフ)”の魂をも揺さぶる絃の音色に、繊細さの中に力強さをも感じる演奏に日本のプログレ新時代の到来を告げる気迫を是非体感してみて下さい。関西の大御所ミダスの13年振りの新作と並んで話題を呼ぶ事必至です。
 伝統あるブリティッシュ・プログレの王道を地で行く期待の新鋭“シャドウライト”も必聴必至の好作品。
 決して単なるメロディック・シンフォ云々といったカテゴリーや括りではとても収まり切れない、伝統のヴィンテージ・カラーと現代感覚のスタイリッシュさとが見事にコンバインした傑出した快作に仕上がってます。
 本格的な春はもう間近…時代の鑑となるべく世に出た感動的音楽に心震わせ、思う存分酔いしれて下さい。


1.OXHUITZA/Same
   (from ITALY 2013)

画像
       1.#01/2.Luna Di Maggio/3.Nervi In Fibra Ottica
      /4.Kirky/5.Pixel/6.Mano Di Luna

 なかなか読み難いスペルであるが、語学堪能の友人に尋ねたところ南米マヤの地名でオシューザと呼称するとのこと。
 成る程…一見してギーガーないし荒木飛呂彦氏の『ジョジョ』の“柱の男”を思わせる意味深な意匠に、神秘的雰囲気漂うバンドネーミングやイメージと寸分違わぬ、どうやら2013年のイタリアからまたもやとんでもない新進気鋭な逸材が現れたようだ。
 21世紀イタリアン・ロックの片翼を担うであろうbtfレーベル傘下で、かのファビオ・ズファンティが新たに興したMirrorレーベル第一弾作品(プロデュースもズファンティ自身)にして彼等のデヴュー作、ラ・マスケーラ・ディ・チェッラのデヴュー時をも彷彿とさせるインパクトとセンセーションで、再びイタリアのシーンに大きな一石を投じそうな意気込みすら感じ取れる。画像
 バンドの要でギタリスト兼コンポーザーを務めるLuca Bassignaniを筆頭に、ツインKey、B(フルートも兼ねる)、Dsによる5人編成で、昨今のイタリアン系では珍しいヴォーカルレスのオールインスト作品。
 強い自信の表れなのかどうかは定かで無いが、バンドのフォトはおろかリーダーのLuca以外メンバーの素性はベールに包まれており、Facebookでのバンドサイトでも全体像が判明しづらいといった心憎さこそあるものの、その点を差し引いても本作品はやはりLucaの力強くテクニカルでエモーショナルなギタープレイが聴き処と言えよう。
 HR/HMからプログレ、そしてメロディック・シンフォといった様々なスキルを内包しつつも、決してギターメインな一辺倒や一本調子にならず、Lucaの脇を固めるメンバー各々の手堅い好演も忘れてはなるまい。
 リズム隊の揺るぎ無い的確且つ正確無比な曲進行、ハモンドやメロトロンといったヴィンテージ系を活かしたツインKeyの縦横無尽な活躍は、これぞイタリアン・ロックの真骨頂にして面目躍如と言わんばかりなパッションで埋め尽くされている。
 イタリアンな佇まいのアコギやフルートそして独特なメロトロンの響きに、眩い陽光と邪悪な陰影を感じてならないのは、流石お国柄と70年代から培われた伝統があるからこそ為せる技。
 全曲収録時間が37分近くというのも、70年代アナログ時代の先人達への倣い…或いは逆行と憧憬、リスペクトと取る向きはおそらく様々ではあるものの、あの70年代の熱き精神を21世紀の現在(いま)に転生させた彼等の真摯な姿は実に潔く頼もしさを感じてならない。
 もし本作品が「これはまだほんの挨拶代わり…」と言うのであれば、次回作は更にまたとてつも無く大化けしそうな予感すら抱かせる。

Web http://www.facebook.com/pages/Oxhuitza/429037760493407?ref=ts&fref=ts


2.ptf/Percept From…
   (from JAPAN 2013)

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       1.Arc Tailor/2.Nightscape/3.Fair Wind
      /4.Chromatic Rays/5.Firefly Effect/6.Purple Mist
      /7.Ephemeral Sign/8.Seaward Meteor

 前回紹介のアーリー・クロスに続き、2013年のジャパニーズ・プログレッシヴからまたもや大きな才能が大輪の花を咲かせた。
 スペース・キャラバン始めアウター・リミッツ、ミダス、KBB、そしてファンタスマゴリア…等、長い日本のプログレ史に於いてヴァイオリンを擁した古今東西のバンドの先人達に追随し、プログレッシヴの精神を伝承するかの様に彗星の如く登場した期待の新鋭ptf(ピー・ティー・エフ)
 その新人離れした音楽性と傑出した完成度で多方面から高評価を得て、デモに近いプレデヴューCDを経て待望のフルレングス・デヴュー作ここに登場である。
 数年前から都内のプログレッシヴ関連のギグで数多く経験を積み重ねめきめきと頭角を現してきただけあって、プレッシャーに押し潰されず変に気負う事も無く、揺るぎ無い自信に満ち溢れた“自分たちの音楽”たるものを見事に実践した会心の一作に仕上がっている。
画像 ヴァイオリニスト高島圭介の繊細さと力強さが同居した気迫漲る圧倒的な演奏力も然る事ながら、ヴィンテージ・サウンドな感触と音色を大切にしつつクラシカルでシンフォニックなリリシズムを奏でるKey、手堅くも強固なリズム隊が一糸乱れる事無く渾然一体と化した、まさに万華鏡の世界の如き紺碧のパラレルワールドを思わせる美麗なジャケットが具現化したかの様なサウンドコスモスを構築している。
 クールで研ぎ澄まされた知性を感じさせつつも、繊細で儚く壊れてしまいそうな硝子細工の様な感傷的なセンチメンタリズムと、草原を駆け巡る様な爽快さと疾走感に自己陶酔しそうだ。
 プログレッシヴ・ファンのみならず、もっと幅広く老若男女の世代を問わず純音楽的な感動を追い求める聴衆に捧げるべく…テクニック云々とか理屈を抜きに心血を注いだ入魂の一枚。
 アーリー・クロスに大御所ミダスの13年振りの新譜、そして本作品を聴かずして今年の日本のプログレは語れまい。

Web http://ptfweb.com


3.SHADOWLIGHT/Twilight Canvas
   (from U.K 2012)

画像
       1.Dreaming Awake/2.Beauty Dies/3.Monochrome Dream
      /4.Winter/5.Differrent Light/6.The Cutting Room
      /7.Black Swan Song/8.3a.m.Forever/9.Reprise/10.Evenfall

 ここ近年のブリティッシュ・プログレシーンに於いて、ビッグ・ビッグ・トレイン、シーヴス・キッチン、果てはリーゾニングといった昨今のメインストリームを飾るベテラン勢の活躍にリスペクトするかの如く、自らのサウンドスタイルを身上とするニューカマーの精力的な活躍ぶりには思わず目を瞠る思いですらある。
 パニック・ルームにオータム・コーラス、ストレン・アース、先月紹介したライフサインズ…etc、etcと枚挙に暇が無いが、昨年末にリリースされたシャドウライトのデヴュー作品も、活況著しい新世代のブリティッシュ・シンフォの現在(いま)を象徴する傑出した好作品と言えよう。
 イット・バイツを始めとする一連のブリティッシュ・メロディック系から派生した流れを感じるものの、決して凡庸で一本調子で終止する事無く…そこはやはり70年代以降のブリティッシュ・ロックの伝統に裏打ちされたヴィンテージ風な趣とタイトでキャッチーな現代感覚のエッセンスとが加味され、画像作曲と演奏の上手さも然る事ながらハードでエッジの効いた側面とキーボード系のオーケストレイションを存分に活かした、抒情性とリリシズムに彩られたドラマチックな高揚感を醸し出し、緩急のバランスとメリハリある楽曲にジェントリーでハートウォームな歌メロと相まって、あたかもセピア色に染まった英国然としたくすんだ光景の意匠通りの…時間と空間をそのまま切り取ったかの様なサウンド・スカルプチュアを緻密なまでに構築している。
 バンドはMark Wilson(Key&Vo)、James Hodkinson(G&Vo)、Ed Williamson-Brown(B)の3人が中心となっており、ドラマーが交代したり一時期はサイドギターが在籍していたりといった何度かの試行錯誤を重ねつつ漸くデヴューに辿り着いたそうな。
 6曲目や7曲目冒頭部のアコギを始め、至るところで聴かれるハモンドやアコピアノの響きと旋律を何度も耳にする度に、如何にもブリティッシュらしさが顕著に滲み出ており、無意識の内にホッと溜息が出る様な温かさを感じてならない。
 時代が変わろうとも根底にある英国らしい気概が損なわれておらず喜ばしくも嬉しい限りである…。

Web http://www.shadowlight.org.uk

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